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幸せのありか
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目次

幸せのありかの作品紹介

幸せのありかのあらすじ

医師から”植物のような状態”といわれたマテウシュだったが、家族の愛情を受け多感な子ども時代を過ごす。心からの愛を注いでくれた父の突然の死・・・しかし、父から教わった星空を見上げる歓びを忘れることはなかった。向かいのアパートに住む少女への淡い恋、日々の寂しさを忘れて彼女と過ごした甘美な時間、突然訪れる別れ。そして成長と共に彼は家族に疎まれてゆく。ある日、姉は結婚を期に、彼を病院に入れてしまう。憤りと不満を母や看護師にあたる毎日だったが、美しい看護師マグダが現れ、彼女と心を通わせるようになってゆく・・・。

幸せのありかの監督

幸せのありかの出演者

原題
CHCE SIE ZYC/Life feels good
製作年
2013年
製作国
ポーランド
上映時間
107分
ジャンル
ドラマ

『幸せのありか』に投稿された感想・評価

脳性麻痺で身体が思うように動かず、話すこともできないため、知的障害があるとみなされたマテウシュが、コミュニケーションの術を獲得していくまでの長い道のりを描いた物語です。

知的にはノーマルなのに、思いや考えを言葉にできないってどんなだろう…。
お母さんの大切なブローチのありかを教えたかったし、淡い恋心を抱いた向かいの女の子にも思いを伝えたかったでしょう。
僕は植物じゃないと伝えるまでにかかった年月を思うと、僕は神様から嫌われてるとマテウシュが思うのも無理ないです。

でも、困難や悲しみ、やるせないことがたくさんあるはずなのに、マテウシュにはユーモアがあって、悲壮感がないところがいい。
おっぱい本位で女性を見るところなど、密かな楽しみも可笑しい。

これまで、重度の障害を抱えた人の話は「潜水服は蝶の夢を見る」や「オアシス」「セッションズ」など観ましたが、懸命に生きる姿の美しさや、人間らしさ、尊厳を感じました。
この作品でも、両親から愛されて育った幼少期から、初恋、青年期までの人生が綴られ、マテウシュが身体の全てを使って自分をぶつけて伝えようとする姿にとても感動しました。

あと、1980年代のポーランドの雰囲気もあまり見ることがないので新鮮で、ドイツから送られてきま日用品に家族がときめいてるのも、80年代でまだこんな感じだったのか…と驚きました。

また、マテウシュに愛情を注ぐ母を見て嫉妬する姉や、マテウシュを可愛がる兄など、家族のいろんな姿も描かれていたのも良かったです。

【15-3】
2015.1.14 シネ・リーブル梅田
OASIS

OASISの感想・評価

3.8
幼い頃から脳性麻痺を患い、植物状態と診断された青年マテウシュが、女性看護師マグダとの出会いによって自分の意思を伝える方法を獲得していくという話。

「怒りを表す時は机を叩くんだ!」というマテウシュの父の言葉が突き刺さった。
極度に変形してしまった指や封じられてしまった言葉では、拳を形作るのは困難であり、確かにそこにある筈の感情を読み取る事が出来ない。
伝えたくても伝えられないもどかしさと、せっかく芽生えた感情を抑えて呑み込む切なさに心揺さぶられた。
時折挿入されるナレーションが、彼の心情と周囲の想いとの乖離とズレを更に助長させていた。

話は、幸せで居心地の良かった家庭がマテウシュが成長していく毎に崩壊の片鱗を見せる幼少期と、初恋や大事な人との別れを経験する青年期とを大体半分程の時間で分け合って描かれる。
主役であるダヴィッド・オグロドニクの、ピンと張り詰めた筋緊張や異常な拘縮具合を全身で表現した体当たりの演技は素晴らしかったが(おっぱい鷲掴みにするシーンだけやけに手の動きが滑らかだった気もする)、幼少期のマテウシュを演じた子役もそれに匹敵するほどの熱演を見せていた。

星を眺めてもの想いに耽ったり、マグダと触れ合ったり、痛い施術に顔を歪めたりと、マテウシュの感情が揺り動かされる場面では、彼の表情やその奥底にある喜びや苦痛を染み込ませてくるかのように映し出す映像が印象的で、よりマテウシュの感情に寄り添いながら観る事が出来た。

まばたきの回数でYesやNoを伝える方法などは「潜水服は蝶の夢をみる」を想起した。

@シネ・リーブル梅田
Renkon

Renkonの感想・評価

-
思考し、行動するというプロセスが成り立っているからこそ、人は活動できる訳で。
腹が減れば飯を食い、便意があれば用を足し、家族や友人恋人に愛を伝える事もできる。
だが何かしらの事由により、行動という外的エネルギーが殆ど不自由になってしまったら?
この映画は、身体に重度障害をもった青年マテウシュが、我々と同じく思考し、苦悩し、人生の喜びを噛みしめる姿を幼少期から大人になるまでにかけて捉えた作品である。

身体が不自由な上に、幼少期に知的障害と診断されてしまうマテウシュ。
家族や愛する女性のために行動したくても自分では立ち上がることさえできず、感謝や憎しみの想いを伝えることも容易ではない。

もし自分がそうした状態になったらと考えると、正直ゾッとする。
身体が不自由で何するにも補助が必要になるという自分への不甲斐なさと、
"伝えることができない"という葛藤の中で、強い苛立ちに苦しむのだろう。
それでもマテウシュは、愛する父親から受け継いだ強い精神力を糧に、自らに与えられた環境で戦っていく。

思えば中々骨のある男である。
意中の相手を苦しめる暴力男に対して挑発的な態度をとったり、怒りの拳を叩きつけたりと、
ハンデを背負いながらも彼が女性たちとロマンスを重ねる理由に納得してしまう。

この映画で特に好きなのは、彼自身の皮肉たっぷりな語りが挿入されるとこ。
神父が御祈りに来るシーンで「神なんていたら、俺は随分嫌われ者だな」と皮肉ってみたり、女の子のおっぱい採点をしてみたりなど、彼の人間味が出ていて良かった。
(中々いい身体した姉ちゃんに対し「これは10点満点中…5点だな!」と言ってて、中々厳しいな!と思った)

それにしてもマテウシュ役のダヴィド•オグロドニクの演技がともかく凄い!まさかイーダに出ていたイケメントランペット奏者のあいつとは思わなかったよ。

(2015.1.7:岩波ホール)

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