病気で休職中だったサンドラが突然解雇宣告される
雇用主は従業員たちにサンドラの復職かボーナスかを投票で選ばせようとする
雇用主は責任を負わなくていいし同僚たちはどっちを選んでも後悔が残ってしまうというものすごいハラスメントだけど立場の弱い者は受け入れざるを得ない
サンドラは週末を利用して同僚たちに賛同してもらうよう一軒ずつ家を訪ねる
『ロゼッタ』でもそうだったけどここまでしないと生きていけない厳しい状況という世界観に入り込めるかどうかでこの作品の見方が変わってくるんじゃないかと思った
転職したら?なんて絶対言えない
実際に顔を見て話すうちに同僚たちの本音が聞けたり厳しい経済状況も浮き彫りになっていくんだけどサンドラはちゃんと理解して無理強いする事なく理性的な対応をしていた
薬を飲んで朦朧としてかなり辛そうなのにえらい!
最初は病気の妻に「君が仕事を辞めたら経済的に困る、闘おう」って言う夫になんだかなぁって思ったけど、結構献身的に支えてたし、闘ったことでサンドラは強くなれたのでこうなることがわかって説得してたのならかなりの策士です
ほんの3日前まで泣いちゃいけないって薬を飲んで堪えてたサンドラが最後は雇用主のクソみたいな都合に振り回されず力強く歩いていく姿がすごくすごくかっこよかったです