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空気の無くなる日
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『空気の無くなる日』に投稿された感想・評価

【狂想曲】

1949年に日本で製作された、ちょっと異質な「空想科学特撮作品」。
といっても、宇宙人が出てくるとか惑星が衝突して地球崩壊とか、そんな「スペクタクルシーン」があるわけではありませんが・・・。

舞台は1910年の日本のとある村。
地球に急接近したハレー彗星が地球に衝突する、いや衝突を免れたとしてももの凄い近くを通り過ぎる過程で地球上の空気が彗星に引き寄せられてなくなってしまうらしい、そんな噂が囁かれ始める。
最初は学校の用務員のおじさんが偶然郵便局で聞いた話が発端だったが、学校の先生たちは「そんなわけなかろう」と一笑に付す。
しかし、別件で県庁を訪れた校長先生はそこで「ほれ、新聞も載っておるぞ」と県庁の役人から教えられ、ようやく事の重大さに気がつく。

噂は噂を呼び、学校の先生から真剣に「息を止める訓練」なんかをさせられた子供たちから親たちへ、話は瞬く間に村中に広がっていった・・・。

「人類滅亡」のタイムリミットはあと1週間。
『村人』たちはどう生きていくのか?っていうお話。

これね、結構うまく出来てるんです。
お話しの元となったのは、1910年に地球にハレー彗星が接近したという本当の話。
ヨーロッパでは、彗星が近づく度に「終末論」が飛び交い、その都度パニックが起きるらしいが、この物語もその時のパニックが元となっています。
中でもフランスの天文学者フラマリオンによる「彗星の尾に含まれる水素が地球上の酸素と結合してしまい、地球人が窒息死してしまう」という説は実際に日本の新聞にも載ったほど。

そういう前提がありながらね・・・。
このお話しの面白いところは、「児童文学」として広まっているということ。
「空気のなくなる日」っていうタイトルで。
児童文学として「子供たちに何を伝えたいのか」という点について掘り下げるとなかなか興味深い。

つまり、特別な科学知識も必要なければ国家の命運みたいなスケールも必要ない。
あくまでも「こどもの目線」で見るパニックなのだ。
そう考えると、大人たちの慌てぶりや「ここぞ」という時の本性を、子供たちがどう見るのか?というシュールなコメディにも映る。

この作品を作った当時、果たしてコメディとして撮られたのかは定かではないし、作中でも「笑わせる」ようなシーンはないので、恐らくそういう意図はあまりなかったのではないかと思う。
むしろ、真面目寄りなのかな・・と。
それでも、こんなスケールの大きな設定なのに、「日本全土」ではなく「ある村」と限られた場所で起こったパニックっていう作り方が、今でいう三谷幸喜作品なんかにも通じるところがあって、その「温度差」みたいのを感じたときに可笑しさがこみ上げてくる。

唯一、空気を切らさずに「事(どうやら空気がなくなるのは彗星が通り過ぎる5分間だけらしい)」をやり過ごすには、自転車のチューブに空気を入れてそれを吸っていれば大丈夫だという噂を聞きつけた村人は、村に一軒だけある自転車屋へ向かう。
「チューブを売ってくれんかね?」
「いいぞ、1本150円だ」
「何だと?3日前までは1円ちょっとだったでね~か!・・・そんな高け~もん、買えねえだ・・・」
「ものは考えようだよ。いくら払ったって命より高いものはないんだ。買わないなら別にいいんだよ」
「・・・・くそぅ!」
そこへ現れる一台の車。
「おい、チューブは売っているか?」
「へい。いかほど?」
「金ならいくらでもある。この店にあるだけのチューブをくれ。金が足りなければ米でも野菜でもなんでもくれてやる」
「よろこんで!」

よくある「いけ好かない金持ち理論」。
自分たちさえ助かればほかの人間なんてどうなろうと知ったことではない。
これは自分たちが「金持ち」である特権なのだ。という理論。

しかし、村に住む人間の多くはそんなお金を持っているはずもなく、やがて訪れる終焉に各々が静かに向き合っていくのだった。
ある者は仏に祈り、ある者は「今日で終わるんだから」と家族全員で普段食べないような白米とお魚の「豪華な食事」をたらふく食べ、ある者は酒で気持ちを紛らわし、ある者は日常と変わらず静かに本を読みながら時間を過ごす・・・。

恐らく、当時の価値観や教育の方向性なんかを考えると、この物語が子供たちに伝えたかったのは「日本人としての品格」という部分だったのかな・・と思った。
人を蹴落としてまで「エゴ」を通すのではなくお互いが相手に道を譲る美徳。
そして、何があっても動じず「潔い死」を受け入れるという武士道にも似た死生観。

1949年と言えば、「戦後」とはいえまだまだ「戦時」を生き抜いた人たちの時代。
「生き方」や「死に方」というものが、今の私たちなんかが考えもつかないくらいに日常的に感じていたことは想像に難くない。
そんな中で、日本がこの作品を作ったのは「原爆」によって、抗うことも出来ないまま消えていったいくつもの命に対する向き合い方という部分もあったのではないだろうか?
あえて「命の時限」を知りながらいかにその死を迎え入れるのか、それを都会暮らしのインテリたちではなく当時の一般庶民をモデルに描くことで、「日本人の美徳」というものを子供たちに刷り込んでいったのかな・・・とも思える。

当時としては斬新なテーマだし、短い時間という事もあって物語がブレずにラストまで突っ切るので、白黒だからと敬遠する間もなくラストまでいってしまいます。

明らかに現代とは違う価値観の元で作られたこの作品を、今の私たちが見て何を感じるのか。
そこに「日本人の美徳」の移り変わりがあるのかもしれないなと感じました。
3.0
東宝合成課による特殊技術の英知が結集された、人類の絶体絶命を描いたSF映画。

時は明治24年、北陸地方の長閑なある村を舞台にハレー彗星が地球に急接近し、5分間だけ空気が失われる人類の危機が迫って来る!

明治の日本人は決して慌てず騒がす冷静沈着に、その5分間をいかに回避するか村民達の滑稽な行動と覚悟に力強さを感じる。

ダチョウ倶楽部のギャグも実はここからパクった…か、どうかは知らないがそんなひとコマも見られる..★,
山間部の小さな村に住んでいる人々が、ハレー彗星接近にともなう異常現象に戦々恐々とする。1947年に発表された岩倉政治の児童小説を映像化している、日本産のパニック映画。筆者は学校の図書室で絵本を読んだことがある。

「ハレー彗星が最接近する5分間、地球上の空気がなくなってしまう」という迷信を題材に取り上げている作品。ハレー彗星の解説パートでは、円谷英二の片腕となる技師・向山宏による特撮を楽しむことができる。

買い溜めしたタイヤチューブに備えの空気を入れておく富裕層、ひたすら息を止める練習をする中間層、これが運命だと諦める貧困層。混乱が高まるにつれて、村民たちの人間性、倫理性が表出していく。

各階層のジタバタ模様をお伽噺のように俯瞰しながら、「今日を生きていることのハピネス」へと繋げていく、実に気持ちの良い作品。ピース&フリーダムの精神を大切にしませう。

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