もやし

クリーピー 偽りの隣人のもやしのレビュー・感想・評価

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)
5.0
見るの2度目です。
上映当時宇多丸さんがこの映画評論してて、黒沢清監督の世界観を解説しつつベタ褒めしてて。レンタル開始直後に借りてワクワクしながら鑑賞したら、何じゃこの変な映画は?ってなったのを覚えてます笑
面白くない訳じゃないけど、もうちょっと普通に撮れば良いのにって思いました。細部が無駄に変化球で本筋に集中できない感じでした。


今となってはその変化球こそが面白い。この映画が如何に「変」か。そこに着目して見るとかなり面白い。
全てのシーンが細部まで完全に計算し尽くされてる。でもその拘りの理屈は本人にしかわからないし、何じゃこりゃ?の感想は同じ笑 映画評論家の中には黒沢清監督のやりたい演出の法則性を分析できてる人もいるみたいだけれど。


主人公警察官で大失態犯して大学教授に転職するんだけど、主人公って心理学に異様に興味があるのね。取り調べのときもただの興味本位で聴取してるし、大学の授業終わって職員室的なとこの自分の机に着いて、「なあ○○、大学の先生って授業終わったら何するんだ?」って…笑 
マジで平和すぎるだろこいつの生活笑 羨まし過ぎる笑


そして隣人の境界性サイコパスの西野さん。この人が名言連発笑
2度目の引っ越しの挨拶でピンポンしてもまた無反応だったから粗品を門扉にかけて立ち去ろうとしたとき「何ですか?」西野さん出て来る。「あ、隣に引っ越してきた○○です。これからよろしくお願いします。」「何ですかって聞いてるんです。」「あ、チョコレートです。」「チョコレートですか。私チョコレート、嫌いじゃないですよニンマリ」

「あ、犬飼ってるんですね」「あ、そうなんですよ。躾してますのでできるだけ迷惑にならないようにしますので。」「えぇえ?犬に躾してるんですか?
私そういうの、良いと思います。」

良いキャラですよね笑

マインドコントロールの話ですが、最初は誰もが不快感を抱く西野さんに段々と心酔していく様は結構興味深いです。



技巧派の映画が見たい方は是非是非。

大学で被害者に詰問するときに激しい流れになると同時にものすごい速度で空が暗くなってそれと同時に外で談笑してた大学生がサササーって走って消えていくとこめっちゃかっこよかった。
あと竹内結子さんめちゃ綺麗。
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    すみません。私生活が少し忙しくなってきたので、フォロワーさんの全てのレビューをチェックすることが難しくなってしまいました。 初期の頃からフォローしてくださっていた方、ごめんなさい🙏 でもこれからも皆…

    すみません。私生活が少し忙しくなってきたので、フォロワーさんの全てのレビューをチェックすることが難しくなってしまいました。 初期の頃からフォローしてくださっていた方、ごめんなさい🙏 でもこれからも皆さんのレビューを鑑賞の参考にさせてもらうことには変わりありません。これからもどうぞよろしくお願いします。 以下自己紹介 1990年生まれ。仙台市在住。フリーター。 映画で気分転換をしている毎日です。 学生時代に鬱病を患ってしまってから今も体調不良と戦う日々という感じです。 精神を病んでるのでレビュー内容は基本的に暗いです…笑 すみません笑 昔は重いヒューマンドラマ一辺倒で鑑賞していましたが笑、今はむしろエンタメ寄りかも!ていうかもはや何でも見ます笑 個性的な皆さんのレビューを読むのがいつも楽しいです!私が高評価している映画を酷評してる方とかいると逆に喜んで見に行きます笑 そんなこんなでどうぞよろしくお願いします🙇