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叛軍No.4の映画情報・感想・評価・動画配信
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目次
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代わりに似ている作品として4件の配信作品が見つかりました。
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『叛軍No.4』に投稿された感想・評価
菩薩の感想・評価
2024/02/04 00:29
-
No.1からNo.4へと至る過程のいつどこでどの様に指向が変化していったのかは分からないし、そもそもの目的がNo.1が目指したであろうそれなのかNo.4が辿り着いたそれなのかも分からない。ただ『ねじ式映画 私は女優?』が68年の映画だとしたらこのシリーズは70年ないしその先を見据えたものになっていると思うし、それは水面下で着実に進行していったかの様にも思える、副題を付けるのであれば「お前は俳優か?」になるのは決定的だろう。敗色濃厚の44年に招集された新兵の叛軍行為と70年以降の闘争が辿る過程と結果、一言で言えば「茶番」であるし何もかも嘘っぱちでありながら、まだこの段階で赤軍がある種の希望として語られるのもあさま山荘に至る前だからだろうか。にしたって泥酔でくだをまく最首悟、本当にあぁ言う全共闘崩れはめっちゃいたんだろうなと思ってうげぇ…ってなった。ドキュメンタリーを侵食するフィクション、フィクションを食い破るドキュメンタリー。
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ルサチマの感想・評価
2024/02/06 20:29
5.0
『叛軍』シリーズ一挙上映にて。
「NO.1」と「NO.2」では意図的に小西誠が起こした叛軍事件の原因が語られていない。
「NO.1」では冒頭に新潟の裁判所を舞台にした記録が始まるということがかなり聞き取りづらい声で語られていたが、それ以外に叛軍事件の全貌を伝えるような話は何も挿入されておらず、予備知識もなしに見たら何が何だかわかりかねない部分もきっと多い気がする。
「NO.2」ではブレヒトの『例外と原則』を裁判所前で上演する前半部分があるが、『例外と原則』が引用されるのもあくまで戯曲の中盤以降で、あの戯曲の前半に書かれている3人での旅の過程は省かれ、「NO.2」だけを見ると上演されている物語の事件の全体像をつかめなくなっている。
そして裁判官が「判決を申し渡します」と言ったところでこの上演部分はひとまずの終わりを迎えて、裁判所内にカメラとマイクを入れるかどうかという実際の叛軍事件の支援グループと裁判所側の押し問答の記録映像に推移するため、ここでも『例外と原則』で本来語られている労働にまつわる問題、身分格差による人間関係といった前提条件の問題が宙吊りになったまま、傍観者が裁判所内で記録撮影をすること云々といった別の問題が展開されていて、事件が起きた背景は観客は何もわからないままの状態に置かれてしまう。
このことによって考えられるのは、「NO.2」がブレヒトにちなんで教育映画と名乗るように、観客は事後状況のみから物事を客観的に見つめることを問うているのではないか。もっといえば実際の政治の季節の状況の中にフィクションを導入することで、裁判所の光景そのものを異化し、実際に起きていることを撮影するという、映画の記録行為そのものを疑わせるように仕向けているのでは・・・ということ。
シリーズが重なるごとに叛軍事件についての話から離脱していくが、もしかしたら「NO.4」で狂ってしまった男の話と叛軍行為を行った山田二等兵の話を連絡したことも想起すると、小西氏の起訴という理不尽な問題に対する意識が次第に叛軍事件(小西氏)そのものに対する違和感、もっと言えば政治の季節に乗っかって叛軍事権を撮影すること自体に対する違和感を抱いた可能性も考えられるように思う。
そして本題の「NO.4」。個人的にシリーズを全て通して一番印象に残ったのは、一番最後の和田さんがカメラの方を向いて無言で立っているカットだった。
このカットでは「男Aに扮するのをやめる」という違うナレーションの男の声が重なっている訳だが、それによってまるでナレーターが山田二等兵のみならず、山田二等兵を演じていた和田周にも擬態しているのでは・・・という錯覚が誘発される。
飲み屋のシーン頭では山田二等兵としての声としてナレーターの声を当てているというだけではなくて、もしかするとあそこでナレーターが和田周に成り切っているものとして声をはめ込んだようにも感じる。
再び「NO.2」に立ち返り、仮面をかぶって『例外と原則』を演じていた仮面の中の一人に和田周が出演していたことを想起すると、和田周もまた俳優として誰かに扮し続けている仮面的な存在で、叛軍事件の裁判の支援グループの一人でもある。
つまり「NO.4」では前叛軍事件を起こした山田二等兵を演じつつ、同時に「NO.2」では小西氏が起こした叛軍事権の傍聴側の一人でもあった。
「NO.1〜3」と「NO.4」では扱っているそれぞれの事件の時代は異なるが、歴史の反復とズレを和田周の身体で「首謀者」と「傍観者」という立場に置き替えて代行上演させている。
とすれば、ナレーターの男が山田二等兵役であると同時に和田周役でもあるように、和田周もまた山田二等兵役であると同時に傍観者の役でもあり、そしてナレーターの男でもある。
さらに、かつての首謀者(山田二等兵)を演じていた人が(小西誠の叛軍事権の)傍観者役になり得るように、傍観者もまた首謀者になることもあり得る。
絶えず関係構造は入れ替わるというふうに考えれば、カメラを向けている傍観者の岩佐自身が首謀者に切り替わる可能性も確実に想定されるはずで、『オロ』でいつの間にか少年のオロがカメラを持って、岩佐を記録する瞬間を捉えているのも、『叛軍』シリーズの延長としてはすごく納得がいく。
「NO.4」で終えた理由というのは政治=映画という思想の仕方を疑った末に、あらゆる関係構造の絶え間ない入れ替わりを提示した以上、岩佐的にはきっと何か別の映画の方法、題材も含めた上での手法を模索せざるを得なくなったのではないかという予感だけ今はしている。
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半兵衛の感想・評価
2022/09/12 18:18
4.5
元軍人による戦争時代の叛軍行為の告白から後半のどんでん返しという流れは五十年たった今見ても強い衝撃を受けた、ドキュメンタリーの固定概念を叩き潰しドキュメンタリーを娯楽として楽しむ観客にその意味を突き詰める監督の過激な語り口はとてつもなく刺激的。
こういう恐ろしい映画を作り上げた岩佐監督はもっと評価されてもいいと思う(21世紀になってから結構大きく取り上げられていたけれど)。
ちなみにタイトルのNo.4はシリーズの四作目という意味で、短編で三作品製作されている(いずれも70年代らしい学生運動と連動した内容だけれど、役者を使うなど実験的な手法が目立つ)。
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