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『ワイルド コンビネーション:アーサーラッセルの肖像』に投稿された感想・評価

菩薩

菩薩の感想・評価

3.5
「孤高の天才」なる称号がこれほど似合うアーティストはやはりアーサー・ラッセル以外に存在しないような気がする。青年期の家出、ヒッピー文化・神秘主義への傾倒、コミューンからの阻害、音楽家としての出発、現代音楽からディスコへの接近、HIV感染、そして故郷への憧憬を抱いたままの逝去。Dinosaur L他多数の名義を用いての隠密的活動、そして音楽史上に残る傑作「World Of Echo」及び「Calling Out Of Context」への道程を、彼の周辺人物及び家族の証言と共に紐解いて行くドキュメンタリー。ジョン・ケージへの言及や、本人の名を差し置いてこの作品のキャストに名が挙がるフィリップ・グラス、デイヴィッド・トゥープ、アレン・ギンズバーグなどの証言はこの界隈が好きな人からすると垂涎物だろうが、まぁはっきり言ってターゲットは相当狭い作品かと思われる…。何はともあれまずは上記のアルバム二枚を、欲しい音楽が容易にに手に入る時代だからこそ必聴、アーサー・ラッセル何度目かの再評価は果たしてなるか…?
ROY

ROYの感想・評価

4.2
アングラ・ミュージック・ヒーロー

チェロとアーサー

友人からの勧めで見た『Diggin’ Thru Japan』というドキュメンタリーの中で、本作の映像の一部が使われていたので見始めた。本作では、アーサー・ラッセル(Arthur Russell)へのインタビュー映像はないものの、アイオワやニューヨークなどで収録された多くのフッテージを見ることができる。さらに、彼と関わった人々にもカメラを向け、謎に満ちたアーサー・ラッセルの人物像に迫っている。私の好きなアーティストの一人であるフローティング・ポインツ(Floating Points)は、「アーサー・ラッセルは僕のヒーローだ」と言っていた。本作のタイトル『WILD COMBINATION』は、アーサー・ラッセルの没後、2000年にリリースされたアルバム『Calling Out Of Context』に収録されている曲「That’s Us/Wild Combination」から取ったものだろう。(一部『ele-king』から抜粋)

「彼にちょっと恋をしていた」アレン・ギンズバーグ(Allen Ginsberg)

“Disco happened”。Dinosaur Lとして活動していた頃にもスポットが当てられていた。

まだ、何千曲にも及ぶ未公開音源があるというので、これからのリリースにも注目していきたい。アーサーのお母さんも“How far would he have gone? I think he would have gone far”と言って気にかけていたし。やはり、昔でいえばPrinceもそうだし、最近でいえばJuice WRLDも、偉大なアーティストは曲を作り続けるんだな。

英語字幕あり

ちなみに昨日は、「Contact」に、Kenji TakimiさんのDJ(25:30〜)を見に行きました。

■INTRODUCTION
1970〜80年代のNYダウンタウンの音楽シーンで高く評価されるものの、有名になることなく、1992年に、エイズによる合併症で亡くなった音楽家アーサー・ラッセル。現代音楽、ディスコ、フォークといった異なるジャンルを行き来しながら自身の音楽を作り、天才と呼ばれながらも不器用だったその姿を両親、恋人、仲間が語るドキュメンタリー映画。(『アップリンク渋谷』)

■NOTES
「HIVを発症し、喉頭癌が併発しつつもひたすら作品を作り続け、果ては脳炎までかかってしまい、起きることもままならない状態になり、亡くなってしまう。ゲイであった彼と恋人を受け入れる両親との下りは、彼を愛する気持ちが描かれていて悲惨な晩年に対してある種の救いを感じた。残された膨大なテープと共に過ごすトムの姿は本当に彼のことを愛していたんだなと思わせる。」(marr「ワイルド・コンビネーション:アーサー・ラッセルの肖像/謎と矛盾に満ちた或る音楽家の姿」『note』)

「1980年代、音楽に関する実験と革新の拠点ニューヨーク・ダウンタウンを住処としたアーサー・ラッセル(Arthur Russell、1952-1992)。彼は、アコースティック/エレクトリックを横断しながらジャズやクラシック、ミニマルの手法を使用し、現代音楽や、フォーク、ニュー・ウェイヴ、ディスコ/ダンスなどのアヴァン&エクスペリメンタル・ポップ・ミュージックを作曲・演奏、シーンからシーンへといくつもの異なる音楽の間を渡り歩き、あるいはそれらを繋いだ[モダン・ラヴァーズ(Modern Lovers)を前衛シーンに紹介したのは他ならぬアーサーだ]。ウォルター・ギボンス(Walter Gibbons)、フランソワ・ケヴォーキアン(François Kevorkian)、そしてラリー・レヴァン(Larry Levan)らと共に生み出した一連の重要な12インチ・シングルによってダンス/クラブ・ミュージックの歴史を推し進め、また黎明期のハウスやヒップホップにも大きな影響を与えた〈Sleeping Bag(スリーピング・バッグ) Records〉を共同設立。彼の伝記を執筆したティム・ローレンス(Tim Lawrence)いわく“当時のダウンタウン音楽シーンの途方もない複雑さの水先案内人として比類なき適任者”であり、その功績は今日のアンダーグラウンド・ミュージックにおける最大の礎のひとつと言って過言ではない。この映画は、関係者へのインタビューをベースに、アーサー・ラッセルの音楽的偉業を全編にわたって振り返りつつ、ゲイであった彼のパーソナリティに光を当てる。アイオワ州の片田舎に育ち、チェロと出会い、ニューヨーク・ダウンタウンを駆け抜け、そして1992年にエイズの合併症で亡くなるまでを丁寧に綴ったドキュメンタリーであり、全く謎めいたアーサーの人生を捉えるにあたって最善のイントロダクションとなるだろう。」(『アップリンク渋谷』)

「なんども繰り返すが、アーサー・ラッセルほど没後再評価著しいアーティストもそういない。再評価どころのさわぎじゃないな。エレクトロニック・ミュージックにおいては、若い世代にただいなる影響を与えている。ジェームズ・ブレイク(James Blake)にもその痕跡が見えるし、もちろんティルザ(Tirzah)にもあるが、アーサー・ラッセルはミニマル・ミュージックからディスコ、ポップ・ミュージックからカントリーまでと、節操なくいろんな音楽をやっていたので、その影響もまたいち様ではない。」(『ele-king』)

『Pitchfork』の「Wild Combination Mirrors the Dreaminess of Arthur Russell’s Music on Film」(Marc Hogan, 2020)という記事も面白かった。(https://pitchfork.com/thepitch/wild-combination-mirrors-the-dreaminess-of-arthur-russells-music-on-film/)
一

一の感想・評価

-
家出したはいいもののヒッピーのコミューンにも馴染めずひとり黙々とチェロの練習をしていたエピソードほんと涙ぐましい。ネセサリーズのツアーの途中でライブすっぽかそうとしたり舞台音楽の締め切り守れなくてクビになったり、Looseなのも大概にしてほしい。あー好き。題にもなっている"That's Us / Wild Combination"って曲(人生のテーマ曲にしたい)は完成に5年くらいかかっていたらしい。"Go Bang!"のコーラスを歌った女性による"Go Bang!"メイキングひとり芝居もアツいが、パートナーだったトム・リーや御両親のインタビューにはやっぱりグッと来てしまったな。彼らの屈託のない良い人ぶりが他出演の気難しそーな音楽家たちの中際立っていた。きっちり愛の映画になっている。貴重なフッテージも多!

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