ティグ: それでも立ち続けるの作品情報・感想・評価・動画配信

「ティグ: それでも立ち続ける」に投稿された感想・評価

ナツキ

ナツキの感想・評価

5.0
スタンダップコメディは多少見たりしてるけども、コメディアンが普段どんな日常を送っているのかは全く知らなかったので、ドキュメンタリーとても新鮮だったし、やっぱり滅茶苦茶思慮深くて頭の回転早い人なんだなあという印象を受けた。

自分に起こった不幸の連続をこうやって笑いに変えれるのってどれだけエネルギー使うんやろうか。精神強いから、とか、乗り越えたからネタにできるとかじゃなくて、ドキュメンタリーみてると本当に身を削ってネタにしてるというか、笑いにしなくちゃやってられないとか言ってて、私には到底できないことやしそもそもそこまでの苦しみを私は味わってきてないなあと。

「私はガンです」ってオープニングから宣言してて、これ以降笑っていいのかどう受け取ったらいいのかってオーディエンスも私も困惑やったのですが、日頃から自分の胸は小さいと文句言ってたら胸が怒って、乳がんになってしまい結果両胸摘出したのでさらに小さくなったというネタは思わず笑ってしまったし、会場も大ウケで、自分や周囲の人が乳がんを経験した人達が笑いに変えてくれてありがとうってティグに伝えてたのが印象的。

同時期発売のKISSのCDよりティグのコメディを収録したCDが売れたって凄まじいよね!!!そもそもスタンダップコメディショーの音源がCD化されて販売されてるって日本じゃ聞いたことなくて、アメリカって日本よりもオーディオ文化が豊かやなあといつも思います。ポッドキャストとかも日本より盛んよなあ。最近ようやくポッドキャストを活用し出したのですが、まだまだ知らない世界がたくさんあって楽しいです。

コメディアンのドキュメンタリーとしても十分に見応えあるけど、自然妊娠以外で子供を持つ方法、特に代理出産について知るのにも良い作品やったと思います。
「お母さんの血を継ぐ子を持つ最後のチャンス」って話した後に、医者から電話があって妊娠してませんでしたと伝えられるシーン、見てるこっちまで辛かったなあ。
Netflixにあるティグのショーの概要読んでたら、本作から数年後、どんな形でかは知らないけれど、子供を迎え入れたみたいなので、そっちもすぐ見たいです。
ドキュメンタリー映画としてはいたって普通。でもティグ・ノタロさんの人生が興味深かった。つらさの中の笑いだったり、暗闇の中の希望。物事にはいろんな側面があってこそ、深みが増すのかなと。
舞台の動画もネトフリにあるので、そっち見てからのほうがよかったかも
一度にあまりに多くの不運に見舞われたコメディアンが、その体験を話すことで注目され人気を得る
Nora

Noraの感想・評価

5.0
以前ティグのライブをNetflixで鑑賞し、なんだこの人は!?めちゃシュールやんけ!と驚き私好みのコメディアンです。
アメリカのコメディアン特有の早口で捲し上げる話し方をせず比較的ゆっくり話し絶妙な間を空ける。
彼女の手腕ならば自らの乳がんの話すら面白い。天才かよ。
アメリカでも癌の話をライブで行い笑いに変えるのは衝撃的だったようでかなり話題だったみたい。

2作品目/2019
ドラマ「ワンミシシッピ」を観て、ティグノタロという人をもっと知りたいと思っての鑑賞。日本とアメリカでは笑いの概念は違うので、日本人にはそこちょっと笑えないとかあるけど、個人的好みで言えばこの人のスタイル(ジョーク)は好き。自伝ドラマだけじゃわからないことも多かったけど、このドキュメンタリーを観て納得したとこも多い。
HAL

HALの感想・評価

4.7
多分、初めて見るタイプの人。いや、いるんだけど、野心がないので、なかなか芸能界には出てこない人。私の周りにはいないし、いたら憧れすぎておかしくなるから、いないんだろうな。(離れてったな…笑)

アマゾンプライム「ワンミシシッピ」を見ていたので、役者としてのティグ・ノタロという人は知っていた。

その後、ある番組で素のティグを見て、一瞬で恋に落ちた。トーク番組からスタンドアップまで、YouTubeにある彼女の動画を貪った。ゆったりとした口調、絶妙な間の取り方で、なんの変鉄もない話ですら爆笑を呼ぶ。awkwardness(気不味い空気)を楽しみ、転がし、笑いに変える。見たことがないタイプのコメディアン。たまに話す内容が吹っ飛んでしまっても、それもスタンドアップの一部かと思うほどに、巧みな喋りで観客を笑わせる。相当な自信がないと、できない芸当。

トーク番組にゲストとして呼ばれれば、素っ気なさそうに見せて、唐突に司会者にflirt(愛情表現?)してみたりする。こんなに魅力的な人がいただろうか。彼女のことで頭が一杯になった。

そうしてたどり着いたこのドキュメンタリー。

今生きているのが不思議なくらいの困難を乗り越えてつかんだ、成功。だが普通のサクセスストーリーと違うのは、ティグは成功しても、していなくても、「ずっと充実していた」ということ。自分の実力が素晴らしいものだと信じていて、ある程度食べていけていて、有名になろうと躍起になっていたわけではなかった。

私がこのドキュメンタリーを見ていて涙が止まらなかったのは、ティグという人の最大の武器が、私がどうやっても手に入れられないものだからだった。

それは、自分を信じること。
彼女は一度もこの言葉を使わなかった。自分に言い聞かせる必要がないからだ。自分を信じて前に進むことが、当たり前のことだから。悩まないわけではない。でも、前しか向かない。

ティグのユーモアのベースは、お母さんから。こんな人に育ててもらえたら…。ポテト青くしたい…。ティグもまた、子供たちを最高に幸せにするのでしょう。

重なる難病も、最愛の母の突然の死も乗り越えて、40を過ぎて、まだまだこんな素敵な恋ができることも、子供が持てることも(このドキュメンタリーのあと、双子ちゃんができました)、全てがエンパワメント。

その類い稀な人柄にも才能にも、到底及ばないけれど、それでも。
「ティグ」という生き方がある。
それを教えてくれて、ありがとう、ティグ、大好き(まだ泣いてる
ティグ・ノタロ。誰だ?と思いつつNetflixのライブを観た。私が今まで観た数少ないスタンダップ?コメディアンのライブは、イントネーションの上がり下がりが激しくてテンションが高めだったような。
淡々と話す内容がジワジワ来て、誰だこの人は!と調べてクリックしたら、ドキュメンタリーが流れ出したのがこの作品。
ティグの情報が余りにも無さすぎて、ライブ後にこの作品を観たら引く程ビックリした。ティグのママがファンキーでカッコいいなと思ったし、ティグがママをどれだけ愛していたのか想像以上なんだ、と思った。
再度ライブを観たら感慨深いものがあった。
ワン・ミシシッピも観たい。

追記
自分のことをネタにした話ではなくて、個人的に「テイラー・デイン」の話が好き。
ライブ動画を漁ったら、被っているネタが多くて、知らないネタが観たいと思った。