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リュミエール!のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

リュミエール!(2016年製作の映画)
3.5
1895.12.28日パリでルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が発明した"シネマトグラフ"で撮影された映画『工場の出口』等が世界で初めて有料上映された。
アメリカのエジソンが発明した"キネトスコープ"は覗き窓型だったが、"シネマトグラフ"は現在の映画館と同じくスクリーンに映像を写して多くの人が鑑賞できるスタイルであり、映画の発明者の称号はリュミエール兄弟に与えられ、定着している。

1895.3.19『リュミエール工場の出口』を撮影。映画の冒険が始まった。
1895年~1905年の間にルイ・リュミエールと彼のカメラマンが撮影したシネマトグラフの映像は1422本(『水をかけられた散水夫』、『ラ・シオタ駅への列車の到着』など)。
そのうち108本を、4Kデジタルで修復。ナレーション付きで、当時の比率1.33のまま紹介。
なお、フィルムは全長17m、幅35mmで1本約50秒。
監督・脚本・プロデューサー・編集・ナレーションは、ティエリー・フレモー。
共同プロデューサーをヴェルトラン・タヴェルニエ監督が担当。
音楽はカミーユ・サン=サーンス。
原題/Lumière!
(2016、90分)

映画ファンにはうれしいドキュメンタリー。
作品毎の演出、パノラマ(移動撮影のこと)、トリック撮影、リメイクなどの撮影技術を駆使していることが分かる。
なお、NHKの番組「映像の世紀」の中にリュミエール兄弟のカメラマンが撮った貴重な映像がいくつかあったように記憶しています。
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