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美しい夏キリシマの作品紹介

美しい夏キリシマのあらすじ

1945年敗戦の夏。宮崎県の美しい農村を舞台に多感な15歳の少年と彼を取り巻く人たちの日常をきめ細やかに描く。燃え盛る太陽の下、黒木監督自身が生涯忘れることのできなかった戦争体験をフィルムに見事に結晶させた。

美しい夏キリシマの監督

黒木和雄

原題
製作年
2002年
製作国・地域
日本
上映時間
118分
ジャンル
ドラマ

『美しい夏キリシマ』に投稿された感想・評価

2.0
1945年、終戦間近の宮崎県霧島地方の農村を舞台に、空襲で親友を救えなかった罪悪感を抱える15歳の少年の目を通して、長閑でも、不穏な空気が漂っているような過酷な状況下、そこに生きる様々な人々の日常を淡々と描いている。

「天皇陛下万歳と言って、敵の空母めがけて突っ込んで行くのも、非科学的だと思います」

洗脳されているような、狂信的でヒステリック気味な人々の言動を観ていると、気が滅入る。
◆あらすじ◆
太平洋戦争末期の1945年夏、15歳の日高康夫は肺の病で宮崎県霧島の祖父の家で療養の日々を過ごしていた。康夫の中には働いていた工場を空襲で失い、その際に親友を助けられなかったことへの後悔がずっと残っており、戦争が終わりを迎える中でも彼はその報いを受けるべく悶々とした日々を過ごす。

◆感想◆
終戦間近の日本の農村、霧島を舞台に親友への後悔を抱えながら日々を過ごす少年の姿とその周囲で着々と終戦の足音が聞こえる中でも変わらない戦時中の日本の人々の姿を並行して描いた作品となっており、農村の静かな風景に戦時中の習わしが少しずつ組み込まれていて、人々の暮らしの変わらなさ、また変わる様子が感じられる作品となっていました。

日高康夫(柄本佑)はまだ15歳で空襲で親友を失い、自らも肺に病を発症したため、宮崎県霧島の祖父(原田芳雄)の家で過ごしていました。祖父はバリバリ戦時中の日本の男といった風貌で、康夫に対して厳しく接しているのですが、当の康夫は心ここにあらずといった感じで自身の抱える心の痛みに悶々とした日々を過ごします。彼を中心に本作は描かれるのですが、特に彼に劇的な出来事が起こったりせず、一日一日と戦争が終わりに近づく中で彼の日常が描かれていて、それが戦時下の習わしに流されない少年のリアルな姿を描いていたと思います。

そんな中、霧島にも日本の兵士たちが駐屯しているのですが、度々日高家に食料を盗みに来るなど日本兵の誇りよりもひもじさが勝つ当時の様子が伝わってきて、少し滑稽に感じました。また、その兵士の中の1人(香川照之)は農家の夫人(石田えり)と密会を重ねており、兵士たち個々の欲望や心の飢えを感じさせました。

ストーリー後半、康夫は空襲で亡くなった親友の妹に許しを請いに行き、まだ幼い妹から兄の敵をとるようお願いされます。康夫は自身の考え得る限りで親友の敵をとろうとするのですが、当然ながらどうにも上手く行きません。康夫のまだ幼いながら必死に考えた敵討ちの様子は彼の純粋さを感じさせて心に残りました。

特に終戦間近の日本の日常的な風景を描いていて、その中で起こる喜怒哀楽がしっかり伝わってきて面白かったです。BGMが無く、静かなままストーリーが進んでいくのも劇的でない日常の静けさを感じて良かったと思います。

鑑賞日:2026年7月10日
鑑賞方法:CS 日本映画専門チャンネル
(録画日:2026年2月25日)
終戦間近、宮崎県にある霧島の麓の村の出来事。
病気の学生や、片足を失った負傷兵。
滞在する兵士と、夫を亡くした妻との会合。

起こる出来事は日常のようだが、時代は戦時中。
だから今では非日常の部分を見せられていると気づく。

役者は皆印象に残るが、香川照之の兵士役が似合いすぎてておかしい。

一応戦争映画ではある。
何よりも終戦を知った際のそれぞれの行動が興味深い。
戦争は不毛であると端的に伝わってくるが、それとは反面霧島の美しさは変わらないのだ。

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