一枚のハガキの作品情報・感想・評価

一枚のハガキ2010年製作の映画)

製作国:

上映時間:114分

ジャンル:

3.4

「一枚のハガキ」に投稿された感想・評価

take

takeの感想・評価

3.6
戦死した戦友のハガキを、遺された妻に渡しに行くと。。。

良い意味で、紙芝居のような演出が印象的。
"紙"をめくって、"芝居"を見せられているかのような。

物語の筋が通っており、役者の演技も血が通っている。

新藤兼人監督。99才とは思えないエネルギーのある作品。
自分たちも、将来60代になっても、表に立って歩きたいし、そうあってほしい、と思わせる。
Okusan

Okusanの感想・評価

3.3
トヨエツのイメージは前回見た作品であらかた変わっていたけども、この作品により確固たるです!    前回見た作品も昭和の話でしたが、ほんのうん十年前の情景を垣間見れて、映画に感謝!
azkyon

azkyonの感想・評価

3.8
大竹しのぶ主演の舞台劇のようです。

古い作品かと思っていたら2011年新藤兼人監督の遺作でした。

くじ運で決まる生死、夫が戦死したらその弟と結婚させられ、その弟も戦死。
その後舅も姑も相次いで死に1人残された「運」が悪い嫁。
何もかも戦争が悪い。
ただそれだけ。

くじ運がよく戦地へ行かずに終戦を迎えた男。
家に戻ると妻と父親が駆け落ちしていた。
何もかも戦争が悪い。
ただそれだけ。

誰を憎み何に怒りをぶつけたらいいのか。
ただ戦争が悪いだけ。
新藤兼人の遺作。物語を作るきっかけになった自身が体験したハガキのエピソード。「今日は、お祭りですが、あなたがいないので風情がありません。」この話は、けっこう聴いていたので映画を観ている途中これ観たかも?という気分になった。戦争による悲劇を描く。衣装もセットもきれい過ぎて当時の雰囲気はない。(わざとかもしれないが・・・)各役者が野放しな感じが違和感を覚えるし、繰り返しの台詞も多く新藤作品としては、普通だろう。100歳近くなっても映画を作る気力は凄い。
よしえ

よしえの感想・評価

4.0
98歳の監督が撮ったという戦争映画。
大竹しのぶさんもトヨエツさんも大好きな役者さん。

戦争ものってグロいシーンとかありがちだけど、この映画はそういうシーンは特になく、だけど決して軽くはない、テーマは重いのにどこかほのぼのしていて、でも深く考えさせられる映画だった。

戦争とは滑稽であるな。
“戦争反対”と言える時代で良かった。
当時99 才の新藤兼人監督の遺作、この年齢で映画を撮る執念、最高齢監督作品では?と調べたら上には上がいる、101 才ポルトガルのマノエル・ド・オリヴェイラ監督『アンジェリカの微笑み』らしい。貧村農家の嫁に来た大竹しのぶ、長男の夫は出征しフィリピンに着く前に敵潜水艦に沈められ、義父に懇願され再婚した次男も沖縄に辿り着く前に戦死、老いた義父は農作業中に倒れ、義母も嫁に床下の僅かな蓄え金のありかを教えた晩に首吊り自殺で後を追う。1人取り残された嫁のもとに元戦友だった男がかつて嫁が夫に出した一枚のハガキを持って訪ねてくる…。くじ引きでフィリピンに行かされた夫、くじ運で生きながらえた男。理不尽な戦争に巻き込まれた無辜の民の嘆き、悲しみ、再生への光を命燃やして作りあげた新藤兼人の英霊たちへの鎮魂歌。くじ引きで高官未亡人が慰安婦には指名される松本清張の『赤いくじ』をも思い出す。
記録

2011年の新藤兼人監督の遺作。戦争に翻弄される家族を描く。戦争をテーマに扱った『父と暮せば』と似た舞台劇のような演出。
99歳の新藤兼人監督の最後の作品は実体験を基に作られている。
この作品は、これから死地の戦場に出兵する戦友に託された妻宛のハガキを届ける一兵士の物語である。
上官に引かれるクジによって生死を分けられる理不尽、家庭の事情など斟酌せずに徴兵する赤紙、出兵して白木の箱の「英霊」として帰郷、それらを農家の前で繰り広げる「儀式」のように描き、「儀式」の終了後の有り様、働き手や大黒柱を失って崩壊していく家族を我々に突き付ける演出は静かな怒りに満ちている。
自主映画を作ったことがある人や、映画製作に携わる人なら、脚本を書く、監督をすることが並大抵なことではないことは分かると思う。
本作は、監督をアシストする人がいたとしても100歳に届かんとする人が作る映画ではない程に熱量を秘めている。
映画に込められた怒りと慟哭、死んでいった人々の分も含めて生き抜こうというバイタリティに、観ている者は大きく心を揺さぶられる。
第二次世界大戦前後を舞台にしていたり、出演者が芸達者なベテラン俳優ばかりで若手人気俳優が出ていないということも有り、若者向けの作品ではないかもしれないが、日本にもこういう時代があったという事実、死んでいった人々の思いを背負って逞しく生き抜いた人々の姿を、黄金色に輝く麦畑のラストシーンと共に感じて欲しいと思います。
「戦争は人殺し。やってはいけない」

長年訴え続けてきたテーマ。
1912年広島生まれの新藤監督が、
“映画人生最後の作品”として
世に送り出した遺作。

重い内容の作品でも、
笑いの要素を忘れない。
これも新藤流。
最後にはほっこり♪のドラマです。

その多くの作品で作曲を担当し、
新藤監督と同年に逝去された
林光先生の音楽も涙を誘います。

皆んのおっしゃる通り、やはり
大竹しのぶの名演に依る所が
大きいと思う。

トヨエツも、良い役者になりましたなぁ。
『ザ・ヒットマン 血はバラの匂い』
のチンピラ役で、西城秀樹に
瞬殺されたのも良い思い出。♪
今作では、大杉漣と流血バトルを
繰り広げるぞ!

是非、DVD収録のメイキングと
合わせてご覧頂きたいですね。
inuko

inukoの感想・評価

3.4
監督自身が体験した戦中のエピソードから始まっているのね。上官の引いたクジで運命が決められ生き残る男。
戦友に妻からの葉書を託され、戦後、未亡人となったその女性のもとへ行く。未亡人に大竹しのぶ、戦死した夫が六平直政、その父が柄本明…って、この人たちは同年代では⁉︎しかも徴収される年齢ということは、めいっぱい歳食ってても40代前半くらいの設定⁉︎と思ったが、この映画撮影時、監督は99歳くらい…、まあ、50代も30代も大した違いはないのか…と落ち着いた。
単純に役柄としての未亡人の生命力の強さ、寂しさ、哀しさ、愛の深さなんかを表現できるのは、大竹しのぶさんでないと、監督は納得できなかったということかもしれない。
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