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『百一夜』に投稿された感想・評価

菩薩

菩薩の感想・評価

4.1
シネマ誕生100年記念作品なんてなんかハードルが高い様な気がしてしばらく寝かして置いたのだが、蓋を開けてみればヴァルダらしい遊び心が満載のまさに玉手箱の様な作品で最高に幸せな気分になった。古今東西…とはなかなか言い難いが、100年の間に地上に生まれたあんな映画やこんな映画のオマージュやごっそり引用(ちゃんと元ネタは全部開示される)がふんだんに散りばめられており、当然のことの様にそれを彩る名優達の共演(もはや狂演と言った方がいい)が豪華過ぎて鼻血が出る。映画の歴史を司るその名もシネマ氏の話し相手となったシネフィル女学生や、次々に彼の元を訪れる名優達との会話の中でその豊かな歴史が次々に紐解かれて行く。ただのオマージュだけで終わってしまったらなんの個性も無いが、その莫大な遺産をなんとかちょろまかしてやろう…なんて言うストーリー付き、しかもそれを締め括るのがカラックスってのが最高じゃないか!!!『ホーリー・モーターズ』はこれへの返答なんじゃないか?知らんけど。にしてもあんな美味しいバイトあったらやりたい!ってシネフィルはめちゃくちゃいそうだ、101日間映画の話をするなんて俺には絶対無理だが…。
sonozy

sonozyの感想・評価

3.5
アニエス・ヴァルダによる、映画発明100年を記念して作られたという、様々な映画と欧米の名優たちが登場する楽しい作品。

100歳が近づき記憶が失われつつある“ムッシュ・シネマ”(Simon Cinéma / ミシェル・ピコリ)に雇われた、映画を学んだ女学生カミーユ(ジュリー・ガイエ)。
彼女が毎日彼の邸宅に通い、1〜2時間 映画について会話する(1回500フラン貰える)アルバイトを101夜続けるというお話。

映画は『吸血鬼ノスフェラトゥ』に始まり、最後は『汚れた血』までいろいろと登場。

邸宅には様々な名優たちが訪れます。
前半に長めに登場するマルチェロ・マストロヤンニ、ヘリでやってくるアラン・ドロン、ジャンヌ・モローとハンナ・シグラが二人で登場したり、ジャン=ポール・ベルモンドが変な実験する役で出てきたり、カトリーヌ・ドヌーヴとロバート・デ・ニーロの異色カップルも...etc

リュミエール兄弟の『水をかけられた散水夫』や、ヴィットリオ・デ・シーカの『自転車泥棒』のオマージュ的なシーンもさらりと。

日本人観光客のツアーガイド役でジャン・クロード・ブリアリも登場。笑(相変わらず日本人=写真撮りまくる人たちなのがなんだかなぁですが..)
ここで、お土産品?のスノーボールが出てくるんですが「ムッシュ・シマネ(シネマでなく)」と日本語間違ってるのが可笑しみ。

サブプロットで、カミーユの彼氏マイカ(本名は彼女と同じカミーユ)が初の自主制作映画に取り組む話も展開。
ムッシュ・シネマにも出演してもらい、作品はカンヌ映画祭へ。ここでも色んな名優が出てきます。

カミーユ(ジュリー・ガイエ)の美乳サービスショットもあり。
電飾姿のリュミエール兄弟と、MGMのあのライオンのネタがツボでした。笑
けーな

けーなの感想・評価

4.0
映画発明100年を記念して、フランスの「ヌーヴェルヴァーグの祖母」とも言われる女流監督アニエス・ヴァルダが、メガホンを取った映画。沢山の映画のオマージュが散りばめられ、多くの名俳優が、実名で登場するという、映画好きには、たまらない映画。

私にとっては、何より、大好きな俳優であるアラン・ドロンとロバート・デ・ニーロ、この2人の名前が、冒頭のクレジットに流れるのを見ることができるだけでも、感涙ものだ。2人が同じ映画に出ているのは、今作以外には、ないし、恐らく、今後も、ないだろうと思うので…。ちなみに、2人は、同じ場面に登場しないが。

「ロシュフォールの恋人たち」や、最近では、「ローマ法王の休日」に出演したミシェル・ピコリが、“ムッシュ・シネマ”役を演じ、老い防止のために、101日間、雇った映画好きの女の子と映画の話をするという物語。彼の元を訪ねる俳優達が、自分の役を演じて、様々な映画を思い出させてくれるのが、たまらない。

一番多く登場して、一番よく喋るのは、マルチェロ・マストロヤンニ。他にも、往年の名俳優達がぞろぞろ出てくる。ジェラール・ドパルデューや、ジャンヌ・モロー、ジャン=ポール・ベルモンド、カトリーヌ・ドヌーヴ等々。
ちらっとジェーン・バーキンだとか、ハリソン・フォードも。ディカプリオも、ちらっと出ていたらしいが、見逃してしまった。
そして、上述のアラン・ドロンの登場が、やはり、カッコいい。執事が憧れていたというのも頷ける。男が憧れる男だったんだな、やっぱり。
そして、フランス語を話すデ・ニーロを見ることができて、嬉しい。

今作に出てくる映画で、観たことのない作品も多くあるので、それらを観た後に、また今作を観たいと思う。

日本人のツアー客が訪れて、日本語が聞こえてきたのに、びっくりすると共に、笑えた。

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