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ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)

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Prime Video

ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)

Prime Videoで、『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)は見放題配信中です。
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無料体験中は13,000作品以上の見放題作品を鑑賞でき、いつでもキャンセルできます。

Prime Video
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142,000作品以上
支払い方法
クレジットカード/デビットカード/キャリア決済/Amazonギフト券/PayPay/あと払い

Prime Videoの特徴
  • 業界最安値水準のコストパフォーマンス
  • 定番作品の網羅性と質の高いオリジナル作品
  • 様々なプライム会員特典が利用可能

Prime Videoに登録する方法

  1. Prime Video トップページから、30日間無料体験のバナーを押します。

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  1. Prime Video にログインした状態で、トップページからアカウントメニューを開きます。

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  8. 再び画面をスクロールし、「会員資格を終了する」ボタンを押します。

  9. 再び画面をスクロールし、「特典と会員資格を終了」ボタンを押します。

  10. 解約手続きが終了すると、プライム会員資格の終了日が表示されます。終了日までは利用を継続できます。

U-NEXT

ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)

U-NEXTで、『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)は見放題配信中です。
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DMM TV

ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)

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Rakuten TV

ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)

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  5. 「利用停止申請へ」ボタンを押します。

  6. 「次へ」ボタンを押します。

  7. 画面をスクロールして「利用停止確認へ」ボタンを押します。

  8. 画面をスクロールして「利用停止する」ボタンを押します。

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ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)の作品紹介

ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)のあらすじ

1950年代末から60年代のフランス映画界で革新的な映画運動、「ヌーヴェル・ヴァーグ」を先導し、常に独自のスタイルを開拓・探究しながら最前線を駆け抜けたシネマの巨人にして鬼才、ジャン=リュック・ゴダール。自ら選択した安楽死だと伝えられた衝撃の死から1年。いま改めて振り返る20世紀映画界の伝説であり永遠の反逆児、ゴダールの人生とは?その伝説の陰に隠された、一人の「人間」としてのゴダールの知られざる素顔に迫る最新ドキュメンタリー。

ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)の監督

シリル・ルティ

原題
Godard seul le cinéma/GODARD CINEMA
製作年
2022年
製作国
フランス
上映時間
105分
ジャンル
ドキュメンタリー
配給会社
ミモザフィルムズ

『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)』に投稿された感想・評価

5.0
「軽蔑」という作品がまず出てくる。ゴダールが、シネマへのレスペクトを散りばめ、一見、人間関係の複雑さを描くという硬い殻でくるんであるが、芯にあったのは、妻であるアンナ・カリーナへの苦く切ない想いであった。だからこそ、同じ境遇にあった原作者のモラヴィアに共感したに違いない。モラヴィアの最初の妻であるこれも偉大な作家であったエルサ・モランテの奔放な男性関係(フェデリコ・フェリーニとも関係をもっていた)に手を焼いたモラヴィアが、男女を逆転させた関係にして痛切に相手への軽蔑と愛憎のない混じった複雑な感情を小説にしたのをゴダールも本作に自分の気持ちとして封じ込めている。単に複雑な人間の感情を描くだけでは飽き足らないところが、ヌーベル・バーグの作家たる面目躍如なのだと思う。そう、ゴダールは常に他のものがやらないことをやってきた。

ゴダールを彩った女性たちの話しが興味深い。全員出てくるわけではないが、当然話としては欠かせない。最初のパートナーであり初期作品のミューズアンナ・カリーナ。ロベール・ブレッソンの「バルタザールどこへ行く」に出演していたノーベル賞作家、フランソワ・モーリアックの孫娘、アンヌ・ヴィアゼムスキーは2人目のパートナーだ。他に、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー作品で名を馳せたハンナ・シグラや、リチャード・リンクレイターのビフォアシリーズで有名なジュリー・デルビーもインタビューに応じて、とても興味深いメッセージを発信してくれている。

映画好きの端くれとしてゴダールくらい観なければと背伸びに背伸びして、「勝手にしやがれ」と「気狂いピエロ」を観たが、映画偏差値の低い開明獣には、全く良いと思えなかった。考察サイトや映画評論家を、コンテンツにたかる寄生虫とみなしてGよりも嫌う開明獣だが、ドゥルーズ・デリダの哲学評論も書いている蓮實重彦ならまだましかと思い、同氏の「ゴダール革命」を読んだが、独善的な思想の押し付けの連続で、全くゴダールを知るのに役に立たなかった。だが、本作は違う。ゴダールを語るには映画に限る。

この作品を観ると、唯一のゴダールというのは、いないということが分かる。その時代、時代で、彼は悩み喜び驚き哀しみ、違うゴダールとなっていった。さりながら、彼の中には一貫して変わらず"映画"を創るという行為だけがあった。

ゴダールと真剣に対峙したいと思うようになったのは、「アワ・ミュージック」を観てから。当時、ダンテの「神曲」を読み返していて、ゴダールがその「神曲」をベースにした作品を撮っていたということで観てみたものだ。フラクタルなイメージのコラージュは、ひたすら恐ろしく、悲しく、そして美しかった。ゴダールの真髄がほんの少しだけ分かったような気がした。言葉で語るなら文学をやればよい。映画というモノに取り憑かれたゴダールは映像にとことん拘った。

ゴダールは歩く図書館並みに博覧強記だが、ゴダールを観るのに教養など不要だ。本人自身がインタビューでそう明言している。彼は常に権威に虐げられる市井の人達と同じ視線を持ち続けている。全く対照的ながら、その意味では、アキ・カウリスマキと同じなのだ。

希望と絶望を同時に内包し共存させ描こうとした映像作家。"ゴダールの作品は、映画監督になりたいものだけが観ればいい"などという世迷言をほざいた映画監督がいたそうだが、それは違う。映画は観るものがいなければ成立しない。それは映画というものに魂を殉じたゴダールが一番良く分かっていることではないだろうか?

ゴダールは、まだ数本しか観ていない。本作を観てもゴダールの作品は分かりはしない。彼の人生の一端を垣間見れるだけだ。

開明獣はゴダールを観る。理解するためではない。ただ映画というものを観るためだけに観る。そんな純粋の気持ちにさせてくれる映像作家は、後にも先にもゴダールだけかもしれない。

"たとえ希望が叶わなくても、我々は希望を持ち続ける" - JLC
4.0
 結局、ジャン=リュック・ゴダールとは何だったのか?単なる人名と呼ぶのは心許なく、ジャンルと呼ぶにも実体はなく、フィルモグラフィを観ても一貫性がない。彼自身の人生が狂言廻しのようなものだったとすれば、ジャン=リュック・ゴダールにとっては死が最期のアクションだったかもしれない。若い頃はヌーヴェルヴァーグを体現する存在としてパリの象徴として映画を撮って来たヒットメーカーが、スイスの片田舎に隠居するまでの過程はおおよそ、順番通りに過不足なく描かれる。『JLG/自画像』まではインタビュー本や批評集にも幼少期の写真は1枚もなく、ブルジョワジーだった自身の幼少期~思春期を語りたがらなかったが『JLG/自画像』の古びたモノクロ写真を何度も挟みながら、若いドキュメンタリー作家は監督=ジャン=リュック・ゴダールを丁寧に描写する。彼と同時代の作家はもうほとんどこの世におらず、代わりに今作ではゴダールの作品に出演した女優たちが彼との思い出をカメラの前で語る。マーシャ・メリル、マリナ・ヴラディ、ナタリー・バイにハンナ・シグラ。予告編では映らなかったがジュリー・デルピーもいる。

 105分という収録時間の為か、個々の様々な作品への演出意図などはほぼ割愛される。ゴダールの人生そのものが、過去に自分が撮った作品を経済的折り合いとか創作的妥協の産物とか否定するのだから。『勝手にしやがれ』や『気狂いピエロ』のような商業映画を否定し、自身の記名すら否定するのがジガ・ヴェルトフ集団だったとすれば、『右側に気を付けろ』で商業映画復帰した彼はジガ・ヴェルトフ集団の意義すら否定して行く。結局、彼は生涯1本も満足な映画を撮ったことはなく、10年の歳月をかけた『ゴダールの映画史』ですら栄光のゴールではなかった。ドキュメンタリーの中で印象的なのは71年のバイク事故で瀕死の重傷を負う場面だ。10日間に渡る大手術で幸い、一命を取り留めたものの、その事件が元でゴダールは住み慣れたパリを離れ、スイスのグルノーブルへ移り住み、「ソニマージュ」を創設した。傍らにはバイク事故の時に病院で献身的な介護をしたアンヌ=マリー・ミエヴィルがいた。他人から見ればどれだけ崇高でも、創作した本人からすればかつて撮った映画への自傷行為は止まらない。五月革命のゴダールのアジはつとに有名だが、あの映像を観て若気の至りのような感情を持たないはずがない。風変わりな作家の人間としての孤独と常軌を逸した自己否定。ジャン=リュック・ゴダールはもうこの世界にはいない。そして宿題としての途方もない映像の洪水だけが今ここに残された。
3.4
ヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波)とゴダールがイコールで結びつくほどの仏映画界の第一人者である。すべての作品を知りつくすほどのマニアという訳ではなく、「気狂いピエロ」「勝手にしやがれ」等の有名どころぐらいではあるが、機会があればさほど有名ではない作品も見ているという感じである。

 「見つかった、何が、
    永遠が海と溶け合う太陽が。」

ランボオの詩を大胆に引用する場面は有名だが、ダダやシュールレアリスムの絵画技法であるパピエ・コレ (papier collé)からのヒントだとしても、当時の仏映画界は衝撃であったようだ。

今回の関係者を軸としたドキュメンタリー映画で彼の人柄が浮き上がって理解できたかと言えば、作品のようにどこか周辺も煙に巻いている印象はみられた。

クールで気難しい、シャイ、優しいとか人によってイメージというのはゴダールでなくても、人間関係において本人の性格というのは、誰しもが多面的なペルソナを兼ね備えているので、本質は掴みにくいとは思う。しかしながら1968年のカンヌ映画祭の事件をVTRによるゴダールの抗議を聴いたが、五月革命の政治背景もあるだろうが、意外と義理堅く情熱的な男ではないだろうかと思われる節がある。

だが理由はどうあれ作家が政治的な言動をするのは才能が枯渇したように見られるとは思う。1965年「気狂いピエロ」を発表したが、それ以降の創作活動にそれを越えられるような作品を残したのだろうか。芸術とは飽くまでも間接的な方法論で影響を与えるべきである。(まあカンヌの件は学生運動以外にも権威主義に対する反発だろうけど。)

キャスティングでプロの俳優をあえて使わないやり方は、大島渚は「戦場のメリークリスマス」漫才師ビートたけし、音楽家である坂本龍一の抜擢。「御法度」では新人である松田龍平の起用など、話題性を高める宣伝効果もあるだろうが〝日本のヌーヴェル・ヴァーグ〟と云われる所以である。

幼少期や家族の話もあり、とても興味深い内容ではあったが、中盤以降の2000年初頭から晩年にかけての状況が分からずじまいであったので、なぜ尊厳死という道を選んだのか知りたかったがそこは明言がなかったので、半生だけを追った尻切れトンボのようなドキュメンタリーではあった。

それにしても監督は女優を女房にするのが多い。

[シネマカリテ 10:00〜]

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