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童年往事 時の流れ
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童年往事 時の流れの作品紹介

童年往事 時の流れのあらすじ

少年の成長の年代記を、彼と家族の日常をめぐるささやかな出来事で綴る。主人公の阿孝は、47年広東省に生まれ、一歳のときに一家で台湾に移住した。ガキ大将的存在の阿孝だったが病弱な父は、阿孝に小さな影を落としていた…。

童年往事 時の流れの監督

ホウ・シャオシェン

原題
童年往事
製作年
1985年
製作国
台湾
上映時間
138分
ジャンル
ドラマ

『童年往事 時の流れ』に投稿された感想・評価

4.5
【家族の変容】
長年観たかった映画。
侯孝賢監督の半自伝的な作品です。
冒頭から昔の日本家屋(障子畳文化)が出て来て、田舎に帰った気分になりました。格好も自分が小学生だった頃のような格好だから、余計に懐かしかったです😌

《まるで自分の原風景》
本作を観ていると、自分の子供時代の原風景を観ているようで、いろいろ思い出しちゃいました!

僕は子供の頃に、一緒には住んでなかったけど、おばあちゃんの家に行くことがあったから、おばあちゃん子だったんです👵

だから本作のおばあちゃんに格別親しみがあって(いつもニコニコ優しい)、それだけで温かい気持ちになりましたね😊

主人公の男の子、阿孝(アハ)が小学生から高校生くらいまでに体験する物語は、子供時代の自分にも当てはまる事柄ばかりなんですよ!

元気で怒ると怖い母、仕事人間で寡黙な父(本作は療養で自宅にいましたけど)、しっかり者で大人な姉…は自分の家族と同じで親近感が湧きました。

《変わる家族の有り様》
本作で描かれるのは、やや貧乏でも賑やかに暮らす小学校高学年ほどのアハの姿~家族を失って途方にくれて寂しく佇む高校生のアハの姿といった、アハを通して描かれる「家族の有り様の変容」なのです。

前半の賑やかに集うアハ家族の描写は、『冬冬の夏休み』(1984)にもある、日常のありふれた市井の生活の穏やかさにホッとして、また生き生きと楽しそうで見入ってしまいます🤩‼️

なんとも懐かしくて愛しくて可笑しくて、ずっと観ていたかったです(みんなでご飯を食べる場面が特に好き)‼️

家族の中心に母親がいて、自然におばあちゃんを敬っているところがいい‼️

子供達の演技演技しない素朴な表情が、これまた良かったです‼️

後半の家族に異変が起きて崩壊する描写は、『悲情城市』(1989)や『牯嶺街少年殺人事件』(1991)のように、歯車が狂い始めて、不穏な雰囲気から決定的な悲劇へ突入してしまう描写に唖然😱💦

もっとのどかな作品と思ってたのに…😱ヒェー💦

「大陸(中国、広東省)に戻りたい!」と切実に願っていたおばあちゃん、実はアハの両親もそう願っていました。

アハの家族は、国共内戦で中国から台湾に移住した"外省人"。詳しい歴史はよく分からないのですが、いつかは故郷の土を踏みたいと切に思い続けていたのですね😢

僕の母親は樺太(サハリン)生まれだったので、生前、やっぱり樺太に帰りたいと言い続けてました😭

前半の「僕(アハ)の少年時代」といった懐かしい青春ドラマが、後半の「時代に翻弄された家族の崩壊」といった社会派ドラマに変化するところに、(素直に描写できない当時に挑戦した)侯孝賢の本音やテーマ性が潜んでいると感じました😭

本作を観ていて、僕の思い出とリンクするように…あんなに元気だった両親が弱くなって、姉が嫁いで家を出てしまい、おばあちゃんがいつの間にか死んでしまう(僕が子供の頃なので、詳しくは覚えてなくて…)😢

家族がだんだん弱くなる様が淡々と描かれているけど、非常に暗澹たる気持ちになってしまいました😭

アハの回想は、楽しく賑やかだった子供時代、どこかに向かおうとして言葉(客家語)が台湾の店員に通じないおばあちゃんとその特技、『恋恋風塵』(1986)の辛樹芬(シン・シューフェン)が演じる女の子への淡い恋心、突然の身内の死の衝撃(重み)…など感情の起伏が激しい。そこには自責の念が強く含まれています。

きっと監督にはそんな想いがあったのでしょう😢(アハは監督自身だから)

緑生い茂る風土と自然光をとらえた映像の美しさ(撮影:李屏賓 リー・ピンビン)やノスタルジックで心地良い曲(音楽:呉楚楚 ウー・チューチュー)に癒されながら、台湾の暗い歴史を教えてくれます。

人生の愛しさと儚さ、生きることと死ぬこと(原題:The Time to Live and the Time to Die)、家族の思い出など、誰もが抱いている普遍的な原風景(集合的記憶)を、繊細に紡ぎあげた美しい一編です。

これは一度は観るべき名作です。

《備考欄》
間違って別の劇場に行ってしまい、スクリーンの内容が違っているとハッと気付いて、慌てて本来の上映劇場に急いで行きました💦5分くらいの場所で良かった😅💨(ふぅ~朝から汗かいたぜぇ)

⚠️多くの方にご覧になってほしいので立て続けにレビューしましたが、コメント返しは遅くなる場合がありますので、ご了承願います🙇‍♂️
4.2
 主人公の阿孝は47年に広東省に生まれ、一歳のときに一家で台湾に移住した。村の子供たちの間でガキ大将的存在の阿孝の家族は、彼を含め五人の兄弟と、彼をとりわけ愛している祖母、そして両親の八人だった。村の子供の風景はどこへ行っても殆ど同じだ。今作をホウ・シャオシェンはあらかじめ自身の自伝的物語として、決別の為に撮った。大陸から台湾へ仕事で渡って来た父は台湾の空気が合わず、肺炎となり、ときおり吐血する父親の姿は、子供心に阿孝の心に小さな暗い影を落とす。大陸に帰る夢を抱いている祖母は、阿孝を連れて出かけたある日、村の茶店で梅江橋はどこかと尋ねる。しかし村人には祖母の方言など分かるはずもない。そんなある日、父親が死んだ。悲しむ家族の中で、阿孝の目の前で人一倍慟哭する母(梅芳)の姿が極めて印象的に映る。高校に成長した阿孝(游安順)は、村の仲間の間で依然リーダー的存在だ。異性への興味も増し、村の他のグループとの喧嘩でエネルギーを発散させる毎日。そんな折姉が嫁いでゆき、母も咽頭癌で入院し、家には男兄弟といまや90歳に手の届かんとする祖母だけが残される。

 第二次世界大戦後の国共内戦から家族を守ろうと、多くの家族が中国から台湾への移住を迫られた。平和と安全と引き換えに、自らの健康を害して行く一家の長の背中をずっと見続けて来た母親の苦労とは如何ばかりだろうか?若い頃は両親の苦労など見えず、ひたすらやんちゃに明け暮れるが、命の灯びはやがてこの家族の未来すら引き裂いて行く。祖母はずっと大陸中国での美しい生活へ戻ることを夢見ていたし、逆に父と母が見ていた世界はそれとは少し違っていた。そして台湾の地で幼少時代を過ごした主人公たちには、台湾の地こそが祖国だったのだ。コマ回しにビー玉や畳の雑巾掛けらが想起するいわゆるアジア的なノスタルジー。そして祖母と一緒に食べたかき氷。ホウ・シャオシェンは自分たちの家族の生活の細部を淡々とだが巧みに描写することで、自身の幼年期に別れを告げるかのようだ。食卓を囲む人々の移ろい行く姿と幼年期の旅立ちを記した今作で起きている出来事は、ほとんど昼ドラ的なメロドラマだが、地面に据え置かれたロング・ショットによる長回しの映像は一切の感情移入を巧妙に避けている。その淡々とした他者としての視点をもたらしたのは、今作が撮影監督デビューとなったリー・ピンビンであった。ここでホウ・シャオシェンとリー・ピンビンとは出会うべくして出会ってしまった。
シネマメンバーズで、5月末に配信終了だと知り、あわてて入会、鑑賞した。
沁みる映画だった。傑作。

最近、「侯孝賢の映画講義」という本を買った。少しずつ読み進めているが面白い。個人的に、侯孝賢よりエドワードヤンの方がわかりやすく、侯孝賢は割と良さがわかるまで時間がかかった。まだまだその魅力、真価に気づけていない気がして、本書を購入した。

そして、代表作と言われる本作も、侯孝賢への理解を深めるため鑑賞したが、初期の作品なのに、その後に通ずる作風であるように感じた。明暗とたゆたう時間を大切にし、丁寧に出会いや別れを描いていく。

暗い映画である。全編を通じて、父、母、祖母が死に、恋は実らず、何より大陸に戻ることができない。映画のようにうまくいかない映画だ。

しかし、だからといって、過度に暗くも、無理して明るくも描かない。そっと対象に寄り添うようにして、物語を紡ぎ出していく。

ミニマルでアンビエントな監督として、その魅力が段々わかってきた。侯孝賢の一番の代表作である「非情城市」がなんとしても観たいところ。どこかリバイバルしてくれないだろうか。

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