アハの夢精したパンツを洗う手捌きの説得力。
対して、娼館でタバコを吸うアハの手捌きの説得力の無さ。
料理にしても、錆びた刀を研いでみたりするのも、完全にものにしている手仕事と、そうでないものとの間…
感傷(センチメント)とは、ごく一般的には、過ぎ去ったものごとへの痛みに、どこかナルシシズム的に浸る一過性の感情を指すように思われるなか、しかし、最も深い意味においては、いっさいのものごとの価値判断を…
>>続きを読むクーリンチェを思わせるが、時代はさらに約10年遡る戦後間もない頃。生活の困窮が色濃く漂い、ヤンに見られる政治的眼差しとはまた異なる切実で身近な苦しさが描かれる。そのなかに、祖母との思い出や淡い恋の気…
>>続きを読むホウ・シャオシェン映画の日本初公開作だが確か地元には来ず、レンタル店にもビデオが置かれなかったため観たのはだいぶ後になった。確かNHK教育テレビ(今のEテレ)かNHK‐BSで放送されたのをビデオに録…
>>続きを読む「恋恋風塵」と続いてみた。
これもまぁ傑作。
時の流れには逆らえなく、去るもの、残されるものが映ってる。
成長は時に残酷で、強く逞しくなれば、衰えていくものもあり、変わらないこともある
身体の変化も…
2015年ぶりに同じ場所で鑑賞、当時は泣いたのにこの日は泣かなかった……って、映画同様に時の流れ感じたよね。扉を飛び越えるための台はもう上らなくてよくなったんだ、ってことに気付かせる同じ立地・配置が…
>>続きを読む恋恋風塵を観た直後だったから正直疲れてしまった。深い感動があるとかそういう訳ではないんだけど、のっぺりと進む時間の流れとハッとさせられる画の良さの融合の中に、「本当にそうだったんだろうな、人生の確か…
>>続きを読む固定カメラ中心でアクションではなくほぼ音によって場面は繋がっていく。さらに風や雨によっても同様。歌や音は変化し、自然は不定形に変わっていく。この中で画面の反復によって人物達も時代に巻き込まれていく。…
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