生と死。抗いようのない時の流れに身を任せるしかなくて。
豊かでなくても、後に暗い時代と伝えられたとしても、そこを生きた自分にとってはたくさんの美しい思い出の生き続ける場所。
そんなあの時代に戻れた…
少年アハの成長の記録。冬冬に並ぶくらい好きだ。台湾のむせかえるような気温も畳に寝そべる体の冷たさもそよぐ風の気持ちよさも全部伝わってくる。ドキュメンタリーのように自然な人間の日々の営み、生と死を見つ…
>>続きを読む大陸から渡ってきた家族が使う客家語と現地の台湾閩南語。祖母は大陸への懐古から頑なに現地語を使わずに、ついには現地(台湾)人と会話すらままならかった。解説読まないと気づけない計算しつくされたシナリオ。…
>>続きを読む(別媒体から感想を転記)
2023/05/06
台湾の生活文化への興味がある人にとっては至福の時間だが、そうでない人にとっては少し我慢が必要かもしれない。今までの作品ではカメラは外に出たがっていた…
人生の時間が豊かに刻まれていて本当に美しい。
祖母と歩いた故郷への道と語られるナレーションで、1時間ほど前に見ただけのあの光景が郷愁とともに思い出されて胸が締め付けられる。お手玉をして遊ぶタン・ユー…
風がこちらにも吹いてくるみたいな時間だったし、雨にぐしゃぐしゃにされたみたいな時間でもあった。人が死んだあとも流れ続ける時間。悲しみに叫ぶように泣くのはわたしとは感覚が違うみたい。初めて肉親が死んで…
>>続きを読む前回20歳頃見たきりで、当時では感じられなかった事が感じられる。
監督自身の自伝というか住んでいた場所でおきた出来事も重ねているという事でまんまなのか
身近な人の死に接するというのが大人になるという…
生きることと死ぬこと。表裏一体であり、かけ離れているようでもあり。
長い人生の一部を切り取るが、それ故か刹那的にも思えるが、はたまた永遠も感じさせる。
後の人生が短い者と長い者が同じ空間に居合わせる…