訪問介護ヘルパーに従事している夫人(速水今日子)が、アルコール依存症の夫と距離を置き、離婚を前提とした別居生活を始める。破綻状態に陥った夫婦の人間模様を描いている、新東宝配給のピンク映画。別題「スリ…
>>続きを読む妻とも別れ仕事もない行き詰まった中年男の転落話なのに、映画から醸し出される心地よさは一体何なのか。何もない日常の風景も、鎮西監督が撮るとその中に潜むさりげない美しさがにじみ出てくる。黒沢清と同じく8…
>>続きを読む暗い廊下の後景にうなだれる速水今日子と前景に座り込む伊藤猛
二階から手ぬぐいを放り投げるティルトショット
坂を転がるカッティング
エプロンを着けるところは省略しない
不安定な場所から蚊取り線香を置く…
地味で平凡なようでいてさらっとすごいことやってるんじゃないかこれはという感じで、ハッとさせられるショット沢山。でも衝撃!というわけではなく地味に凄い類のジワるやつ。ダレそうでダレない絶妙ダウナーピン…
>>続きを読む草ボーボーの土手でスーツ姿の男がゴロゴロと転がるところなんて確かに強烈に黒沢清。端正という言葉はこの映画のためにあるんじゃないか?と思わせてくれるくらいに構図がバシバシ決まっていく。窓枠バックショッ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
どこからが回想だったんだろ。そもそも最初の場面で「あなたがあそこに倒れてたのって…」と妻が話してたりして、時系列がよく分からなくなってしまいました。とはいえ、葉月螢と守屋文雄の中年カップルがイチャイ…
>>続きを読むピンク映画なのに、こんなに爽やかなそよ風のような作品でいいのだろうか。
ドラマがあろうとなかろうと人はただ生きて行く。ひたすら「良いショット」を眺める盆栽鑑賞みたいな気持ちになってしまったが、映画が…