櫛の火の作品情報・感想・評価

「櫛の火」に投稿された感想・評価

神代辰巳好きと長年言ってきたのに「もしかしてそうでもないのでは…?」と感じるほど、神代エキス濃厚すぎて疲れてしまった。

チック表現は画面だけでなく音ももちろんで、音がずーっと止まないのが苦手。桃井かおりが普段の2割増しでべそべそしゃべるのを、草刈正雄も同じようにべそべそするので気が変になりそうだった。

芹明香のシーンはほんのちょっぴりだけど、意外なほど長いワンカットで、地力を感じさせる。
めちゃくちゃつまらない珍作。
一周しても二週してもつまらない。画面にはただただ監督の施した「演出」だけが写っている。

唐突な「戯れ」や乗り物でグルグルなどいつものモチーフもたくさん散見。

桃井かおりが病院食の「残り食べてよお」とあの感じで言うところは笑った。
法一

法一の感想・評価

2.8
 草刈正雄がなぜかブルドーザーに追いかけられているという意味不明すぎるオープニングは笑った。続く、草刈正雄が櫛を机から取り出すショットもなかなかかっこいい。ジャネット八田にガシガシ蹴られるシーンもなんか鈴木清順みたいだ。
 ……という感じで奇異な演出が立て続けに出てきて、最初は面白がっていたのだが段々疲れてくる。まったりした劇伴と忘れたころに飛び出す状況説明の台詞がミスマッチすぎて、却って印象に残る。

 あと草刈正雄と桃井かおりの台詞が全然聞き取れない。なんかずっとモゴモゴ言ってる。最初のうちはめちゃくちゃフラストレーションがたまったのだが、途中から別に聞き取れなくても構わないのだ(物語なんぞあってないようなもの)と思い直し、またこのモゴモゴいう音響が映画全体の雰囲気とも合致しているような気もする。
AokI

AokIの感想・評価

4.0
新文芸坐、芹明香特集で鑑賞。
芹明香はナース役でちょっとだけ登場するけどやっぱり出てくるだけで場を持ってっちゃう。
映画自体はクロード・ルルーシュの男と女みたいなアンニュイな雰囲気なのに他の神代作品以上に登場人物達に変なことさせまくっていて面白かった。
冒頭から呪怨のとしお君みたいに喉を鳴らす草刈正雄の本気なのかギャグなのか分からない狂った演技も良かった。
岸田森が登場するのも嬉しい。
あと桃井かおりが滅茶苦茶可愛かった。
全身の毛穴から実が出ちゃいそうなくらい神代ジルシの過剰な演出にグッタリ。文芸坐のスクリーンでみるとさらに素晴らしい。「寒くないですか?」さいこう。
一

一の感想・評価

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だんるい文芸エロ映画みたい。時制もめたくたで草刈正雄も桃井かおりもちゃんと喋らない。わけがわからない。が素晴らしい。
tristana

tristanaの感想・評価

4.5
原作中ほどの陰惨さは影をひそめて軽く愛らしい仕上がり。音楽も素晴らしい。
WINSRIVER

WINSRIVERの感想・評価

3.0
冒頭のショベルカーから逃げるシーンとうめき声から傑作の予感がしたけど、結構退屈だった。男女の会話→性交→男女の会話→性交の繰り返しで何を見せられてるんだ俺はって思った。ジャネット八田さんのキャーッて叫び方最高。
あのうめき声、呪怨を先取りしてる。
神代映画の嫌な所が炸裂。
嫌がらせのような反復。叙情性と呼ぶには退屈すぎ。
ひろ

ひろの感想・評価

3.8
時間の流れを無視し、過去と現在を繋いでいる為、何が何だか分からない。分からないから物語を追うのを諦める。
神代辰巳の作品を観る度に、相米慎二は神代辰巳をそのまま受け継いだ男だと思ってしまうのだが、本作で草刈正雄が森進一『おふくろさん』を口ずさんだり、長回しの使い方だったり、これらにより情感が溢れ出すのはそのまんま。
照明・小島真二は東宝の人間だが、濡れ場が日活ロマンポルノと同じような光であるのを見ると、神代辰巳と撮影・姫田真佐久の力が強いのだろうか?何だろう?