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名画泥棒 ルーベン・ブラントの作品紹介

名画泥棒 ルーベン・ブラントのあらすじ

息を呑むようなスピード感で巧妙なオマージュに彩られていく! ハンガリーの長編サイコスリラーアニメーション ルーベン・ブラントは強迫性障害を患う犯罪者を専門とする精神科医。「問題の対象を所有して克服する」という型破りなアートセラピーを患者へ施している。一方で彼自身も、心理学者の権威だった父親の死後、名画の登場人物に襲い殺されそうになる悪夢に苦しんでいた。窃盗癖のあるアクロバティックな泥棒・ミミ率いる4人の患者が結託し、彼を悩ませる13枚の名画を世界の有名美術館から強奪し始める。彼らの正体を追う探偵マイク・コワルスキーが最終的に辿り着いた真相とは?アーティストから映画監督へ転身したミロラド・クルスティッチによる初長編作品。

名画泥棒 ルーベン・ブラントの監督

ミロラド・クルスティッチ

名画泥棒 ルーベン・ブラントの出演者

イヴァン・カマラス

Gabriella Hámori

Zalán Makranczi

Csaba Márton

原題
Ruben Brandt, Collector
製作年
2018年
製作国
ハンガリー
上映時間
93分
ジャンル
アニメクライム

『名画泥棒 ルーベン・ブラント』に投稿された感想・評価

EUフィルムデーズ2025にて、鑑賞。
油断してると、予想外のところで傑作に遭遇するから、映画館へ行くのは、面白い。ハンガリーのミロラド・クルスティッチ初長編作品。

素晴らしい。

絵が動く系のアート系アニメーションですが、前半の演出は、かなり凝っていて、アニメ関係者はもちろん、映画製作者も、かなり惹かれるであろう精巧な映像。
名画の登場人物に悪夢の中で襲われるので、その名画を盗む、という設定なので、劇中に多数の名画が登場する。ただ、キャラクターや背景などは、ピカソのゲルニカを想起させるようなデザイン(編集部は絵に詳しくないので、正確か不明)で独特。さらに、絵をテーマにするだけでなく、物語と絵が融合した演出や物語展開も、驚きのシーンが連続する。
予告を観るだけでも、その雰囲気は、感じられるので、ぜひチェックして欲しい
2025年5月17日@テアトル梅田
RIO
3.8
ピアノサントラが良かったなぁ夢があった
汽車が夕陽で揺らいでる永遠に繋がりを持たせたto be continueなラストでした

アートだらけどこまでも隅々まで徹底した構成
もっとアートを知ってたら更に監督のユーモアを受け取れたのにと思ったけど十分に面白い
誰一人としてまともな顔をした人が出て来ないキュビスムの世界観
何処が着地点なのか分からない迷子のような意味のまま名画の強盗が続く

確かに猫が2匹じゃれ合ってるようなミミの緑色の瞼と唇が強烈です
強盗団の一味の体の動き身体能力がしなやかで観ていて気持ち良い
[絵画作品に襲撃される悪夢の90分] 90点

大傑作。絵画に襲われる悪夢は何物にも代えがたい恐怖を伴う。しかも90分の白昼夢となれば相当なものだ。本作品の主人公ルーベン・ブラントは高名な心理学者ゲアハルトの息子で、父が亡くなって以降名画の人物に襲われる悪夢を観続けている。中でも冒頭の悪夢は強烈だ。列車で眠るルーベンは口笛の音で目を覚ますと、目の前にはドゥフェネク『Whistling Boy』から出てきた青年に巨大な蝸牛が貼り付いた上で立っており、窓から助けを求めるベラスケス『Infanta Margarita Teresa in a Blue Dress』の少女が腕を噛みちぎろうとしてくる。しかも、主人公を含めて全員馬面なのだ。馬っぽい顔ではなく、ほぼ馬そのもの。そもそもの前提としてこの馬面に背筋が寒くなるのに、上塗りする形で馬面になった血の気の薄い絵画たちが暴走して襲ってくる構図になる。加えて、シーンが進むにつれて、本作品は背景が背景であることを隠そうともせず、逆に利用し始める。キュビズムとシュールレアリズムが入り混じったような画面の中には、顔が二つあったり、目が四つあったり、耳に目が付いていたりと顔のパーツが不自然に増えたり減ったりした人物たちが絵画的に配置され、数多くの映画や映画人や映画内の備品にメンションを飛ばしまくり、名画の不気味さをそのままルーベンの悪夢として再現し、我々を白昼夢へと誘う。スロヴェニア生まれの監督は短編アニメで短編銀熊賞を取るなどの名声を上げて以降、20年以上も沈黙を貫いた人物でもあり、謎が多い。

最も不気味で、個人的に幸福だった悪夢は、針のない時計をくぐり(『野いちご』)、エドワード・ホッパー『Nighthawks』のダイナーにたどり着いたルーベンが中を覗き込むと、その切り返し(つまりルーベンの後ろ側)がデ・キリコのような真っ黄色の地面に斜めの影の出来た建物になっており、『Nighthawks』の真ん中に座っている血圧低そうな人が振り返って襲ってくるシーンだろう。絵画的なタッチ、或いは絵画を再現した映画はジャン・ルノワール『フレンチ・カンカン』やらラース・フォン・トリアー『ハウス・ジャック・ビルト』を筆頭に数多く存在するが、デ・キリコとホッパーとベルイマンを同じ空間に置いたのは初めてなんじゃないか。

ルーベンは個性豊かな患者たちを"芸術療法"によって治療しようとしていた。元人殺しのバイバイ・ジョー、なぜか二次元で顔が半分に割れた"紙ペラ"ブルーノ、三音メロディに取り憑かれた元ハッカーのフェルナンド、クレプトマニアに悩む元スタントウーマンのミミと、名を挙げただけで個性的なのは一目瞭然だ。ルーベンは、彼らに対する"克服のために問題を所持せよ(Possess your problems to conquer them)"という信念を自分にも向け、自分を悩ませる13の名画を世界の美術館から強奪し始める。
フレデリック・バジール『Portrait of Renoir』
サンドロ・ボッティチェリ『The Birth of Venus』
ハンス・ホルバイン『Portrait of Antoine, the Duke of Lorraine』
フランク・ドゥフェネク『Whistling Boy』
ポール・ゴーギャン『Woman Holding a Fruit』
フィンセント・ファン・ゴッホ『Portrait of the Postman Joseph Roulin』
エドワード・ホッパー『Nighthawks』
ルネ・マグリット『The Treachery of Images』
エドゥアール・マネ『Olympia』
パブロ・ピカソ『Woman with Book』
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ『Venus of Urbino』
ディエゴ・ベラスケス『Infanta Margarita Teresa in a Blue Dress』
アンディ・ウォーホル『Elvis l and ll』
この全てが悪夢として何らかの形で登場し、ルーベンを襲撃する。ミミを雇ってダイヤを狙っていたマフィアや、それを追いかけていた探偵コワルスキーは大童だ。

★以下、若干ネタバレ

とこんな感じで映像は素晴らしいんだが、どうも物語にはひねりが足りない気がする。ルーベン、マフィア、コワルスキの三者が大混戦を繰り広げる東京ポップアート展でも単調さは拭えなかった。いやしかし、コワルスキーがヒッチコックを型どった氷で酒を飲んでいたり、ゲアハルトの部屋にパープスト『三文オペラ』のポスターが貼ってあったり、通りにいるカップルがクリムト『接吻』の格好でキスしていたりなど、情報量多めな小ネタを大量に仕込んでいるので、単調さに気付く前に終わっているのも事実だ。広げすぎた風呂敷は夢オチのように回収するようで、実は『インセプション』をやってのけたグロい映画でもあり、本作品の魅力はやはり一言では語れない。

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