見ながら、こんな話だったんだ、とだんだん分かってくる。
すべてのシーンの構図が、ナチュラルなのに計算されつくしていて美しい。
小津とかは室内セットで完璧な構図を作ったりするけれど、ソンタルジャ監督…
事の仔細を時に秒単位で時に年単位で言葉ではなく映像で構築していく手さばきに感動。とりわけ事故場面のショットの繋ぎが素晴らしいんで軽く気を失いそうになった。
削ぎ落とした言語量が道中の爺さんの口から一…
ソンタルジャ監督長編一作目。
身近な死を乗り越えるための漂泊の旅。
風に揺れる髪や草、五体投地に使う板のぶつかる音が、広大な土地を一人歩く男の無言の悲しみを代弁する。
フレーム固定で撮られた画がとて…