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炎の裁き/疑惑の炎
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目次

『炎の裁き/疑惑の炎』に投稿された感想・評価

YYamada

YYamadaの感想・評価

3.8
【実話に基づく傑作映画たち】
 ~事実は小説より奇なり

◆ベースとなった史実
〈ベビーキラー、潔白証明の行方〉
 ~冤罪に対する死刑判決 / 1968年
・場所: アメリカ/テキサス州
・人物: キャメロン・トッド・ウィリンガム

※本作は、ご自身が鑑賞後にレビューチェックされることが望ましい作品です

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・トッドとステイシー夫妻の家で火事が起こり、まだ幼い3人の娘が命を落とした。ステイシーは仕事で外出しており、火事発生時に自宅にいたトッドが殺人容疑で逮捕される。
・裁判ではトッドに不利な証言が相次ぎ、死刑判決が下される。7年後、獄中のトッドと知り合ったエリザベスは彼の無実を確信し、冤罪の証拠を集めるべく奔走する…。

〈見処〉
①エドワード・ズウィック監督が贈る、
 骨太の社会派ヒューマン・ドラマ
・『Trial By Fire 炎の裁き』は、2017年に製作された社会派ドラマ作品。原題「Trial By Fire」は「火による裁判」と「厳しき評決」のタブル・ミーニング。日本では劇場未公開、スターチャンネルでは「疑惑の炎」のタイトルで放映されている。
・監督は『ラスト・サムライ』『ブラッド・ダイヤモンド』を手がけた名匠エドワード・ズウィック。
・本作は、1968年アメリカテキサス州で、3人の幼い子供を放火で殺害した罪で死刑判決を受けたキャメロン・トッド・ウィリンガム死刑囚が、36歳になる2004年まで無罪を訴え続けた実話を描いている。
・出演は『不屈の男 アンブロークン』のジャック・オコンネルがトッド死刑囚、『ジュラシック・パーク』のローラ・ダーンがトッドに希望をもたらすエリザベスを演じている。

②結び…本作の見処は?
掘り出し物の佳作!!
◎: 本作の終盤まで、トッドの処遇の先行きが見えず、鑑賞者も絶望と期待の狭間で揺れ動く。確実な余韻を残す作品。
○: 過去の災いによって放火犯だと決め付けられた死刑囚トッドをジャック・オコンネルが熱演。極限のなかでの成長の様を、エリザベスや看守と打ち解けていくシーンを通じて垣間見ることが出来る。
○: オスカー女優、ローラダーンによる希望を抱かせる本作の演技も見逃せない。まだ50代半ばの彼女…全盛期は、これからかも!?
▲: 実話に基づくストーリーながら、どこまでレビュー書きして良いか判断に迷う作品でもある。
kuu

kuuの感想・評価

4.0
『炎の裁き』
原題Trial by Fire.
フィルマークスやスターチャンネルやと『疑惑の炎』のタイトルですが、Netflixじゃ『炎の裁き』と同作品です。
製作年Netflixなら2018年、
フィルマークスなら2019年記載。
上映時間129分。

裁判での不当な判決、死刑制度の是非を問う、正義とは何か。

3人の幼い子どもを放火で殺害した罪で死刑を云い渡された男と、無実を信じるシングルマザーの姿を90年代のテキサス州で起こった実話を基に描いた米国製ドラマ。
放火によって愛する3人の子どもを亡くし、殺人の罪で死刑を云い渡された男と、無実を信じ真相究明に立ち向かうシングルマザーの女性を描く。
『ラスト・サムライ』のエドワード・ズウィックが監督を務め、オスカー女優のローラ・ダーンが真相究明に奔走するシングルマザーを見事に演じ切るってマジに演じ切ってた。

3人の娘の命が、放火によって奪われたトッドとステイシー夫婦。
ステイシーは仕事で家を空けており、トッドが3人の面倒をみてた時に起こった放火ゆえに、ポリスはトッドを放火殺人容疑で逮捕。
近所の住民の証言や火災の原因によって、トッドは死刑宣告。
それから7年後、死刑が執行されていないトッドのもとに、不当裁判の真相を究明するエリザベスという女性が現れる。

冤罪事件てのは、日本でもしばしば起こってる。
今作品の主人公(キャメロン・トッド・ウィリンガム1968年1月9日– 2004年2月17日)が実際に事件を犯したか否かは小生には分からない。
しかし、少なくとも資料を読む限りは裁判が公平に行われたとは云えないし、有罪判決の正当性と放火と殺人の有罪判決に使用された証拠の解釈について重大な誤りは見受けられます。
この冤罪事件とは、刑事事件で逮捕起訴され有罪が確定した犯罪者のうち、実際には真犯人ではなかったんじゃないかと、被告人または受刑者本人が無罪を主張し、また社会的にも冤罪が指摘されている事件のことで、
日本において、冤罪じゃないかとされるのは幸徳事件‎や狭山事件‎、帝銀事件‎ などなど挙げれば枚挙に暇がない。
また、確実な証拠がないにも関わらず民意の事件の終熄を望む声を酌んでかフェアな裁判が行われなかった和歌山毒物カレー事件。
主犯とされる共犯者のあってはならぬ司法取引(表上はないが)があって共犯者から主犯となったとされ、死刑判決が下り執行を待つ、埼玉愛犬家連続殺人事件などなど。
小生は、愚詩を詠むのですが、ある雑誌からの要望で愚詩を寄稿した関係で、上記の冤罪を訴える方たちから数名手紙を頂き、手紙のやり取りをしていた。
それまでは気にも留めなかった司法を、死刑囚との手紙のやり取りを始めてからは注意して見るようになりました。
それで思うのは、文明の進歩スピードと司法の制度の進む度合いがかけ離れていると云う事です。
それまでは、守ってくれる存在と信じていた司法が何かしら(一部ではあるとは思うけど)、どす黒い闇を持ってるのを感じたのを今でも覚えてます。
そんな闇の一つが冤罪で、仮に1万分の1の確率で冤罪が生まれたとしたら(軽犯罪を含め)、ポリスや検察は良くやってると対岸の火事なら喜べる。
しかし、大切な人や、ましてや自分の身に降りかかった厄災ならどうかなぁと。
たしかに、日本においては冤罪を晴らした暁には国への賠償責任を問えるが、拘束されていた日数1日あたりにつき1,000円~12,500円を、国が支払うということが『刑事補償法』で定められてる。
しかし何故、1,000円~12,500円と差があるのか、命や人生の価値は皆平等だと謳う国が差をつけることに憤りすら感じます。 
事故の生命保険支払い金額でも然り。
また、不自由と不名誉、ましてや命をゼニでかえれるはずはない。。。
今作品は、今後のニュースを待つばかりですが、小生は冤罪事件はもはや他人事とは思えない。
今作品は、実際に起こった事件を基にしてるとのことなので、個人的に注視して観ました。
まぁほんと俳優陣の演技は注目すべきものであり、特筆すべきものでした。
ローラ・ダーンの演技は、夫婦同様、格別なモンやった。
また、控訴弁護士役のデビッド・ウィルソン・バーンズは、死刑囚事件における控訴制度の難しさを実感させてくれましたし、登場人物には説得力があり、ストーリーに引き込まれました。語りがいのあるストーリーではあるけど(長くなりましたので割愛)心がとても痛み、死刑は議論に値するテーマやと思います。
しかし、賛否両論あるので、観てる側がこの問題にどのような立場をとっているかによって、この映画の個人的な感想に影響を与えるとは思います。
見る価値はありますが、ショッキングなシーンがありますのでご注意を。

余談ばかりですが、トッドの元妻であるステイシー(ウィリンガム)・カイケンダルは、著名な科学者や専門家(特に放火に関する世界有数の専門家であるハースト博士)が否定できない冤罪証拠を提示しているにもかかわらず、アンバー、カーモン、カメロンの3人を殺害したのは彼だと信じている。
現在も彼女は証拠を否定し続けており、本作で煮えきらん保身元嫁として描かれていることに異議を唱えている。
以前から気になっていた作品を消化中🎶
…だけど、絶対に引きずるだろう作品だったので覚悟して鑑賞💦(・・;)
U-NEXT独占配信作品🌟

📞あらすじ
トッドとステイシー夫妻の家にて火事が起こり、まだ幼い3人の娘が命を落としてしまった…。
ステイシーは仕事で外出しており、火事発生時に自宅にいたトッドが殺人容疑で逮捕される。
裁判では素行の悪いトッドに不利な証言が相次ぎ、死刑判決が下される。

7年後、文通にて獄中のトッドと知り合った2児のシングルマザーのエリザベスは面会時、独房で少しずつ変わっていたトッドの会話から無実を信じ、冤罪の証拠を集めるべく奔走する。

📞感想
言葉を失い、涙が溢れました…。
怒りと無力感…そして悲しみ…。
あまりにも理不尽で不条理過ぎる冤罪をテーマにした社会派映画をエドワード・ズウィック監督が10年の歳月の経て完成したと言われています。
観終わった後、やはり数日間モヤモヤして引きずりました💦

1991年のクリスマス前に起きた悲劇。
逮捕されたキャメロン・トッド・ウィリンガムは死刑判決後から約12年間独房で暮らし、36歳の2004年に死刑執行されていますが、死刑執行後に数多くの検証結果で無実だった可能性が非常に高いと判明されています。

トッド自身は第一印象から疑われても仕方ない程の素行が悪い印象を持ちますが、だからといって雑な証拠や不利な証言、人柄や印象でやってもいない殺人の罪を着せるのはやはり間違っています💦

自身の子供3人を殺した罪を無理やり背負ったまま、命を絶たれた父親の無念は想像を絶するほどの絶望感かと思う…。もしも亡き娘たちが近くにいたら、そんな父親の姿を見てどう思うのでしょうか…。(とても複雑な役を演じたジャック・オコンネルが凄い✨)

人を裁くとはこういう事でしょうか?
正義って一体なんなんでしょうか?
これが現実なのでしょうか?
本作を観ると色々分からなくなってきます…。

シングルマザーのエリザベスは一筋の微かな光の様な存在感✨(ローラ・ダーンの演技力さすが✨)
彼女がいなければ、トッド自身が更なる苦しみを味わっていたと思いますが、エリザベス自身に起きた衝撃のラストに言葉を失いました…。
エンドロールではエリザベス自身のその後が説明されていましたが、エリザベス・ギルバートで検索すると、“食べて、祈って、恋をして”の作者になってました💦
本作オリジナルの役名なのか、偶々同名だったのか否か?。

また、死刑を止めようと奮闘する弁護士さんや最初は敵視しながらも少しずつ変わっていくトッドを信頼していく看守さん等も印象的🎶

1977年以降、アメリカ国内で死刑を実行されたのが1500人程でその内182人が処刑前に冤罪が確定し、社会復帰しています。(映画では158人となっている)
中でも本作の舞台であるテキサス州は死刑執行人数が多い州(約4割)で任期中のリック・ペリー知事は278人を死刑執行をしています。
本作の事件後にペリー知事によるもみ消し工作があったと言われています。

死刑執行を決めたペリー知事の実際のコメントがエンドロール映像されています。
死刑について質問する男性から「もしかしたら冤罪だったらどうするか」と訪ねた所、ペリー知事が公平な目線で判断していくと正当にコメントしていた事に凄く皮肉を感じました💢
そのコメントに対して拍手を送る観客者達にも複雑な気分です…。

調べてからも色々と考えさせられた作品でした…。

📞キャスト
監督はエドワード・ズウィック(ラストサムライ、ブラッド・ダイアモンド、ラブ&ドラック、ジャッククリーチャー)

キャストはトッド役のジャック・オコンネル(不屈の男・アンブロークン、マネー・モンスター、溢れる記憶の海で)

エリザベス役のローラ・ダーン(遠い空の向こうに、ジュラシックシリーズ、わたしに会うまでの1600キロ、ストーリー・オブ・マイ・ライフ、ビッグリトルライズシリーズ)

トッドの妻ステイシー役のエミリーミード(こちらでもジャック・オコンネルの恋人役だったマネー・モンスター、ナーヴ・世界で一番危険なゲーム)

看守ダニエルズ役のクリス・コイ(ヒュー・ジャックマンのフロストランナー)

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