天使のはらわた 赤い教室の作品情報・感想・評価・動画配信

「天使のはらわた 赤い教室」に投稿された感想・評価

え?ここで終わるの?といったかんじのエンディング。
照明があまりにも良かったんで調べたら熊谷秀夫だった。橋本文雄(録音)もそうだけど、70年代のロマンポルノはスタッフ層が厚い。
Sakura

Sakuraの感想・評価

4.0
闇へ堕ちてしまった女に恋をし、こちらの世界へと誘うも結局女を救うことのできない男の無力さよ、天使のはらわたシリーズ。ブルーフィルムをきっかけに人生が狂ってしまった名美と、フィルムの中の名美に本気で惚れてしまったポルノ雑誌会社で働く村木。名美のシーンは赤くて、村木のシーンは青い。約束の場所。二人の運命を切り裂く土砂降りの雨。すれ違い続けた3年間。
再会後、犯される名美を襖から覗く村木の目に気付いた名美が村木の目を見つめ返す切り返しが泣ける。今も自分を救おうとしてくれる村木の存在。青い水溜まりに映り込む己の姿に何を思うのか。女と男、赤と青の共存。その単純でない厳しさ。一度堕ちるとそう簡単には這い上がれないということすか……
「ブルーフィルム」としてレイプされる模様を撮影された女性がニンフォマニアになるという筋立ては完全に男の妄想に基づくもので、作中に出てくる男たちのみっともなさもそれを赦してほしいという男性側の欲望が反映されている。とはいえ映像的には素晴らしく、水の波紋のような形でナミのはかなさ、寄る辺なさを描くところや、映画全体に漂うジメジメとした陰鬱な雰囲気が良い。ナミが男性を何度も求めるシーンはゾンビ映画のよう。
mo

moの感想・評価

3.7


これが日活ロマンポルノか……!!
やっぱり上映時間70分程度って一番見やすいしありがたいわ。
GYAO!さんに感謝。
70年代終わり頃の雰囲気たまんね~~~

ぱんつは白が一番だってはっきりわかんだね
狭苦しいスタジオ、昭和のラブホ街、スナック街…最高の舞台だ。

‪これはわたし目線でしかないが、
女はこんなにも綺麗なのに、どうして男はこうも情けなく映ってしまうんだろう‬
‪「特別に見せてあげるからサ、元気だしてよォ」‬
‪男の顔を自分の尻の下にしいて自慰に耽る女の狂気の美しさたるや。
美女ってちょっと壊れてる方がいいなと思ってしまう
けどレイプはよくないし最後のセーラー服の子かわいそうだった。おうちにかえしてあげてよ(最後だけ常識的になるおたく)
Hiromasa

Hiromasaの感想・評価

3.0
汚い世界にいるが俺の心は純粋なのだというナルシストの世界観が全体的に感じられる作品だった。蟹江敬三の演技がリアルで、芸術家の屈折した自意識が表現されていた。これと比べると、「わしら芸術作っとんのやで」と率直に事実を語る神代作品の方が個人的に好きである。だが、実際、飽きずに最後まで見れたので、全く問題ないとも言える。
公開時(学生時代)には周囲も含めファンが多く評判を呼んだ覚えが。

数十年ぶりに見ると、やはり映画も、ずっと残る表現と時代の温度との繋がりで、その場限りで燃え上がる表現の二通りあるよなって実感。(もちろんまるで残らない表現も多々なのだけど)

いちいちわざとらしく思わせぶりな演出は今にして思えばやっぱり過剰に過ぎるのでは?
日活映画と、日活ではあるけれどはみ出していった清順映画の抱き合わせとして見物した。
ネオンに照らされたまぐわいや水溜りに映るコート姿をバシャバシャって、あの頃二十歳過ぎだった私には「よしっ!」「異議なし‼︎」的な好画面だったのだけれど、やっぱり「若気の至り」に過ぎなかったようです。

懐かしさを抱きながらニタニタしつつ見せていただきました。
ヒチ

ヒチの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

フィルムに写った自分の姿によって現実の自分自身までもが歪められてしまった女性と、そのフィルムに写った女性を愛してしまった男の話。
男は奇跡的に現実でその女性と出会うが、結局はフィルムの向こう側にいた時と変わらず彼女は男の手の届かない場所に行ってしまっていた。体を売る女性を男が襖から覗く描写が、二人の関係性が最初から何も変わっていなかったことを残酷なまでに示している。
不鮮明なブルーフィルムから日常へのシフトには多少引き込まれたものの、そう、としか思えなかった。あえての青とか、鏡の歪曲、水たまりとか、そんなにありがたいもの?
菩薩

菩薩の感想・評価

4.3
ゲージツ論はさておきめちゃくちゃ面白かったし天才!と称賛したくなる点が多数。ナミにとってのブルーフィルムは本来の自分とは違うものが映されてしまったものなのだろうが、それにより翻弄される運命に自らを合わせていく決意と諦めを最後の水面に感じる(だがそれも揺らぐ)。画面手前では机の角っこで交接部分を隠しながら奥側の小さい鏡で表情は確認出来るとことか、酩酊状態を歪んだ反射で表現してるのもカッコいいし、びしょ濡れのムラキが夜の街に吸い込まれ再びナミに遭遇するとこのヌルッと追走するカメラ、店に飾られた多数の仮面と暴れる編集も印象的。床下収納から飛び出して来る女の子、女郎蜘蛛の様に男性を吸い尽くすナミ、男の股の隙間から顔を覗かせる行為の反復(しかも一回は排尿中!)、カラカラと回り続ける子供のおもちゃ、日活感溢れる殴り合いの背後のネオン、これ好きなとこ書き出したらキリが無いからやめておこう…。あとこれは個人的な好みなのだが日焼け痕が残るおっぱいが堪らん、オグナナみたいだ。
てつじ

てつじの感想・評価

4.8
生き地獄に堕ちた名美と、救えない村木の苦悩。この二人の距離を明確に遮断した土砂降りの雨、場末の水溜りに乱反射するネオンと地獄花の美しさを漂わせた名美。水原ゆう紀と蟹江敬三が快演。曽根中生はこの世の涯を見事に描ききった。疑う余地のない傑作。
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