ワールドエンド・サーガ 世界感染の作品情報・感想・評価

上映館(1館)

ワールドエンド・サーガ 世界感染2018年製作の映画)

Endzeit/Ever After

上映日:2019年12月06日

製作国:

上映時間:90分

ジャンル:

あらすじ

「ワールドエンド・サーガ 世界感染」に投稿された感想・評価

iggy

iggyの感想・評価

3.0
妙に難解ゾンビ物。確かに今までなかったタイプだが新しさより中途半端さが先に立ってしまいます。
ただ理解が追い付かなかったところはありますが多少チープな感じは否めないがあの緑色の自然の風景など中盤以降の綺麗ともとれる映像とタイトルのギャップにはひかれるかな。
後ラストシーンとその後に続くエンドロールの曲の雰囲気が絶妙に合ってて凄く良い作品観た錯覚に陥り帰り道不思議な満足感に浸っております(笑)
途中うーん?ってなりながらストーリーもどう転んでもいいやって感じで先が気にならなくなっても目が離せなくなってたの考えると実は好きなタイプの作品なのかな?
symax

symaxの感想・評価

1.9
ドイツ版ゾンビランドのガールズ・ロードムービー的な物語。

世界は、謎のウィルスが蔓延、人々は次々とゾンビ化し、辛うじて、ワイマールとイエナという都市?コミューン?のみ残る世界。

ワイマールは、ゾンビを駆除する事を良しとし、イエナは、ゾンビをあくまでウィルス感染者として治療薬を開発しようとし、お互いの人の行き来は禁止されています。

ワイマールのやり方についていけないビビ、ウィルスに感染してしまったエバ、それぞれの理由から、ワイマールを脱出し、イエナを目指すというのが大まかなストーリーラインで、あらすじだけみると、なかなか面白そうなサバイバルホラーな印象でしたし、ドイツのゾンビって珍しいので鑑賞。

見始めた途端に、ん?んんっ?という感じに…

ビビは、妹を助けられなかったトラウマもあってかなりなメンヘラ状態で、見ててもちょっとイライラしてきます。
一方、エバは何でも出来ちゃう姉御肌でビビの言動にイラついていましたが、2人で自撮りしたり、一つのヘッドフォンで音楽聴いたりと徐々に距離を縮め、お互いの存在が大きくなっていきます。

今作のゾンビは、走るタイプで、デザインは秀逸です。
結構、グロシーンあります。
特に、ウェディングドレスのゾンビなんかは、肩に白い鳩を乗せ、「クェッ、クェッ」ってな動きを見せ、なかなかのもんで、これ一番見た目エグいです。
随所に、死霊のえじきやサンゲリアを思わせるカットがあり、監督さんがゾンビ好きである事はわかります。
水中ゾンビ出ますよー。
後、途中でゾンビ集団が人間を襲うところを目撃し、エバが「これは自殺するから大丈夫」等というシーンがあり、ゾンビが自殺?って見てたら、襲われた人間が死んでゾンビとなった途端、襲ってるゾンビを襲い返し、共食い状態で自滅…あ、なるほどね〜と納得。
こういうゾンビは余りありませんでしたね。

ただ、いかんせん、テンポが悪い。
90分強の短い映画ですが、テンポの悪さが響き、長いという印象。

しかも、いきなりエント族のような緑のおばさんが現れ、ビビと宗教談議というか哲学問答のようなチンプンかんぷんな会話の流れになってしまいます。
緑のおばさんは、「人類は絶滅する」「ウィルスは潜んでいて、タイミングを待っていた」なんて、まるで地球代表的な発言をする。
共食いするゾンビが出ることからも、ゾンビは現在の争いの比喩て、今作の背景には、環境問題がテーマとなっているのでは?と感じました。

後半の展開が、突拍子で、チグハグ、環境問題をチラチラさせていることから、純粋なホラーではないので、焦点がズレ、映画全体がモヤっとした感じを受け、題材が良いだけにもったいないな〜と思います。
ラストも、え〜ってなりました。

劇場内は、ゾンビ好きなヲタなオヤジ達が沢山来ていましたが、上映中、至るところから、「は〜っ…」っとため息が聞こえてくるし、チラチラ時計を見たり、極めつけは、エンドロールが終わってないにも関わらず、続々と途中退席する人がおり、最後まで残っていた人も、何とも言えない複雑な顔をしていたところからも、今作の出来が微妙である証拠かもしれませんね。
ドイツ製ゾンビホラー。
なんかの伝染病が蔓延して2つの都市だけが生き延びた世界だという。
1つは厳しい規律で闘い、もう1つは薬を開発した。

規律の世界に着いていけなくなった女の子が、規律に順応しつつも実は感染しているもう1人の女の子と薬の街を目指して旅に出る。2つの都市を結ぶ無人の電車があるのだが、それは案の定立ち往生する。

主人公の女の子は、暗い自分とは違って明るい性格だった妹を見殺しにしたというトラウマがある。それもあり精神的に不安定
なのだが、これだけ厳しい世界においてあまりにも弱い。真っ先に命を落としそうなのになぜか生きながらえている。彼女の為に死んだ人がきっと結構いるはずだ。
そもそもゾンビがいる世界に飛び出すのにサンダルって…。


冒頭で彼女は髪の毛を赤く染める。柵の修繕を共に行おうとした女の子が犠牲になった後は浴槽でリストカット。妹が死んだ時に着ていたのは真っ赤な水着。
赤いイメージが彼女には付いて回る。

途中で主人公を助けてくれる女性は、身体の中から草が生えている。ゾンビの中にも傷口から草はやしてるのがいる。新種の生物の人間寄りとゾンビ寄りなんだろうか。
細かいセリフは忘れたが、彼女はウイルスという人間と共に歩んできた存在がこの機会をずっと待っていたんだ、みたいな事を言っていた。

一度は喧嘩別れした逞しい女の子と合流したり生き別れたり。
主人公は片目を失いながらゾンビを倒すなど少しずつ強くなっていく。それはこの世界に順応したというよりは、トラウマに囚われて思考停止に陥った自分との決別でもあるし、本当の意味で妹を弔うという事でもあったと思う。
当初から妹を見つけたいとは言っていたが、どちらかと言えば厳しい街から逃げる自分に大義名分を与えていただけだったろうから。

そして再会できた妹。妹もまた、随分と遠くまで来ていた。
そんな主人公の傷口からも、植物が生え始めた。彼女の心の成長と、草が体内から生える新種が生きる新世界の到来がリンクする。

ゾンビ映画で多く描かれてきたのが終末。
本作ゾンビを媒介にしながらも、描いたのはむしろ新世界であり少女の成長。
アクションとかホラーを期待するとつまらんだろうけど、こういう切り口のゾンビ映画も良いですね