旧ユーゴスラビアのサラエヴォで家族と暮らす少年ディーノ。生活は苦しいのに共産主義を信奉する父親は、酔っぱらって帰ってきては子供たちを集めて政治談議。その様子を見て日々のやりくりに疲れた母親はいつもあきれ顔。でもディーノはそんなものには一切興味がなく、夜な夜な離れの小屋にある自室にこもって、うさぎのペロを相手に催眠術の猛特訓。さらには地域の若者を集めてバンドを組むことになり、演奏の練習も始まった。ある日のこと。外国映画に登場するストリッパー、“ドリー・ベル”に心奪われたディーノは、町のごろつきシントルから見知らぬ女を匿ってほしいと頼まれる。なんと彼女の名は“ドリー・ベル”! 一つ屋根の下で暮らすことになったふたりは、いつしか惹かれ合うようになり……。
1992年、内戦勃発直後のボスニア。鉄道技師・ルカは、兵隊に取られた息子が敵側の捕虜になったことを知る。そんな中、息子の捕虜交換要員である女性・サバーハを人質として預かることに。奇妙な共同…
>>続きを読むカンヌ国際映画祭でパルム・ドールに輝いた、エミール・クストリッツァ監督のブラック・ファンタジー。ナチスによる占領を機に半世紀にも渡って続いた、旧ユーゴスラビア動乱の悲劇の物語を群像劇として…
>>続きを読む兵役を終えて汽車で故郷へ向かっていたマクトン(ハン・ソッキュ)は、赤いスカーフを巻いたひとりの女性が、チンピラに絡まれているのを助けたものの、喧嘩になり、汽車から取り残されて、女性と声を交…
>>続きを読む結核を患いサナトリウムでの治療生活を送っている映画監督のヴィゴ。同じ療養所の患者・リデュと出会い、恋に落ちる。ヴィゴの映画に対する情熱はあふれ、絶対安静の身でありながらも『アトランタ号』の…
>>続きを読むイタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニが1953年に発表した単独監督第2作。原題の“I Vitelloni"は〈乳離れをしない子牛〉の意味。フェリーニの自伝的要素の強い内容で、彼が国際的に認…
>>続きを読む「グライムソープ・コリアリー・バンド」の実話をもとにして作られたヒューマン・ドラマ。鉱山閉鎖の危機に陥る炭鉱町で、人々の生活や絆が音楽の力によって支えられていく様子を描く。
物語の舞台は、戦時中のとある国。主人公コスタ(エミール・クストリッツァ)は、毎日ロバに乗って銃弾をかわしながら前線の兵士たちにミルクを届けている。コスタは村の人々に慕われ、戦争が終わったら…
>>続きを読む©Filmski Centar Sarajevo