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シークレット・ディフェンスの作品紹介

シークレット・ディフェンスのあらすじ

研究所に勤めるシルヴィのもとにある日弟のポールが訪ねてくる。彼は、ふたりの父の死は実は事故が原因ではなく、右腕だった男ヴァルサーに殺されたのだという。すぐにでも復讐しようとするポールの代わりにシルヴィは独自の調査に乗り出すが、思いがけない事態に展開してゆく。復讐譚として出発する物語に次々と立ち現れる、まるで亡霊のような人物たち、謎と愛憎が絡み 合う先に待ち受ける<シークレット・ディフェンス>の果てとは──?

シークレット・ディフェンスの監督

ジャック・リヴェット

原題
Secret défense
製作年
1998年
製作国
フランス
上映時間
173分
ジャンル
ドラマクライム
配給会社
コピアポア・フィルム

『シークレット・ディフェンス』に投稿された感想・評価

4.0
 「ジャック・リヴェットの知られざる傑作サスペンス、遂に公開」という非常に興味をそそられる謳い文句ながら、傑作と言うにはいささか憚れる大変珍妙な作品である。てっきり私はヌーヴェルヴァーグ勢きってのサンスペンスの巨匠たる盟友クロード・シャブロルのような単純明快なサスペンスとして成立しているのかと予想していたのだが、よくよく考えればこの手のありふれたサスペンス映画で173分はないよねと。冒頭の『科捜研の女』っぷりにこれはウェルメイドな火曜サスペンス劇場が来るかと思ったのだが、途中まで観て行けばいつものジャック・リヴェットの世界そのもの。まず弟が幽霊のような死に体で研究所に現れるところが最初から暗示しているように、今作に登場する男性たちは最初っから現実の世界に生きていない。弟が電話に出ないなどとシルヴィ(サンドリーヌ・ボネール)は言うが、彼女が弟に電話を掛ける場面を何度も何度も繰り返すジャック・リヴェットの判断が正気とは思えない。こんな場面を何度も繰り返さずに、一度で良いから頼むから切ってくれよと。だが当のジャック・リヴェット本人は嬉々としてこのような反復表現を好む。案の定、次の場面で弟は病院に収容されている。

 サスペンスの常道で言えば、彼が殺され姉が一念発起する道筋が案外楽だと思うが、そのような常道を絶対にジャック・リヴェットは用いようとしない。代わりに彼が繰り出すのは、亡き父の右腕だったヴァルサー(イエジー・ラジヴィオヴィッチ)との奇妙な愛憎である。アイツの首を刈ると断言して止まない血気盛んな弟の鼻っ柱を止めようとした姉貴の好判断と言いたいところだが、どうして昼間のパリで数分だったヴァルサーのオフィスではなく、例の郊外の豪邸に行くまでをあれだけ懇切に丁寧に、列車内のトイレでサングラスを二個試す辺りまでをあれだけ丁寧に描写したにもかかわらず、侵入は途中の茂みからこっそりだし、どう考えても前後関係考えれば丸々カットで良さそうだが、そこは曲者ジャック・リヴェットの認知機能の歪みと言うか、どうしても途中で珍妙な話を入れねばならないという作家的野心と言うか閃きがそうさせるのだ。今作の最初の仰天ポイントは、退場した人物の奇妙な再登場で、天国から不吉な予兆として現れた妹をヴァルサーは屋敷にのうのうと受け入れてしまうのだ。ここから先に屋敷で起こるのは痴態プレーの一種の亜流であり、それ以上でも以下でもない。まるで生気のないヴァルサーという口先男の口八丁にこの物語は完全に掌握されている。銃を向けられても何の狼狽もしない辺りが極めて生気がしない。だけど妙にクセになる大変珍妙な作品であることは間違いない。何度も言うが半分のサイズに収めれば傑作だった。
菩薩
-
今日3本目ともあって序盤になかなかまとまった睡眠を取った俺が言うのもなんだが、なんとも「ギリシア悲劇を基にした」鈍重な話に3時間はなかなか厳しく途中で飽きてしまった。そもそも寝ていた俺が言うのもなんだが父親の死に方である「電車から突き落とされてレールに頭打ち付けて死ぬ」がまるでイメージ出来ず、と言うかそんな事20世紀末に可能なのか…?なんて考えてしまったが、どうなんでしょうかそこら辺…。隠匿されていた秘密が明るみに出る事よりそこまでの過程を楽しむ作品なのかなと思うが、リモート撮影なの?ってくらい電話も多いし移動も多い、あと何かがよく割れる。バチくそ可愛い女の子が一人二役やってるのは最高だったが、後はまぁシネでもフィルでもねぇしな…と、家帰って今『彼女たちの舞台』を観直している。夜の田舎道の暗さの圧倒的恐怖、なんか轢くかと思った。
3.5
もう一つのリヴェット映画祭に行ってきた。研究者の女性が、父の死の真相に囚われていくストーリーで、リヴェット的題材だけど、98年の作品で現代に近いからか鉄道などソリッドな感じが強くて新感覚だった。来年も別の作品を上映して欲しいな。

主人公シルヴィはガンの研究をしていて、なんか見たことあるなと思っていたら「冬の旅」のサンドリーヌ・ボネールだった!少し前、彼女の父が電車に轢かれて事故死していて、弟ポールが嘘の証言をした人物の証拠を持ってくる。

父は軍事産業の会社を経営していて、二番手のヴァルザーが嘘をついていた。彼は会社を乗っ取り、シルヴィの母とも交際していた。

弟ポールはヴァルザーを殺す勢いで、シルヴィは先回りしてパリ郊外にある館へヴァルザーに会いにいく。このパリ-館の電車での往来が頻繁に描かれていた。「彼女たちの舞台」でも電車移動が描かれていたけど、車内のシーンは無かった記憶だ。

シルヴィはヴァルザーの秘書を誤射してしまい、二人は共犯関係になる。秘書の妹もやってきてサスペンス的なハラハラ感もありつつ、父の死の真相についての謎、そして14歳で死んだ姉の謎も出てくる。3時間近くあるので覚悟して行ったが、今までで一番飽きなかったかもしれない。

本作はヒッチコックの「めまい」やソポクレスのギリシャ悲劇「エレクトラ」が発想の元になっているらしい。「エレクトラ」は登場人物の関係がそのまんまで、父アガメムノンが、妻クリュタイムネストラと情夫アイギストスに殺される(娘のイーピゲネイアが生贄にされた復讐)。そして、娘エレクトラと弟オレステースがその復讐をする話で驚いた。

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上映日:

2024年03月08日

製作国:

上映時間:

97分

配給:

  • マーメイドフィルム
  • コピアポア・フィルム
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