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長崎の郵便配達
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目次

長崎の郵便配達の作品紹介

長崎の郵便配達のあらすじ

『ローマの休日』のモチーフになったともいわれる、英国王女マーガレットとの世紀の恋で知られたピーター・タウンゼンド元空軍大佐。後に、世界を回りジャーナリストとなった彼が、日本の長崎で出会ったのが谷口稜曄(スミテル)さんだった。16歳で郵便配達中に被爆し、生涯をかけて核廃絶を世界に訴えた谷口さんを取材。1984年に1冊のノンフィクション小説を出版する。本作は、タウンゼンド氏の娘であり女優のイザベルさんが、2018年の長崎で、父の著書とボイスメモを頼りにその足跡をたどり、父と谷口さんの想いを紐解いていくドキュメンタリー。

長崎の郵便配達の監督

川瀬美香

原題
製作年
2021年
製作国
日本
上映時間
97分
ジャンル
ドキュメンタリー

『長崎の郵便配達』に投稿された感想・評価

4.0
【長崎原爆忌】

8月9日の長崎原爆忌を迎えると必ず思い出すことがある。

映画でも少し触れられるが、B29が、当初投下予定だった小倉が厚い雲で視界不良だったため、第2の候補地だった長崎にプルトニウム型原子爆弾を落としたのだ。

この視界不良の雲は、事前に新型爆弾の投下を察知した八幡製鉄所で働く人達が、早朝から何本ものドラム缶に入れたタールを燃やして作った煙幕だった。

僕が思い出すのは、この煙幕作戦に携わった男性が、自分は長崎に足を踏み入れることなど出来ない酷いことをした人間なのだと、テレビのドキュメンタリーで声を詰まらせ涙ながらに語っていたことだ。

新型爆弾を落とさせまいとしたことが、長崎の悲劇になってしまった。

「3年半の入院生活のうち、1年9ヶ月は背中の火傷のためうつ伏せで、胸側には床ずれができ、肋骨も腐り、今でも、肋骨の間から心臓の動いているのが分かる」

谷口さんの言葉だ。

毎年夏になると、この他に、TBSのnews23で、広島出身の綾瀬はるかさんが被爆者のもとを訪ねインタビューする特集をがあるなとか、沖縄戦を含む戦争の映画やドラマ、インタビューがあるだろうなとか、そんな事を考える。

ただ、優しく”戦争は良くないです……”なんて語りかけるだけでは、期待が無力に感じるくらい世の中は荒み始めているように思う。

今年は、ロシアによるウクライナ侵攻があったため、あの維新の頭のクソ悪そうな代表が”核シェアリング”などと言い始めて、安倍晋三も同調の動きを示していた。

安倍晋三が死んで、安倍派の大量の議員が霊感商法宗教と結託していたことが明らかになり、更に、自民党の特に安倍派が主導した憲法改正草案が、霊感商法宗教の草案と酷似していたことが報じられ、この国は一体戦争や原爆の悲劇から何を学んだのかと考えてしまう。

この作品については、NHKのニュースウォッチ9が短く特集していたが、メディアは、どんどん戦争の悲劇について報じなくてはならないと思う。

核シェアリングなどと軽々しく口にする学業を疎かにしたバカ政治家を放置してはならない。

ピーター・タウンゼント氏が「小説家も含めて作家には(こうした悲劇があった事実を伝える)義務がある」というような事を録音テープの中で言っていたが、全くその通りだと思う。
桃龍
3.5
もちろん原爆のことは忘れちゃいけないけど、作品としてはどうかな…と思いつつ、長崎に30年いたので劇場へ。

いい映画だった。まず今の長崎を美しく撮ってるのがいい。

そして、エリザベス女王の妹・マーガレット王女の悲恋のお相手だったタウンゼント大佐が、これほど深く1人の被曝者と親交があったとは…。

さらに、キリシタンの悲劇に着目してるのもいい。
当時の広島のキリスト教徒2千人に対し、長崎は2万人。
カトリック長崎大司教区の高見大司教が、自身の胎内被曝のことなどを流暢なフランス語で語っている。

被曝者の方々は、せめて安らかに死にたいと、爆心地に近い浦上天主堂に向かい、辿り着けなかった遺体が列をなしたという…。
300年の禁教に耐え、貧しい信者たちが30年もかかって建てた浦上天主堂は、一瞬で廃墟となった。
よりによって、ここに原爆を落とさなくても…。

原爆とは関係ないけど、同時期公開の『サバカン SABAKAN』にはまた別の長崎があって、これもいいよ。
磨
3.5
映画「ローマの休日」のモチーフになったとされる、英国の元空軍大佐・ピーター・ダウンゼンドが残した小説を基にしたドキュメンタリー。

その小説とは、16歳で郵便配達中に被曝し大怪我を負いながら、生涯をかけて世界に核廃絶を訴えかけた谷口稜曄(すみてる)さんを取材し、本にしたもの。

彼の娘イザベルが案内役となり、父のボイスメモを頼りに、谷口さんの家族や当時の通訳などの話を聞いてまわり、彼と谷口さんの足跡を辿る。

次から次へと思ったよりも淡々と進んでいくドキュメンタリーだけど、本物の娘さんが進行をしてるだけに、それが却ってリアリティを感じさせる。
あるシーンで彼女が涙を流すシーンは、作り物とはハッキリ違いやはりグッとくるものがある。

内容は異なるが、昨日レビューの「ファイナル アカウント/第三帝国最後の証言」と同様、戦争時代(第二次世界大戦)の証言をできる方が年々少なくなっている。
息子・孫世代でもかなり過去のものとされつつあるのに、次世代にどう伝えていくのか…絶対に風化させないようにしなくちゃいけないと思う。

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