8時15分ヒロシマ 父から娘への作品情報・感想・評価

「8時15分ヒロシマ 父から娘へ」に投稿された感想・評価

J・R・ヘッフェルフィンガー監督作品!

外国の監督さんなので思うところは色々あるが被爆者の美甘進二さんの肉声が本作の1番大切なメッセージであり日本人として心に留めておかねばならない事である。

小学生の頃には夏休み期間でも8月には登校日があり平和授業と講堂でフィルム🎞映画を観たものだけど世界唯一の被爆国である我々日本人は大東亜戦争の事を戦前から戦後の歴史認識をやり直し現実に迫っている有事の際の事を改めて考えなければならないと強く思う。



 
猫

猫の感想・評価

3.5
罪を憎んで人を憎まず。
何かを一つ失ったら、又、別の何かを得る。

信条はわかる。個人の考え方、心の置き方としての気持ちは、とてもよくわかる。けれど……
という映画でした。
監督が米国人というのが少し引っ掛かってるのかも(素直に思えないというか、自身の差別意識かも)
元になる本を書かれた娘さんも出てきていて
勿論、穏やかな
赦す事を知ったお父様は偉大だと思うけれど
報復は意味のないことだけれど
その前に、原爆の非情さをもっともっと描くべきのような気がしました。
核廃絶に向かって。
この作品に。良いも悪いもないと思います。
ただ真実を述べ、語られたものだと思いました。
きっと憎んで生まれる感情は『争い』を繰り返す。
ただ与えられた事に、この上ない感謝の気持ちを持つ事で、得られる事は沢山あると教えてもらえた映画でした。
ありがとうございます。
cindy

cindyの感想・評価

2.4
「何かを無くした時は何かを得る時」怒ると、得るはずのものがみえない、盲目になってしまう。
父の形見である時計を国連に寄贈してたのに盗まれて怒る娘さんに対して、父・美甘進示さんが言った言葉。この時得たのは、親族のことや、父親の写真多数。父親を原爆で無くした、一人ぼっちで生きてきたと思っていたのに。
驚いた。教えは大きい。

被爆当時のシーンを作り込みすぎた感じがあったのが残念。
本作は、まず2013年に英語で書籍化され、翌年日本語版『8時15分 ヒロシマで生きぬいて許す心』を刊行、それらを踏まえて、2020年映像化された作品。
著者・美甘章子は、父・美甘進示の被爆体験をまとめあげ、本作では自らエグゼクティブ・プロデューサーとなり、映画にも登場する。

原爆投下直後の壮絶な状況について、資料を援用しながら映像化した〈過去〉と、アメリカ在住の進示の娘・章子がその足跡を今の広島に辿る〈現在〉とが、交互に出現する形式。広島(セットも含めて)をメイン空間に据えながら、語り手や登場人物が話す言語、あるいはそれに付随するスクリーンの字幕言語が、英語と日本語(広島弁・標準語)と随時混交する。意味把握に少々戸惑うが、この作品の成り立ちと、英語圏の観客にも感情移入を促す、言語上の一つの仕掛けとも言えようか。

作品終盤に登場した、晩年の美甘進示のインタビュー風景が、最も心打たれる。過酷な体験を経て尚、あるがままを受容し、努力し、生きた美甘進示その人の存在感。撮影・編集を担当する孫・美甘アンドリュー丈示を前にして、はにかみつつ、朴訥として、力まず、笑みを浮かべた顔。大きく張りのある左耳とは対照的な、小さく縮んでしまった右耳は、被爆した際の大火傷に由縁する。進示の父・美甘福一が進示を優しく、時に強く抱きかかえて歩く象徴的な構図の中に、焼き爛れた進示の縮れた右耳が、確かにあった。

爆心地から1.2kmの自宅の屋根の上で被曝した進示は、奇跡の人だった。同じ状況下では99.8%以上が即死あるいは数日後に亡くなったという。進示と同伴するも途中生き別れ、後日亡くなった祖父・福一も、99.8%の1人となった。
一方、彼の奇跡は、多くの人々に支えられてもいる。生きることに向けて叱咤激励した福一をはじめ、4日目の朝味噌汁を勧めてくれた近所の女性、折よく車に乗せてくれた友人・照男、火傷と床擦れに苦悶する進示を慮り、自分の座布団を差し出してくれた女性。誰もが困難な状況下にあってなお、他者を思いやる細やかな心遣い。果たして自分はできるだろうか、と自問自答する。

著者であり、映画製作の中心人物・美甘章子の視点は、このような広島原爆の稀有な生存者の娘として育ち、現在、原爆投下国アメリカで活動するが故の、両サイドに立脚した特異なものとなった。1945年8月6日8時15分を発端とする美甘家に起きた悲劇は、美甘進示の個人的な経験をこえて、許し許されることを願う、普遍的な生のありようとして昇華されていく。

だが、その一方で、国連に寄贈した福一の形見の時計が紛失するなど、ことはそう簡単に平和裡に展開するものではない。無責任な国連の対応に憤慨する章子に対して、「何かを失くした時は何かを得る時なんじゃ」と宥める菩薩のような父・進示。事実、この紛失事件が発端となって、日本で新聞記事となり、長らく不明となっていた美甘家の家系や縁者が名乗りをあげ明らかとなる。喪失と恩恵が同一時に現象することを言い得た名言。彼の実感は、机上の哲学を軽やかに乗り越える。不条理な状況を生き抜いた人間の、神々しさに感嘆する。


✴︎メモ
・再現場面の所々に監督の気合いを感じるが、それが美甘福一・進示のありようとどこかそぐわない。もっとロケで展開した方が良かったか。
・音楽による扇情が気になる。静寂さがほしい。
・美甘進示さん当人の佇まいや発言を、映像として多く挿入してもらいたかった。
SG

SGの感想・評価

4.0
小学生の頃
〈戦争を知らない子どもたち〉を音楽授業で合唱した

現在、十分歳をとり
はて、本当に僕らは〈戦争を知らない子どもたち〉だったのか?と思う事がある

今は亡き母からは
母が小学生の時、妹を背負って防空壕へ逃げ込んだ話しを良く聞いたし

自分が小学生の時、あの〈はだしのゲン〉で大きなショックを受けたし

横井さん、小野田さんの帰還は、今でもはっきりと覚えてるし

広島については、高校生の時、修学旅行にて
広島平和記念資料館へ行き、呆然と立ち尽くした

いろいろな体験を重ね、年齢を重ね
戦争の怖さを、少しずつ、少しずつ、知っていく

この映画も、自分にとって
〈戦争を知らない子どもたち〉から少しでも成長する為に必要な映画だと考える

そして
核なき世界を
平和を願う
花椒

花椒の感想・評価

4.0
広島で被爆した父の体験記を娘が出版。映画化するにあたり監修に参加。
再現映像は英語で。
被爆してから1週間で父と祖父が離れるまでが話のメインで、そこから話は繋がっていく。
50分と話はコンパクトに。
原爆や被爆を全く知らない外国の人に伝えるにはこれくらいコンパクトにしたほうが潔くてよいと思いました。
戦争の悲惨さの継承。
若者へのエール。
そして、今を生きやすくしてくれるような
強さと優しさに満ちたシンジさんの言葉。

想像を絶するだろう「死んだ方がマシ」な地獄を経験されたのに、それが無ければ今こうしていないと言えるなんて。
さらに、原爆を投下した人を恨んでいないと。
そうか。アメリカがやったとは言え、実際に投下を遂行した誰かがいるはず。きっと一兵士に過ぎないだろうその人の心情を鑑みるなんて考えた事もなかった。
一生の栄誉と思う人もいれば、何十万人もの命を奪った罪悪感に耐えられなかった人もいるかもしれない。

「何かを失った時は、何かを得る時だ」
素晴らしい言葉だけど、簡単には使えないよ。

8月6日に広島平和記念資料館に行った。
私達には分からない痛みだろうが、こうして当時の人々に想いを馳せる事も弔いだと思う。


2021-117
wada

wadaの感想・評価

-
英語で語られる被爆体験が新鮮だった。完全に好みの問題だけど音楽がちょっと劇的すぎかなと思った
極楽蝶

極楽蝶の感想・評価

4.5
広島で原爆に被災したお父様の人生を追憶しながら「生きるということ」「許すということ」を考えた映画。原爆被害を取り上げた作品としては、独特に語り口をもった佳作。尺を考えるとテレビのドキュメンタリーとして、広く人々に観てもらっても良いかも。
原爆に被災し、時間が止まった時計が国連から紛失し、それを聞かされた時のお父様の言葉「何かを失うときは、新しい何かを得るとき(正確ではないとおもいますが)」は、まさに箴言。
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