発掘良品のミッキー・ローク主演です。静かで穏やかな演技で彼の出演作品で1番良かったと思います。影の主役ボブ・ホスキンスをはじめアラン・ベイツ、リーアム・ニーソンなど脇役がまた渋いです。エンディングがまたこの映画っぽくてしみます。

過去鑑賞にて

過去に誤ってスクールバスを爆破してしまい良心の呵責に苛まれた元テロリストが色々と狙われながら一人の神父と出会い懺悔するお話し(かな)。

とにかくミッキー・ロークの哀愁がダダ漏れでめっちゃカッコ良い。

そして本作も何故だか邦題の響きとミッキー・ロークの陰のある役どころが絶妙に心に刺さる、そんなノワールな一品です。

ミッキー•ロークの出演作品って79本もあるんですね。
これが15本目の鑑賞なのでその中の話になりますが、カッコイイ順位で2番目に浮上です。
ちなみに1番は『エンゼルハート』
『ナインハーフ』はエロいけどそんなにカッコよくはない。
好みの作品は心身共に崩れまくった後の『レスラー』かな？
年齢重ねて観ると哀愁が堪りませんでした。

これはフィルマのスコア低過ぎですね。
ジャック•ヒギンズの同名ベストセラーの映画化。


北アイルランド。IRA（アイルランド共和国軍）のメンバーのマーティンは誤ってスクールバスを爆破させてしまう。その罪の意識に苛まされ軍を抜けるが、事件の容疑者として警察とIRAの両方から追われる身となっていた。
マーティンが天才的な銃の使い手と知っているギャングのボス、ミーアンから国外脱出のパスポートと引き換えに殺しを依頼される。墓場で依頼通り射殺に成功するが、それを神父に目撃されてしまう。神父の口封じのため教会に通い、懺悔をしてなんとか神父に他言しないことにしてもらう。そこで神父の姪である盲目のアンナと出会い恋に落ちる。一時は落ち着いたような静けさだったが、IRAは男女ペアでマーティンの命を狙っているし、ミーアンの謀略があり暗転する。
ある夜、盲目の女に興奮するというミーアンの弟が、一人でいたアンナを襲いに来て、アンナが咄嗟にハサミで殺してしまう。マーティンはその場に間に合わずアンナを落ち着かせてから死体を処分。とうとうミーアンとの一騎討ちになり、ミーアンは爆死するが、マーティンは崩れた教会の下敷きになってしまう。死ぬ直前、神父が駆け寄り許しを乞う。そして神から赦されるのだった。


シナリオが良くシンプルなのに奥深い。役者も揃っていて無駄なシーンがなく上手い仕上がり。
小説は未読だが、既読した方が言うには、盲目の女性がギャングに立ち向かうシーンは読むより目で観る方がリアルで良かったとしている。


寡黙で孤独な殺し屋が似合うローク（当時34歳）ほんとにカッコイイ。
私的に盛り上がったポイントはもう一つ。IRAの同僚でマーティンを殺す命令で致し方なく命を狙っていたのがリーアム•ニーソン（当時34歳）。結局、優しくてマーティンを殺すことが出来ず、同行の女から射殺される（このシーンすごくカッコイイ）
ロークとニーソンは同い年なんですね。ニーソンは当然カッコ良かったです。

好きにテロリストになったわけではない。命令されたことが誤爆になり、それを生涯苦しんで神に許しを乞うラストシーンは秀逸でした。神父役ボブ•ホスキンスも名演技でした。



✳︎クリームちゃん、ありがとう！