しおえもんGoGoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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バケモノの子(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

前半と後半で印象が全然変わってしまう話。

前半は異世界に迷い込んだ孤独な少年と、粗暴な熊轍の疑似親子関係と成長の話として面白かった。

ところが後半に入ると一転。は?と思うような展開が続く。

人間
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.0

池井戸潤の作品て面白いんだけど、何話か続けて読んでると飽きてくる。

それは映像作品も同じで、この人の作品はどれを見ても同じで飽きてくる。
今回は特に半沢色を意図的に出していて、ある意味ファン向けの作
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天気の子(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

どう受け止めればいいかちょっと困るような作品。
まず作画、特に背景の美しさは完璧。特に水の表現はものすごく丁寧で、でも時々偏執的で逆に若干気持ち悪いと思わせるほどの描きこみ。
いずれにしてもこれだけで
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運び屋(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

クリント・イーストウッドあってこその作品。

超絶社交的で、仕事熱心、大人の余裕があり、昔ながらの頑固さもあるとても魅力的な人でありながらも、家族から見たら最悪
という人物像がイーストウッドにピッタリ
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

一回前篇を見て、小説を読んで再度鑑賞。
超長編の原作の半分を2時間ちょっとに収めるための涙ぐましい努力が見られる。原作を読めばあの要素をこういう形で取り入れたのかというのが見えて興味深かった。

原作
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アラジン(2019年製作の映画)

4.0

アニメ版を見事に現代にアップデートしている。

映像技術によってアニメ以上に豪華絢爛になったダンスシーンは圧巻で、大画面で見たら迫力があっただろうなあ。

ジニーがあまりにも「青いウィル・スミス」その
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キングダム(2019年製作の映画)

3.9

漫画実写化としてはかなりの完成度ではないだろうか。

まずビジュアルが非常に良く似せている。特に政と漂の二役を演じた吉沢亮と長澤まさみの美しさは際立っていたと思う。あと騰を演じた要潤が原作のちょっと変
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僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

3.7

前作に続いて犬好きの人はもちろん、犬より猫派な人でも「犬っていいな」と思える安心品質。
特にマックス役の犬がめちゃくちゃ可愛い。

前作は犬が何度も生まれ変わりながらそれぞれの飼い主をひたすら愛し、イ
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

4.0

私は動物を飼ったことが無いし、しかも猫派だけど泣ける…。
愛犬家の皆さんなら眼球が溶けるぐらい泣くのではないかしら。

犬が飼い主に向けるひたむきな愛情がいじらしくて、この無償の愛に人間は応えなければ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

いや、似すぎちゃう?
フレディの顔はあまり似てないけど、それ以外の3人似すぎちゃう?しかもエンディング見たら両親まで似すぎちゃう?
良くここまで似てるのに演技もできるキャストそろえたなと変なところで感
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アス(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「見終わってから良く考えると設定やストーリーに粗があるけど、見ている間は全く気にならない」という、グイグイ引っ張るパワーのある作品があって、今作もそうなりかけてるのにやっぱり粗が大きすぎて気になる、と>>続きを読む

ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ティムバートンだけど、色合いが割とナチュラルで見やすい。

途中からとにかく夫のウォルターの虚栄心や嘘つきぶり、マーガレットに対する言動にイライライライラ。そして言いなりになるマーガレットにも存分にフ
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.7

実在のマフィアの話とのことで終わってからWikipediaを見たけれど、ヘンリー・ヒルは結局はマフィアの構成員ではなく準構成員どまりだったとのこと。
ポーリー一家の規模などが分からないけれど、ゴッドフ
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ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年製作の映画)

4.0

昔初めて見たとき、衝撃的だったなあ。数十年ぶりに見たらやっぱり衝撃。ずっと「いや、長いわ!」と突っ込み続けてしまった。
私はインド映画ってこれと「きっとうまくいく」しか見たこと無いけど、インドの観客に
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

強くて、正義感あふれるヒーローぽく、優しそうにも見えるのに、それがすべてただの仮面だとはっきりわかる怖さを醸し出す、デンゼル・ワシントンの演技はさすが。

とにかく強くて冷静沈着。なにがあっても常に前
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アクアマン(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

いやーCGって本当に進歩したなあ…。髪や服のなびき方がすごく自然だけどきれい過ぎてすごく不自然という、CGリアリティの美しさが際立っている。アトランティスの景色もきれいだし、乗り物や建物の造形も個性的>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.0

最近の三谷作品の「とにかく豪華キャストですごいだろう」感が出まくっていたものよりもコンパクトで、軽くて良かったと思う。
といっても大爆笑するほどではないし、小池栄子の変なダンスとか滑ってる部分もあるけ
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

実際の未解決事件をもとにしているというだけでどうしてこうも興味をそそられるのだろうか。どうせ犯人は断言されないのに。
この作品も、結局は真相はわからない。ほぼクロと思われる容疑者も決め手に欠けていてモ
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悪魔を見た(2010年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと友人には勧められない映画。とにかくエグくて途中ちょっと薄目で鑑賞。さすが韓国映画。

犯人のチェ・ミンシクが本当にいい演技をしていて、この悪びれないサイコパスっぷりが怖いとか嫌いを超えて、言葉
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前情報ほぼ無しだったので、キレイにやられてしまった。
前半、一人また一人と金持ち一家に入り込んでいくプロセスは痛快で、貧しいながらも一家は仲良く、貧しさを嘆きながらも明るく、社長一家も意地悪でも無く、
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

レバノンの政治や歴史的背景など全然知らないけれど、あんまり分からなくても大丈夫。

もちろんレバノンや、内戦の傷跡も生々しい国に住む人、難民問題が切実な国の人々とは受け取り方が全然違うんだろうけれど、
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(2016年製作の映画)

2.2

原作既読。
原作通り重く、暗く、苦しいストーリーで、井浦新と瑛太の死んだような目が素晴らしい。長谷川京子と橋本マナミは演技というより本人の持つオーラというか、長谷川京子のどこか嘘くさい雰囲気(すみませ
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96時間(2008年製作の映画)

4.0

3回ぐらい見てるけどやっぱり好き。
ストーリー自体はありきたりなんだけど、唯一「父親がやり過ぎ」という一点でなぜこんなに面白くなるのか。
いわゆる普通のヒーローアクション映画だったら「あんな風に守られ
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望み(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

家族3人の気持ちが分かるので辛い・・。
と言っても私は子供がいないので、どちらかと言えば妹の状態に一番共感してしまう。

それぞれ違う望みを持っているけれど、それはあくまでも「無事でいて欲しい」とか「
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

もうひたすらずっと戦ってるって感じだけど、これはこれで良い。

前作からそうだけど、ジョンが意外とグダグダで、確固たる信念で掟破りしたのかなと思いきや、暗殺命令を撤回してもらおうと奔走したり、恩人のウ
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.5

もう30年近く前に劇団四季の舞台を一度見たことがある。

まず酷評されていたCGは割と平気。ヴィクトリア役の女優さんがスッとした美人なので似合ってるし、バレエを基調としたダンスのしなやかな動きがネコっ
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

1.8

これは原作を読んでる人(好きな人)と読んでない人で大きく評価が分かれそう。私は読んでいるのでどうしても辛くなってしまう。

二宮和也、松重豊、酒向芳の演技はとても良かった。

でも原作が無かったとして
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

見ながら「危ない映画だな」と思った。
ルサンチマンが刺激されまくる映画。

事前情報では優しい男がジョーカーに変貌するという話かと思ってたけど、アーサーは最初から特に優しいわけでも無く、毒親の呪縛と、
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デビルマン(2004年製作の映画)

1.5

多分2020年の今見ている人の99%が「あの伝説のデビルマンを見てみよう」という動機でしょう。
伊崎兄弟のキャリアをぶっ潰したとも言えるし、長く歴史に名を刻んだともいえる作品。
原作をWikipedi
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未来のミライ(2018年製作の映画)

1.9

絵は凄くキレイ。特にくんちゃんや赤ちゃんの動きがとてもリアルで可愛かった。ただ子供が居る人、子供が好きな人は、赤ちゃん返りやいやいや期の子供を見てあるある、懐かしい、可愛いと思えたかもしれないけど、子>>続きを読む

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ザ・大風呂敷
人間の能力が100%覚醒したらどうなるのか。それは誰にも分からないけど、さすがに重力や時を自在に操れるところまではいかなさそう。たった一人が100%覚醒するだけでああなるんだもの。この世
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ゲームもアニメも全く知らない、名前を知ってるのはピカチュウ位という私だけど、とにかくめちゃくちゃ可愛かったし、ストーリーも予想通りの展開=安定した話で楽しめた。
ピカチュウを皮肉屋のおっさんにするアイ
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

4.0

このうち1点はハーレクインの可愛さいに。
正直彼女を見るだけで充分価値ありと思う。真っ赤な口紅でニカっと笑った時のチャーミングさ、ジョーカーを想う時のいじらしい顔、でも時々ふと物憂げな表情も見せる。小
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.5

娯楽作品として普通に楽しめる。人種のバラエティなんかに21世紀感を感じるが、内容としては古典的と言ってもいいようなベタさ。でもベタだからこそ安心品質でもある。
侍と農民という立場の違いがあった七人の侍
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.2

ホラーとして ジワジワねっとりした違和感系から、ハラハラ系の怖さも味わえるし、設定の怖さもある。
でもやっぱりこの差別に対する風刺がパンチがあって良かった。

個を見ず属性だけで「素晴らしい」と持ち上
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オールド・ボーイ(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

韓国版鑑賞済み。
だけどてっきり「あのオチってやっぱりキリスト教的にタブー過ぎて避けたのかな」なんてまるで初見の人のように騙されてしまった。韓国版の催眠術にかなりの引っ掛かりを覚えていたので、それを捨
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