垂直落下式サミングさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

垂直落下式サミング

垂直落下式サミング

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彼女と彼女の猫 -Their standing points-(1999年製作の映画)

3.5

minoriのエロゲオープニングをルーツとする新海誠らしい作品。オンナの生活を俯瞰からとらえていく紙芝居の解像度は、キモ度高め。
猫による一人語り。飼い猫が100万回も残機を無駄遣いするまえに、なんと
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天気の子(2019年製作の映画)

4.8

いつからだろうか、東京が嫌いになったのは。
キラキラしてピカピカな東京が好きで、その理想から少しでも外れた東京は、もう目の端にも入れたくない。歴史と伝統とかほざく下町も、人通りが疎らなくせに文化の中心
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最後の海底巨獣(1960年製作の映画)

3.5

恐竜の学問は、過去がどんどん変わっていく。実際いたのか?いなかったのか?論争を呼んだカミナリ竜。ブロントサウルスはアパトサウルスになったけど、やはり別種という説もあるらしい。どっちやねん。学名を取り戻>>続きを読む

劇場霊(2015年製作の映画)

3.7

泣かず飛ばずの女優が、演技派としてのキャリアを積もうと、とある怪奇もの舞台に参加したことで、悪霊の呪いを引き寄せてしまう。人形系オカルトホラー。
幽霊の成り立ちを示唆するオープニングは、短い時間ながら
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プラトーン(1986年製作の映画)

5.0

両手をあげて「プラトーンっ!」といって膝をつく飲み会一発ギャグおじさんが、今年定年退職した。お歳で膝を悪くしてらしたうえコロナ禍もかさなって、最近は座敷席のあるところを予約しても、プラトーン芸はとんと>>続きを読む

サウスパーク/無修正映画版(1999年製作の映画)

5.0

「浮浪者なんか無視しよう!」

最初はそう歌ってるのに、クソガキたちは映画をみるために浮浪者に小金をつかませて俗悪な映画の世界を満喫るんるん気分。親や先生に怒られて止められても、「黙れチンポしゃぶりの
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

5.0

良サメ映画『グレートホワイト』にヒロインとして出ていたカトリーナ・ボウデンさんがキレイで素敵だったので、アマプラの無料にあるやつの中から出演作を拝見。おきれいっ!しかも、世界一オタクにやさしいギャルを>>続きを読む

アリス(1988年製作の映画)

5.0

Amazonプライムで再鑑賞。
初見は、八分割くらいに切り分けられたニコニコだかYouTuberにアップロードされた動画でみた。ごめんなさい。こんなのがみられるのに、年会費5900円のアマプラ。すごい
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.5

お寿司屋さんの湯呑みに書いてある字みたいな書体のエンドクレジットが最高だった。渡辺謙だけ漢字。ギャレス・エドワーズ・フィルム!どどんっ!
最初、A.I.技術が進歩した世界の疑似歴史ニュース映像のザッピ
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

4.0

マフィアの運び屋の小型機が、上空から大量のバッグを地上に投下している。夜間に大量の麻薬を投下しておいて、あとで他のヤツに回収させる算段だったのだが、操縦を誤って墜落し、大量のコカインはジョージアの森の>>続きを読む

アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

3.5

猪木とは何者か?見つけろテメーで。ばかやろう。
元気があれば何でもできる!彼の言霊の数々とその生きざまを受け止めてきたファンたちにとって、猪木とはどのような存在なのか、各々の自問自答と愛憎入り交じる感
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おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

3.7

宣伝が海馬の声の人だっので、みなければならなかった粉砕玉砕大喝采案件。呪術のナナミンの人でもある。役者としては本編には出ていない。残念至極。
政界の汚れ役である堤真一の孫娘が誘拐され、犯人から「娘を返
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.2

イリノイ州シカゴ。アメリカど真ん中まつり。
僕の好きなお気楽どたばたドンがらがっしゃん乱痴気騒ぎ映画は、まあ色々あるんですけども、そのなかでも完成されてるのが本作。断捨離なんかする気ないけど、もうこれ
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モンスター上司(2011年製作の映画)

3.5

ミントの匂いは好きじゃない。
おじさんたちの口臭エチケットとして浸透した白い錠剤のような趣向品。駅前のコンビニでバイトしていたとき、通勤時間帯の売れ行きは、まさしくロングセラー商品の風格で、その購買意
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スランバー・パーティー大虐殺(1982年製作の映画)

4.5

抜けるスプラッター。
80年代の安っぽい映画に出てくる女性が好きだ。このあたりのキャスティングは、女の趣味がいいと思う。一見スラッとしているけど付くとこついてて、頼んだら一発やらせてくれそうなギャルと
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スペル(2009年製作の映画)

4.3

「サム・ライミ監督のホラー演出はコメディで笑えるから大丈夫」みたいなホラーフリークの言説は、あんま信用しないほうがいい。それはあくまでも、これまでにたくさんみてる人の尺度だから、あんまアテになんないと>>続きを読む

シン・ジョーズ 最強生物の誕生(2020年製作の映画)

3.5

中国産のおサメムービー。ガン治療の特効薬となる成分がサメの身体から発見されたため、ある研究施設が遺伝子操作を施して飼育しようとするのだが、副作用で凶暴化したサメに人々が襲われてしまう。
水陸両用型シン
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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

3.5

母親が珍しくDVDを買って持ってたのが、この作品。配信とかサブスクリプションとか、たぶん存在すら知らないネットに疎い田舎高齢者なもんですから、毎週録画してある鬼平犯科帳と韓国の宮廷ドラマが退職後のお楽>>続きを読む

燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.0

「どうなる、とは漢の思案ではない。婦女子のいうことだ。漢は、どうする、ということ以外に思案はないぞ。」

いろんな創作物にこれに似た名言が登場するけれど、これの元ネタは司馬遼太郎か、もしくは本田技研か
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.4

「はい。おつり300万円ね。」

中高年のレジ打ちノリのなかでも、一番癪にさわるの。これに、ちゃんと真っ当にキレてくれるヤツが出てくるのが嬉しい。冗談や比喩が通じないヤツっていう単なるキャラ付けではあ
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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

4.0

全員が互いに素性を明かさない強盗団が、ヤクザ組織の資金洗浄現場を狙い大金の強奪に成功するが、その後ヤクザに追われる身となってしまう。クライムエンタテインメント。
要するに、ヤクザの金をふんだくった奴等
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シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)

3.7

探偵ナイトスクープで存在だけは知っていた。番組内で麒麟のホームレス中学生だった人がフィルムを探しだした幻の映画!夜更かし初心者だったころの思いでは色褪せないものなのだ。権利関係が曖昧であるから、上映も>>続きを読む

地獄へつゞく部屋(1959年製作の映画)

3.5

百万長者が5人の客を自分の所有する幽霊屋敷に招待する。無事そこで一晩過ごせば1万ドルの大金を得られるが、客たちはさまざまな恐怖に襲われる。
ひとりでに閉まる鉄の扉、揺れるシャンデリア、緊急地震速報みた
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ザ・ボディガード パーフェクト・エージェント(2020年製作の映画)

3.5

巨大な陰謀に巻き込まれた最強女ボディガードが、傲慢な男性ラッパーを警護することに。険悪な関係から次第に愛が芽生え始めるが…。
最初に出てくる女の子は、好きなラッパーにプライベートで会いに行っちゃうみた
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.5

ある日、アイスランドで暮らす羊飼いの夫婦が羊の出産に立ち会うと、羊ではない何かの誕生を目撃する。その存在をアダと名付け育て始めるが…。
吹き荒ぶ吹雪のなか、家畜小屋の扉が何者かに開かれて外の冷気が入り
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昆虫怪獣の襲来(1958年製作の映画)

3.5

舞台はアフリカ。実験宇宙ロケットの墜落によって放射線を受けたスズメバチが巨大モンスターに突然変異し、アフリカのジャングルを脅かす。
昆虫怪獣の全貌が明らかにされるまで、事件、接近、対決、撃退と、それな
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原爆下のアメリカ(1952年製作の映画)

3.5

インベージョンU.S.A.というそのものズバリの原題がイカス!カーモンベイベッアメリカ!ドゥリムのみかたをインスピィアッ!ここに描かれるのは、夢物語ではなく侵略される恐怖だ。
パールハーバー以前は、よ
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吸血怪獣ヒルゴンの猛襲(1959年製作の映画)

3.5

アマゾンプライムで観れる50年代パニックの安物。タイトル通り沼地の怪物ヒルゴンという奴が襲ってくるお話。
肝心な怪物登場シーン。開放的な水辺で抱き合って痴話る男女。女の方は、字幕だと一人称が「あたい」
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大蜥蜴の怪(1959年製作の映画)

3.0

車内でイチャつくカップルが、大蜥蜴にクルマごとやられる開幕はなかなか良好。当時、ブームのピークで最盛期を極めたドライブインシアターでの上映を念頭に置いたものだと思われるが、不穏なナレーションに反して男>>続きを読む

ブレイド3(2004年製作の映画)

4.0

三作目にしてついに、すべてのバンパイアの親玉である「吸血鬼ドラキュラ」が目覚める。吸血鬼たちの力は、血統で決まるようだ。一作目に出てきた支配階層の貴族バンパイアたちは、始祖であるドラキュラ伯爵の血が濃>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

作り手の軸足がどこにあるか?
そういうことを考えながらみると、この監督は何に入れ込んでいて、映画にとって何が必要だと考えているのか。アーティストとして方向性がなんとなくわかってくることがある。
CMデ
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

4.0

6代目ボンド、ダニエル・クレイグ主演による人気スパイアクション。英国諜報部MI6で昇格した若き日のジェームズ・ボンド。彼の最初のミッションは、国際テロ組織の金銭のネットワークを断つことだった。ボンドは>>続きを読む

モンスターズ/地球外生命体(2010年製作の映画)

4.0

地球外生命体が発見され、そのサンプルを積んだ探査機がメキシコ上空で大破してから六年後。飛び散った生命体は巨大なモンスターとなって大地を闊歩し、土壌を汚染するため、国土の半分あまりが危険地帯として隔離さ>>続きを読む

世界沈没(2004年製作の映画)

3.5

何度やり直しても回避できない世界の終わりを描いたギャレス・エドワーズの監督としての初仕事。BBC製作。一応、映像作家としてのキャリアを歩み始めた「処女作」という扱いでいいのかな?
とりあえず、人類最後
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ONE PIECE ワンピース(2000年製作の映画)

3.5

「七つの海にはいくつもの島があって、その数は100や200じゃ足らないんだ。」なんてハッタリのきいた言葉は、口で言われたときの世界の広がりが無限であるかのように感じられるのに、これを具体的な絵にされる>>続きを読む

キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

3.0

山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたチームに、突如として本物のゾンビが襲いかかる。撮影クルーたちのリアルなサバイバルの光景を見て、ホンモノ志向である監督は狂気のうちに大喜びするのだが…。
上田慎一郎
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