1980年のニューヨーク。ユダヤ系アメリカ人の家庭に生まれた画家志望の少年ポールの視点で描かれる家族の物語。家族に起こる出来事を経て、主人公と家族が成長していくという、僕が大好きなタイプの映画で、地味>>続きを読む
大学教授の職を離れ、穏やかに暮らす77歳の男を描く作品。監督は「桐島、部活やめるってよ」や「美しい星」で知られる吉田大八。文学的な作風を持つ監督というイメージがあったが、本作もその例に漏れない。
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数々の社会派ドキュメンタリーを手掛けてきた森達也監督による初の劇映画。大正時代の関東大震災直後に発生した朝鮮人虐殺を背景に、その差別意識が最も歪んだ形で表出した千葉県の福田村事件を題材にしている。>>続きを読む
「君は誰?」
「ジャニス・ジョプリン」
オリジナルとなる中国版も強烈なインパクトを持つ作品だったが、この韓国版リメイクも負けていない。家父長制的な家族制度を背景に描かれた中国版は、登場する2人の女性>>続きを読む
英題も、アイルランド語の原題も「無口な少女」を意味する言葉。内気で感情を表に出さない9歳の少女コットが、夏休みの間に親戚の家に預けられる話。
少女にまるで関心のない両親のふるまいを見て、コットが不憫>>続きを読む
アメリカのテレビドラマが原作で、アクション映画のスタントマンにスポットを当てた作品。
撮影中の事故で休業していた主人公(ライアン・ゴズリング)が復帰。スタントマンとして鍛えた運動神経を使って、ハリウ>>続きを読む
「あぁ、美少年をキャスティングしたLGBTQ映画ね」と邪推した自分が恥ずかしくなる。もっと根源的な友情と、ローティーンならではの純粋さ、自分が認知する世界が巨大化していく事への戸惑いを描く作品だった。>>続きを読む
ここ数年は日本で観られる中国映画をかなりの確率で観ていて、最初に流れる「中国电影股份有限公司」のロゴを何度見てきた事か。本作「黙する者が生きし場所」は「共謀家族」の監督サム・クワーによる新作。日本では>>続きを読む
つい先日レビューしたばかりの同名台湾映画の日本リメイク。ストーリーや台詞は台湾版にかなり忠実。
1999年を舞台にファンタジックに振り切った作風だった台湾版に対して、おそらくは時代設定が10年ほど後>>続きを読む
日本版リメイクは未鑑賞。オリジナルとなるこの台湾映画は、「藍色夏恋」で鮮烈なデビューを果たしたグイ・ルンメイが再び主人公として登場するファンタジックなラブストーリーである。
芸術学院の音楽科を舞台に>>続きを読む
イギリス製作によるインターネット通販を中心とする過剰な販売と消費活動を題材にしたドキュメンタリー。誰もが知っているアマゾンの購入ボタンをそのまま引用した原題が秀逸だ。ちなみに、日本語版のアマゾンでは「>>続きを読む
Filmarksでやたら評判が良いので、アニメ版の1話だけ観てから劇場版にトライした。
人間の体内を擬人化するアイデアはとてもユニーク。アニメ版はEテレの理科の番組みたいで大人が観るには辛い感じがし>>続きを読む
設定やストーリー、一部登場人物等は、シリーズ1作目をしっかり踏襲していているので、そこを中心に観る人にとっては原点回帰的な傑作という事になると思う。
しかし、H・R・ギーガーが手掛けたクリーチャーの>>続きを読む
黒柳徹子の自伝として原作が発売されたのが1981年。ちょうど彼女が「ザ・ベストテン」の司会として人気を集めていた時期という事もあって、色んな場所で推薦図書として紹介されていた。しかし、当時の僕と言えば>>続きを読む
スウェーデン製作の「幸せなひとりぼっち」は公開当初に鑑賞済みだけど、もうそんなに記憶に残っていない状態。
今回はアメリカでのリメイクで、とにかく主人公が住んでいる住宅地がカラフルでお洒落だったスウェ>>続きを読む
これも2024年の締めくくりを飾るに相応しい、Netflixオリジナルの力作。
第二次世界大戦時に実在した有色人種女性のみの陸軍部隊を描いた作品で、彼女達に与えられたのは、ヨーロッパ戦線で配達不能に>>続きを読む
「チャーリーとチョコレート工場」は未鑑賞。今作はミュージカル映画で高評価だったので、試しに挑戦。
万人受けしそうなティモシー・シャラメの脇を固めるのはヒュー・グラント、オリヴィア・コールマン、ローワ>>続きを読む
25年以上前の映画なのに、ケヴィン・スペイシーはこの頃から演技が完成されているので、直ぐに彼だとわかる。もう1人彼に似た短髪の喧嘩っ早い刑事って誰?と思いながら観ていたものの、エンドロールが流れるまで>>続きを読む
荻上直子監督作品でこの緩い感じのポスターだから、いつ小林聡美ともたいまさこが出てくるのだろうと待っていたのだが、今回はちょっと違った。訳ありの人達が住むハイツを舞台に「生きる」とは何なのか?を結構哲学>>続きを読む
年末ぎりぎりに飛び込んできた力作。メキシコで既に公開され、興行成績年間1位を獲得している作品である。
貧困とマフィアとゴミ問題、、、劣悪な環境の中で暮らす小学生達の前に扮してきた1人の教師の話、、、>>続きを読む
LEGOの世界だからこそ許されるスターウォーズ・シリーズ総ざらい。「スカイウォーカーの夜明け」後の世界を舞台に、登場人物がライフ・デイ(ほぼクリスマスのようなもの)のパーティーを開く様子を描く。
そ>>続きを読む
「トイ・ストーリー4」で登場する新キャラクター「フォーキー」を主人公にしたショートフィルムの2作目。
ウッディー達の新しい持ち主になったボニーの手作りによって生まれたフォーキーは、人間の世界に存在す>>続きを読む
「トイ・ストーリー4」で登場する新キャラクター「フォーキー」を主人公にしたショートフィルムの2作目。
ウッディー達の新しい持ち主になったボニーの手作りによって生まれたフォーキーは、人間の世界に存在す>>続きを読む
「トイ・ストーリー4」で登場する新キャラクター「フォーキー」を主人公にしたショートフィルムの1作目。
ウッディー達の新しい持ち主になったボニーの手作りによって生まれたフォーキーは、人間の世界に存在す>>続きを読む
カンヌ国際映画祭で脚本賞を獲得した「幸福なラザロ」で知られるイタリアのアリーチェ・ロルヴァケルによる短編がディズニー配給映画としてDisney+でひっそり配信されていたので鑑賞。
今回はクリスマスを>>続きを読む
「キングスマン」シリーズで知られるタロン・エガートン主演の、良質アクション・スリラー。これも本年末のNetflixオリジナルを代表するレベルと言って良い。
飛行場の手荷物検査という限られたシチュエー>>続きを読む
世界の映画賞で美術系の各賞を総なめにした前作に続いて、この「PART2」もやはり映像や美術に関するノミネートが大半になっている模様。映像表現だけが突出した映画があっても良いと思うし、「スターウォーズ」>>続きを読む
これも以前であれば日本のNetflixで大プッシュされていたであろうイタリア製作の力作。人気バイオリニストの楽屋に母の訃報が届く。そこから第二次世界大戦終戦直後のナポリに舞台が移行し、少年時代の母との>>続きを読む
「ノッティングヒルの恋人」や「ラブ・アクチュアリー」で知られるリチャード・カーティスが脚本を担当。記録的な大雪が降るイギリスの街を舞台に、クリスマスまでの3日間を描く。
登場するのは3組の家族と、学>>続きを読む
1950年代のチリが舞台。女流作家による恋人殺人事件を担当する事になった裁判所の助手の視点で描かれる。
サムネイルの画像では女流作家と、裁判所の女性の2人が対比として描かれているけど、作品内での構図>>続きを読む
江戸時代の日本を舞台に、四谷怪談的なストーリーを組み込んだアニメーションなのだが、とにかく映像表現が凄い。
今時のリアルで滑らかに動くアニメとは正反対を行く極彩色のケバケバしい色彩感覚と、記号化され>>続きを読む
冤罪をテーマにした作品であるが、冒頭の刑務所を脱走するシーンから大胆なアクションとカメラワークが入り、良い意味で社会派作品の枠を派手に超えてくる。
監督は藤井道人。これまでにも何度か書いてきたように>>続きを読む
「フレンチアルプスで起きたこと」も「ザ・スクエア 思いやりの聖域」も大好きだったリューベン・オストルンドの最新作で、今回も人間の醜い部分や社会の構造を皮肉たっぷりに描いている。
この不快な作風であり>>続きを読む
2023年末からNetflixの方針が各国ローカル製作のオリジナル作品中心のプロモーションになってしまったけど、その陰で今年の年末も海外作品が充実。イギリスからはこんな力作が公開されている。
196>>続きを読む
ピクサーが抱えるアーティストやディレクターの養成を目的とした新プログラム「スパークス 奇跡の瞬間」の4作目。
今回の「スパークス」は、宙を舞う事ができる赤ちゃんの話なのだが、これはもう完全に父親視点>>続きを読む
ピクサーが抱えるアーティストやディレクターの養成を目的とした新プログラム「スパークス 奇跡の瞬間」の3作目。
野良猫と、飼い主からの虐待を受けているピットブルの出会いを描いているのだが、ピクサーでは>>続きを読む