KAJI7さんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

KAJI7

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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.8

全然そんなつもりなのにかなり惹き込まれた挙句涙まで流してしまった…笑笑

脚本や構成が良かったんですけど、正直展開に関してはかなり伏線が多いので割りかし序盤から話のオチは読めてしまう…
それでもそんな
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.2

狩る人間と、狩られる人間と…。

こういう食う食われるの繋がりがこの星で破綻せず昔から存在するのは、絶対的な力量差があるからなんだなぁ…と思わせられる作品でした。
例えば、鹿は絶対に虎には敵わないから
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嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

3.9

飲み過ぎでドロドロに溶けきった脳を、溢れないようにそっとコップに納める。
ぴったり擦り切れ一杯。チワワの瞳みたいにブクブクしていて、ともすれば病的なすれすれ加減だ。
僕なりに時間をかけて慰めたつもりだ
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昼顔(1967年製作の映画)

3.7

お前こんなんばっかじゃねぇか…!!
って言いたくなるルイス•ブニュエル作品。

同監督作品内では傑作的扱いを受けている作品らしいです。
だが本当にそうか??
『ビリディアナ』の方が個人的には4倍くらい
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欲望の翼(1990年製作の映画)

4.0

ウォン•カーウァイ作品って単にムーディーって文脈以外であまり語られない気がするんですが、この作品とか『華様年花』なんかを観てると、なるほど、そこから外れた評価をする必要なんてまるで感じられませんね。>>続きを読む

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

4.2

最近betcover!!というアーティストにどハマりして何にも手がつけられない梶岡です。
本当に何にもやる気が出ない。
そこに山があったから?
そこを通るのやめてみました。
他に道がないからって、山を
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サーミの血(2016年製作の映画)

4.1

学が浅いのでお恥ずかしながら初めて知りました、スウェーデンの黒歴史…🇸🇪

一言で纏めると、少数民族に生まれた少女の一生を垣間見る作品でした。

どうして自分は人間扱いされないのか?
どうして外の世界
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山猫(1963年製作の映画)

4.0

例えば桜の花びらが散るとき。
花びら自身は自分が散っているということをおそらく認識していない。
あんなに美しく見えるのに、それは桜の壊死した一部に過ぎず、一見すると地味で頑固なように見えるボロボロの枝
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映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

4.1

「フィッシュマンズ」ほど心を抉られたアーティストが後にも先にも出てこないという絶対的な確信が、僕の人生の誇りです。

僕が生まれる前すでに佐藤さんは亡くなっておられましたが、彼の抽象世界はしっかりと僕
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ファイター、北からの挑戦者(2020年製作の映画)

3.7

新宿武蔵野館で鑑賞しました!
ミニシアターよく行きますが、東京のど真ん中にあんなに静かな場所があるのがとても素敵でした。
そのあと入った近くの喫茶店のケーキがコーヒーに合うこと合うこと…☕️

本作は
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暗殺の森(1970年製作の映画)

3.9

大学3回生になり、幸福について考えることがとても増えた。
自分が幸福な瞬間って、例えば好きな曲を聴いている間とか、或いは良い映画に巡り会えた時とか、日常においては程度の差こそあれ、それなりにある。
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レオパルディ(2014年製作の映画)

3.8

イタリアを代表する大詩人、Giacomo Leopardi(ジャコモ•レオパルディ)の半生を捉えた映画作品でした!🇮🇹

大学の専門がイタリア文学なので、研究の一環での鑑賞でした。日本語の字幕がなかっ
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町田くんの世界(2019年製作の映画)

3.6

こんばんは。
大親友が恋人にフラれてしまったようで、ついさっきまで電話をしていました。

彼はとても紳士で、中村倫也みたいな顔の美男なのですが、変に器用過ぎたり優しすぎたりするが故に上手くいかなかった
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眼下の敵(1957年製作の映画)

4.0

僕の祖父のオールタイムベストらしいです…笑

でも古いからといって侮ることのできない熱量と緊張感。

アメリカの駆逐艦🇺🇸vsナチスの潜水艦🦅

相手が何処にいるのか…?そもそも本当にそこにいるのか…
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ホステル(2005年製作の映画)

3.5

カーテンから漏れ出る光、グラスから溢れる水、当て付けがましく扉を開けて歩く人々や、高い所から落ちていく風、月に代わって天罰を下す信号機の青。

ふとした光景にも何かから、そう遠くはない何かからの殺意が
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波止場(1954年製作の映画)

3.9

何かを肯定するという行為の難しさ。

何かを肯定するということは、それでは無いものを否定するということ。
この自動性こそが人間が生きるということの難易度をグッとあげているメカニズムであり、優しさが悲し
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荒野の誓い(2017年製作の映画)

3.7

お久しぶりです。今日からセーターを着ている梶岡です。

突然ですが、「怒る」の「怒」って漢字を考えた人はめちゃくちゃに外交的な人間なんだと最近気がつきました。

「奴」に対しての「心」の有様。
一体ど
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テリファイド(2017年製作の映画)

3.6

アルゼンチン産の超常系ホラー作品でした!

前半はJホラー寄りな外し方が妙に不気味でしたが、途中から回想なども挟み込むドラマ調に変化していく感じが面白かったです。
怖いもの見たさなら少し物足りないかも
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.1

毎日一本は映画観てますが九月めちゃ忙しいので、ちゃんとしたレビューは十月から再開!!

ハッピーアワーめちゃ良かったです✨(小並感)

イノセンス(2004年製作の映画)

3.8

FF7のミッドガルみたいな街からのオープニング✨
攻殻機動隊の続編ということで、見応えありました。やっぱりこの世界観の作り込みは半端ではない…😌

アンドロイドやサイボーグのSF作品にありがちですが、
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ファウンド(2012年製作の映画)

4.0

やっぱり夏はサッパリ、且つドロッドロのホラーですね😱👻👻=͟͟͞͞ =͟͟͞͞

めちゃめちゃ好みでした…😌シミジミ
「自分の兄が殺人鬼だ」と気がついてしまったという斬新な語り口から始まるスプラッ
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マーターズ(2007年製作の映画)

4.3

やっぱりフランス人って頭おかしい…🇫🇷(最上級の褒め言葉)

個人的にあんまり観てこなかったフレンチホラーですが、やっとレポートも片付いたのでこの夏はヨーロッパのホラー作品を研究するつもりでいます…😱
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ブラックブック(2006年製作の映画)

4.1

制服だけは本当にかっこいいナチス・ドイツ…

スパイとしてナチス・ドイツの将校に接近したユダヤ系の元歌手の女性の、壮絶な人生を描いた恐ろしき伝記作品でした。😱


誰しも己の中には小さな正義を持ってい
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殺人者の記憶法:新しい記憶(2017年製作の映画)

3.8

気が狂ってアナザーストーリーの方から見てしまいました…🙃🙃

韓国映画の横長い画面の撮り方良いですよね。全体を見せたい感じが伝わってきます。とにかく脚本重視の韓国映画ならではの特性なのかも知れません。
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.9

どっかで見たことあると思ったらCoccoでした…😌

黒木華は本当に冴えない役が上手いですね。それだからこそ彼女の叫びは印象的で、脳裏に焼付けられます。笠智衆みたいな下手うまい感じが妙に癖になる…。
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.7

男は何故自殺に至ったのか---

イ・チャンドン監督の鬱映画でした。🇰🇷
20年の時を遡りながら、彼が壊れた経緯を辿っていくという構成の作品です。
観ていて非常に重く辛い…😓

男って不器用で、身体だ
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空母いぶき(2019年製作の映画)

3.3

中井貴一は記憶のない総理だったりパワハラコンビニ店長だったり…

西島秀俊のニヤニヤがなんかヘラヘラした印象を受けて正直嫌でした。国防にあたる一佐なんだからもっと真剣な顔つきであって欲しい…
ていうか
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.2

いやはや、ラース・フォン・トリアー監督作品好きですね。
車のバンパーに張り付いた、切り取られた乳房の美しさよ。興奮しかしない。

乳だけになってしまえば君もこんなに可愛いし、お淑やかで素敵なのにね。

時をかける少女(2006年製作の映画)

3.6

配信に来たので何の気なしに観てみました😌
細田守の名を確固たるものにした作品ですね。大林監督のバージョンしか映画は観たことなかったですが、この作品にはアニメの表現があっているように思えます。
筒井の原
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ACCA13区監察課 Regards(2020年製作の映画)

4.3

さて、『ACCA』です。🐦

個人的に傑作だと思っているアニメ作品を5つ挙げるとするなら、『カウボーイビバップ』、『プラネテス ΠΛΑΝΗΤΕΣ』、『妄想代理人』、『ヨルムンガンド』、そしてこの『AC
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カジノ(1995年製作の映画)

3.9

爆発デニーロから始まる濃厚な駆け引きを楽しむ逸品でした。😎✨

スコセッシ&デニーロ作品も大概見てきたと自負していますが、やはり安心感はありますね。落ち着いて観てられる。さながらアフロディーテ並の包括
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エム・バタフライ(1993年製作の映画)

4.6

ジャコモ・プッチーニのオペラ『蝶々夫人』が繋ぐ二人の不思議でやるせない愛の悲劇---

ジェレミー・アイアンズ×ジョン・ローン

なんの前情報もなしに鑑賞しましたが、素晴らしい作品でした…!ドンピシャ
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1900年(1976年製作の映画)

5.0

対照的な二人の男の人生が、激動の20世紀イタリア史と交錯する---
ベルナルド・ベルトルッチが最盛期に作り上げた、劇的で豊饒な破格の歴史大作、『1900年 / Novecento』を鑑賞しました…!!
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ソドムの市(1975年製作の映画)

5.0

パゾリーニで初めて観た映画だった。
決して動きがあるような作品ではないのに、鮮烈。

本当にマルキ•ド•サドがメガホンを取れていたらこういう作りになっていたんじゃないかと見紛うほどのクオリティで、いか
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.0

「お母さんね、お父さんを殺しました」

冒頭の衝撃的な告白からグイグイ惹き込まれます。『孤狼の血』もそうでしたが、この白石監督は暗い画面の撮り方がとても上手ですね。🎥🎞
和製デヴィッド・フィンチャーっ
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戦争のはらわた(1977年製作の映画)

4.2

文句のつけようがないですね、超大作でした。

本物の戦場かと見紛うほどの、狂気のほとばしる完成度…😌
なるほどこれが"はらわた"になぞらえられた戦争の本質かぁ…唖然としてしまいます。

個人的にはサム
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