やまモンさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

やまモン

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ギターを持った渡り鳥(1959年製作の映画)

3.6

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①若き日のマイトガイ、小林旭主演のシリーズものである。

②流石昭和と言いたくなるような、荒唐無稽さと、主人公の能力設定が堪らない。

③ギターを担いで放浪している
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燃えよデブゴン10/友情拳(1980年製作の映画)

3.3

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①デブゴン10作目。良くこんなにバリエーション考えたなー、と思う。

②今作では、デブゴンは詠春拳を修行している。

③作品としてはかなりテキトー、チープを通り越し
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燃えよデブゴン7(1979年製作の映画)

3.4

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①ご存知、サモハンのデブゴンシリーズである。

②今作では、デブゴンはウォン・フェイフォンの弟子のデブの肉屋(ワンスアポンにも出てくる)である。

③設定はともかく
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.7

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①クリント・イーストウッド監督主演作品である。

②イーストウッドは監督として繊細な作品を撮り、俳優としては不器用な漢を演じる。

③作品の中には、沢山のメッセージ
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

【これもまた人間の世界】

映像作品としてのチャレンジが特にクローズアップされがちなこの作品。

勿論映像作品としてのチャレンジは素晴らしいが、その点については、多くの人が触れているので、ここでは内容
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愛のコリーダ 修復版(1976年製作の映画)

4.2

【私たちの性愛観】

阿部定事件を描いた、大島渚監督の作品である。

阿部定事件と言えば、相手の男性の一物を切断したという話で有名である。

しかし、そこに登場する人々や話の背景についてはあまり知られ
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街の上で(2019年製作の映画)

4.0

【ある意味日本的な世界】

下北沢に対して抱いているイメージ。

若者
学生
個性的
貧乏
緩い
緩い
緩い。


物凄く勝手極まりない偏見マックスな印象で申し訳ない。

要は、下北沢という響きは、
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.3

【見渡す限りのフロンティア】

先ず、最初に言っておきたいことがある。

それは、「我々は自由である」ということである。

ノマド=漂流者、というと、一般的にはネガティブなイメージがあるのかも知れない
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.8

【聖職者の本質とは】

まず驚いたのは、犯罪歴が有るものは、神学を学んで聖職者になることが出来ないということであった。

素朴な疑問として、イエスは過ちを犯した者を許してはくれないのであろうか。

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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

3.7

【平凡なシーンは面白い】

切り取られた33のシーンは、それぞれが人間の日々の生活の中にある喜怒哀楽に溢れており、改めて、我々は、忙しく感情を入れ替えて生きているということに気付かされる。

私たちは
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燃えよデブゴン/TOKYO MISSION(2020年製作の映画)

3.6

【香港は死なない】

ドニー・イェン主演で、あのサモハンのデブゴンが上映されるということで、新年早々映画館に足を運んだ。

昨年の1本目もドニー・イェンだったな、などと思いつつ、着席した。

内容につ
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カンフー・ジャングル(2014年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①イップ・マン、ではないドニー・イェン主演のカンフー作品である。

②内容は、カンフー最強を目指す男によって、達人が次々殺害されていくという物騒極まりないものである
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イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

4.2

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①イップ・マンシリーズの第2作目であり、今作では香港に渡って以降のイップ・マンが描かれている。

②香港の中国拳法のリーダーとしてサモハンが登場する。デブゴンも年齢
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雨月物語(1953年製作の映画)

4.0

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①ご存知、雨月物語ということで怪談ものである。

②京マチ子さんが演じている女性の、この世のものとは思えない、怪しい存在感がとても印象に残る。

③怪談もそうである
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メメント(2000年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①クリストファー・ノーラン監督作品である。

②いつもの時間と空間が入り組むタイプであるが、こちらがその世界観の原型となるものである。

③今作においては、1人の人
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インセプション(2010年製作の映画)

4.0

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①クリストファー・ノーラン監督作品である。

②今作は夢の中へ入り込むという設定であり、相変わらず時間と空間が複雑に絡み合い、現在の立ち位置が分からなくなる。

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100日間のシンプルライフ(2018年製作の映画)

3.7

【モノとのつきあい方 その2】
言うまでもないことだが、我々は日常生活は、様々なモノに囲まれた状態で営まれている。

モノには実態の存在する物理的な「物」もあれば、情報としての「モノ」も存在する。或い
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ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

3.7

【モノとのつきあい方】

私はモノを整理するのが好きである。

いや、むしろモノを捨てて、広いスペースが生まれることに悦びを感じてさえいる。

このように、必要最低限のものを精査して、それらのみを身辺
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タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

3.8

【特別でなくとも面白い】

タイトルが拒絶なのか?それともタイトルを拒絶なのか?

書いているうちに訳がわからなくなりそうだが、とりあえず、タイトルが気になったので、観に行ってきた。

内容は、ザック
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.2

【目は口ほどにものをいふ】

目は言葉よりもより多くを語る。

主人公の女性画家マリアンヌの目は、大きく、鋭く、そして一片の曇りもない。

対して、修道院帰りの貴族の娘エロイーズの目は、頑なではあるが
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.0

【もっと寛容でおおらかに】

特別養子縁組みという制度は、子供が欲しいが子宝に恵まれなかった夫婦に子供を養育する機会を与え、そして子供を授かったが養育出来ない女性を救済する制度である。

この制度は勿
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THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~(2018年製作の映画)

3.6

【深圳と香港】

1980年代以降、わずか人口3万人の漁村から、経済特区としてアジアを代表する電脳都市となった深圳は、香港と大陸を繋ぐ都市或いは地域としての役割を持つ。

しかし、同時に、ニセブランド
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ばるぼら(2019年製作の映画)

3.7

【賛否両論待った無し!】

ご存知、手塚治虫原作の漫画の映画化作品である。

既に原作が存在する作品ということで、必然的に比較対象が存在している訳である。

この作品に関しては、原作があまりにも素晴ら
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八月の濡れた砂(1971年製作の映画)

3.7

【若い時代の余韻を】

「若さ」とは何だろうか?と考えたとき、一つにはそれは荒々しさであったり、無鉄砲さといった側面が強調される場合がある。

それはエネルギーに満ち溢れていることによるものなのであろ
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オー!(1968年製作の映画)

3.8

【ルパンだった。】

傑作選ということで、「恐怖に襲われた街」から続けて観賞した。

この作品では、ベルモンドはギャングの下っ端なのであるが、兎に角、ファッションに拘りのある役柄である。

下っ端なの
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ジャン=ポール・ベルモンドの 恐怖に襲われた街(1973年製作の映画)

3.8

【アクションシーンは圧巻】

ジャン=ポール・ベルモンドという俳優のことは、昔のフランスのアクションスター位にしか認識していなかった。

今回、傑作選ということで、スクリーンにて観賞する機会を得、どの
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魂のジュリエッタ(1964年製作の映画)

3.8

【内なる百鬼夜行】

フェリーニ作品はあまり観たことが無かったので、良い機会とばかりに、劇場に足を運んだ。

ジュリエッタはフェリーニの妻であり、そのままの名前で主演というのも、その時初めて知った位で
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.4

【魂を削り取られるという体験】

この作品については、当初全く観ようという気持ちが無かった。

草彅剛がニューハーフを演じるということで、自分の中で勝手にイロモノ扱いしていたからだ。

しかし、強く薦
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インフェルノ(2016年製作の映画)

3.5

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①トム・ハンクス主演の謎解きものである。

②人口爆発とウィルスによる人類の淘汰がテーマであるが、コロナ下であり、何気にタイムリーな気持ちになった。

③一応、謎解
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

3.7

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①クリストファー・ノーラン監督三部作の完結編である。

②様々な伏線が回収されるが、敵に関しては、まさかな展開があって意外性を感じた。

③アン・ハサウェイ演じるキ
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.7

自宅にて観賞

(簡易レビュー)

①クリストファ・ノーラン監督の三部作の1作目にあたり、バットマンが如何にして誕生したか、について描いている。

②両親を殺害された少年が抱いたのは、悪に対する憎しみ
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異端の鳥(2019年製作の映画)

4.0

【人間の皮】

「人間は皆兄弟」と、自称平和を愛する者たちは言う。

しかし、実際にあなたが「同じ」人間として認識できるのは、本当のところどの辺りまでなのだろうか?

確かに地球上に存在する、種として
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.8

【舞台の袖から視た映画の歴史】

音響をテーマとして映画の歴史を追っていくドキュメンタリーでうる。

多くの著名な映画監督や音響プロデューサーが、当時を振り返りつつ、音響に対するこだわりと愛情(のよう
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メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

3.8

【工場が実家】

創業者であるベリー・ゴーディーJr.が語る、音楽レーベルモータウンのドキュメンタリーである。

彼がフォードの工場で働いていた時に思い付いたビジネスモデルが面白い。

工場ラインで車
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ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

4.3

【真実、そして魂の共鳴】

ドイツに実在する画家であるゲルハルト・リヒターをモデルとした、一人の画家の人生を描いた作品である。

慕っていた叔母が別れの際に残した言葉、「真実から眼を背けてはならない。
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ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記(2019年製作の映画)

4.0

【沖縄のリアルな声】

能登半島の先端から沖縄にやってきた高校生の目線から見た沖縄の現在をまとめたドキュメンタリーである。

テーマがテーマであるだけに、政治的なイデオロギー色の強いものなのでは、とい
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