かなり悪いオヤジさんの映画レビュー・感想・評価

かなり悪いオヤジ

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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

2.0

友人の影響で私がロックを聴き始めた時、ラジオのFMからクイーンの「地獄へ道づれ」がよくかかっていた。70年代の熱狂が峠をこしロックの終わりがそろそろ見えてきた頃で、かすかな燃えかすを探してはその残り香>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.0

この映画、昔のミュージカルにオマージュを捧げたシーンがたくさんあるらしく、宝探しが魅力の一つになっているようだ。『パリのアメリカ人』『ロシュホールの恋人たち』『雨に唄えば』 『ウェストサイド物語』・・>>続きを読む

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

1.7

仕込みと思われる白人男が大して面白くないシーンで一人ゲラゲラ笑っていたのがただ印象的な、まさにハリウッドが中国資本に媚びを売った情けなーい1本。完成までに監督、脚本、プロデューサー、キャスティング等が>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

2.3

MIシリーズもいよいよ相棒と同じ末路を辿ろうとしているようだ。主演の水谷豊が制作に口を出しすぎたせいで実力派シナリオライターが大量流出、ドラマが一気に陳腐化した悲劇は周知の事実となっている。

ビルか
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.0


不死身の肉体を誇ったウルヴァリンも、いまはしがないリムジン運転手、カリヴァンの手を借りながら、アルツハイマーを患っているチャールズを介護する毎日。そんなローガンの元に見知らぬ女がやってきて、連れの少
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時をかける少女(2006年製作の映画)

4.0

原作者の筒井康隆もそう認めた“本当の意味の二代目”がこの続編アニメ『時かけ』だそうな。回数制限付タイムリープや原作主人公芳山和子(原田知世ではなく原沙知絵)をおばさん役で登場させた以外は、ほぼほぼ原作>>続きを読む

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

4.0

本作はスピルバーグ製作云々よりも、猿の惑星1・2を手掛けたリック・ジャッファ&アマンダ・シルヴァーの夫婦脚本家による作品であることを、まずおさえておきたい。

このカップル、(知性を持った)動物と人間
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.8

ハリソン・フォードもお墨付きを与えたという本作は、スター・ウォーズ4~6にオマージュを捧げつつ、主要キャラクターのイメージはそのままに、なおかつマニアもうならせる小ネタは当然満載で、単なる猿真似に徹し>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

3.4

万引きによって生計をたてている家族の絆を描いた映画なのか。それとも、ダルデンヌ風の映像で貧困と再生を描こうとした映画なのか。ラスト、唯一法の裁きを受ける信代(安藤サクラ)の罪状に注目すると全く別の見方>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

2.8

私はウェス・アンダーソンの映画が苦手だ。こんなことを書くと、ウェスの友人であり、本作で原案、ならびに小林市長の声も担当した野村訓市氏に怒られるかもしれないが、ウェスの作品にどうしても同時代性を感じるこ>>続きを読む

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.0

ジェシカ・チャスティンの豊満な胸にばかり目がいってしまい気がついたら140分たっていた1本。『ソーシャル・ネットワーク』の脚本家アーロン・ソーキンが初メガホンをとった本作だが、うまく編集すれば90分で>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.0

2つ3つエログロいシーンは出てくるものの、まるでディズニームービーのように滅菌消毒された本作は、高校生以上のカップルにもオススメできるロマンティック・ファンタジー。要するにいい歳こいた大人がわざわざ見>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

3.0

『秒速5センチメートル』で新海監督の名前を知った私は、絵がきれいな割にはストーリーが空っぽな内容に愕然とした記憶があるのだが、本長編アニメにはちゃんとしたオチまでついているのでご安心を。

『ディープ
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レッドタートル ある島の物語(2016年製作の映画)

4.8

ジブリ自らこのオランダ人監督へラブ・コール、名匠高畠勲の協力を得ながら、製作になんと8年もの歳月をかけてしまったがために、最後のジブリ作品の名誉に授かった長編アニメである。

プロデューサーの鈴木敏夫
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.8

『X-MEN フューチャー&パスト』を降板したマシュー・ボーンが代わりに撮ったのがこのスパイ映画『キングスマン』だ。『MIシリーズ』のようなITをフル活用したモダン・スパイ・ムービーに見切りをつけたの>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

3.0

少女時代を広島で過ごしたすず(のん)が、右も左もわからないまま19歳で呉に嫁いで終戦を迎えるまでを描いた長編アニメーション。

絵が得意で空想好きなすずは天然ボケをかます愛されキャラ。困窮する生活を逆
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.8

米国ではあの『ブレラン2049』と同様、批評家は高得点なのに一般観客の評価はさんざんという2分化現象が起きているという。多文化主義との謗りを受けている本シリーズには、確かに人種差別に配慮したキャスティ>>続きを読む

スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

3.0

ジョージ・ルーカスが「自分の子供」とまでいいきる『新たなる希望』と『帝国の逆襲』をうまく混ぜ合わせて1本に仕上げたようなシナリオに、はっきりいって目新しさはほとんど感じない。

ハリソン・フォードと故
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.8

この映画に出ていたレプリカントではない生身の人間は、元祖ブレードランナーのデッカード(ハリソン・フォード)を含む(含まないという説もあり)ほんの数人ではなかったか。

将棋の世界ではすでにプロ棋士の歯
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.0

『自分の外には自分の知らない感情が無数に存在し、まったく矛盾する幸福感を持つ人たちが、隣り合わせで生きているのだ。私のLOVEは誰かの悲しみだったり。』
HONDA TVCM〈Go,Vantage P
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.0

過去、一体何人のシネフィルたちが自らの哲学的ポエジーを本作の映像にシンクロさせたことだろう。ソ連当局による検閲を逃れるためにあえて難解にせざるを得なかったのかもしれないが、本作における余白演出はシネフ>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.0

FBIでの実績が認められ、メキシコ国境付近の麻薬カルテル撲滅作戦に駆り出されたケイト(エミリー・ブラント)。「俺たちの後ろについてただ見ていろ」という指令にとまどうケイトは、麻薬捜査官のマット(ジョシ>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.5

タランティーノによれば生涯映画は10作品しか撮らないとはなっから決めているそうで、その第8作目にあたる本作は内3本撮る予定の西部劇2作目なんだって。

処女作『レザボア・ドッグス』が1992年というこ
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ノーベル文学賞を何度も辞退している謎の覆面作家トマス・ピンチョンによる「LAヴァイス」が原作。何せ名誉とか栄誉とか目立つことには一切興味のない作家さんだそうだが、今回初めてお墨付き与えた映画になんとピ>>続きを読む

軽蔑(1963年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ゴダール作品には珍しく大金をつぎ込んだ大作である。そのため製作者側からのかなりの横槍が入ったらしく、冒頭のカミーユ(バルドー)の全裸シーンも製作者側からの要望によって後から付け加えられたらしい。英、仏>>続きを読む

オー・ルーシー!(2017年製作の映画)

3.0

数年前、桃井かおり主演で平柳監督が撮った短編を、役者陣を総取っ替えして長編に作り直した1本だという。

カンヌをはじめ各国の映画祭で高評価を得た作品らしいのだが、短編を編集し直して長編にするならまだし
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さざなみ(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

全編のうち95%がミスリード、ラストの結婚45周年パーティーで真相が明かされる心理ミステリーが本作の正体であろう。

“さざなみ”という邦題を支持している方が数多く見受けられるが、一通の手紙によって亀
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ダンケルク(2017年製作の映画)

2.0

【ノーラン節】
ヤッパリ ノーラン つまラン
くだラン サッパリ わかラン 
(ハイハイ)
おしの兵士に 潮時問えば
私しゃフレンチ トミーに聞けよ
(チョイ)
やっぱナチなしじゃ 客来ないっショ

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

-

主演女優、女流監督、原作漫画、原作者すべてフェミニズム関連で占められているこの映画がパクっている名作『ローマの休日』も、よくよく考えてみれば女性解放ムービーの魁のような内容だ。

手かせ足かせで自由を
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セッション(2014年製作の映画)

4.0

日野皓正に往復ビンタ食らった子って、この映画を見て影響受けてたりして…

“セッション”ならぬ“セッカン”(なんつって)

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.5

“父の不在”というテーマに取り組んだ是枝作品は本作で4本目になるのであろうか。“母の不在なら小津安二郎”、そして“父親の不在なら是枝裕和”と、もうレッテルを貼ってもよさそうなくらい近年このテーマに真剣>>続きを読む

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

4.0

そもそも恋人同士である2人はなぜタンジールとデトロイトというとても離れた場所に別居していたのだろうか。深く愛し合っていた頃の2人であれば、(トラブルメーカーのエヴァが2人にいともたやすくテレポテーショ>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

「相対性理論」や「ブラックホール」ならまだしも、「ワームホール」に「事象の地平線」、「特異点」となると何のことやらさっぱりという方が(私を含め)ほとんどだったのではないでしょうか。

そんな最新の宇宙
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.5

もしもトランプがこの映画を見たら下ネタジョークを飛ばしながら腹を抱えて大笑いすることだろう。オバマなら終始無表情で鑑賞後ノーコメントで静かに映画館を後にするにちがいない。要するに鑑賞者のポリティカル・>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズが町医者兼詩人であり、ジム・ジャームッシュもまた映画監督でありながらミュージシャンとして活躍中という事実を知っていると、より深い理解が得られる1本に仕上がっ>>続きを読む