百年の夢 デジタル・リマスター版を配信している動画配信サービス

『百年の夢 デジタル・リマスター版』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

百年の夢 デジタル・リマスター版

百年の夢 デジタル・リマスター版が配信されているサービス一覧

百年の夢 デジタル・リマスター版が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
Hulu
Netflix
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
みるアジア
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ

百年の夢 デジタル・リマスター版の作品紹介

百年の夢 デジタル・リマスター版のあらすじ

16年の長きに渡って国外輸出禁止となっていた衝撃の一作 東ヨーロッパ、ポーランドとチェコスロヴァキアの国境からウクライナを経てルーマニアに至るカルパチア山脈の東側、スロヴァキアのファトラ山地。この痩せた土地で、厳しい自然条件と孤独と闘いながら、農業や羊飼いを生業として暮らしている70歳以上の老人たちを、日常生活とインタビューを通して丹念に描いた本作は、生と死についての黙想とでもいうような、哲学的世界をつくりあげている。ある老人は、<人間喜劇>と名付けたからくり人形作りに熱中し、それは驚くばかりにの精緻さで動く。「百年生きてきた」と語る羊飼いは、第一次世界大戦への従軍で、ドイツ語、フランス語、ロシア語を始め数か国語を理解できる、と語る。また事故で歩くことができず、25年間、膝を使って暮らしてきただけではなく、自力で家を建築した男性も。めんどりと共に暮らし、めんどりに聖書を読んできかせる老人……。彼らの愛や家族、夢、労働や人生の意義が語られる。

百年の夢 デジタル・リマスター版の監督

ドゥシャン・ハナック

原題
製作年
1972年
製作国
スロバキア
上映時間
67分
ジャンル
ドキュメンタリー

『百年の夢 デジタル・リマスター版』に投稿された感想・評価

スロバキアの山間で暮らす老人たちの世界を描いたドキュメンタリー。1972年、共産党政権下のチェコスロバキアで製作されたが、当局によって完成から16年にわたって輸出禁止とされた一作。
映像とスチール写真の組み合わせ、音楽の使い方などアート作品のような装い。あのヤン・シュバンクマイエルが撮影協力しているのも納得だった。
長らく輸出禁止とされた理由は何だったのだろうか。反体制的な匂いはそれほど感じなかったのだが、孤独に生きる老人は受け入れ難かったのか、そもそも個々人の声を拾うことなど許されなかったのか、いろいろ考えてしまった。
「人生で大切なものは何か」と問われた際の答えにフフッとなった。長く生きていてもわからないものはわからないんですね。
1972年のチェコスロヴァキア(現在のスロヴァキア)のドキュメンタリー作品。
厳しい環境の中、孤独に生きる老人たちの姿と人生の意義を唱えた内容。

デジタルリマスター版になって、やっと観られました。
平たく言うとインタビュー集なんですが、合間に挿入される写真が大変美しく、そのしわの数が人生の年輪を感じさせて、そこに重なる環境音も含めて、退屈さは全くありませんでした。

老いや死を実感する世代から離れた若い方だと、響きにくい作品かと思いますが、身体を動かすだけでも苦労される姿、それでも牧畜や農作業などの労働に生きがいを感じているのは、衰えを感じ始める世代としては、頭の下がる思いで、観ることが出来ました。

多くを語る映画ではないですが、当時共産主義にあった国の満たされない状況を鑑みると、孤独に生きる選択を強いられた方も多くいたのではと思い、名前すらない老人たちが生きた歴史を肌で感じるモノクロ映像が、美しく記憶に残りました。
70年代前半、スロバキア(当時は解体前のチェコスロバキア)のある寒々しい山村に住む老人たちと対話する。
インタビューに写真のスライドショーを交えながら進行するが、たまに演出を思わせる映像も差し込まれたりして、純ドキュメンタリーというよりは映像詩的な側面も含む印象。

あるいはそれは、相対する人々の姿、声、生があまりにも「詩」だからだろうか。
それぞれ違う文様で刻まれた古木のような皺、そしてとにかくみんな歯がない!逆にその数本はなぜそこに残ったの…?しかし仙人などと呼ぶには、この歳になろうとも人間の「俗」を離れ切らないこの感じ。

彼らの多くは掘っ建ての納屋のような場所で、犬猫や家畜と共に暮らす。家族ととうに死に別れたとか、何かやらかして追い出されてそのまま、とか色々な理由で孤独な人が多い。妙に凝った工作趣味、従軍の思い出、突然始まる宇宙の話。
ここには、人生の機微…なんていう言葉ではとてもとても及ばない極地がある。わたしなんぞなーんにも知らんかったのだな、ってあらためて自覚させられる。だってこの人たちですら、人生で最も尊いことは?という質問に「わからん」「知らん」と悩むのだから。

それでも半生を語り、取り巻く世界との関わり方を語り、何か意味があるはずと笑う。そして、皆がそれぞれの歌(地方の民謡か童歌的なものか)を持っていて、手回しレコードのような声でやおら歌い出す。
そうか、この人たちも歌を歌うんだ…というようやく見つけた共感に、謎の感動を覚えたりもするのだ。

今作はそんな彼らを殊更悲壮なものとして見せて煽ったりしないし、もちろん安易に賛美したりもしていない。彼らは、人種・性別・何かの数字、といった、わたしたちの「現代」が持つ筈の尺度を超えたところで、ただ生きている。

今作は当時の共産主義政権のもと、体裁のためか長らく国外上映が禁じられていたそう。革命前夜の'88年に解禁されたということだが、気になるのはこの土地の現在だ。果たして、彼らに時代の眼と手は及んだのだろうか?
イデオロギーなど役に立たないこのような場所は、特異点に見えて実は世界中に点在していたのだろう…と気づく。きっと今も、思ったよりずっと近くに。

-----

撮影協力としてヤン・シュヴァンクマイエルの名前!

たまに何それ?と言うしかない音の乗せ方やズームの使い方が珍妙炸裂し、リアリティラインをリセットしてくる。ちょっとは「汁」隠しなさいよ。椎茸じゃないんだから。(好き)

『百年の夢 デジタル・リマスター版』に似ている作品

世界でいちばん美しい村

上映日:

2017年03月25日

製作国:

上映時間:

108分
3.6

あらすじ

2015年4月、約9000人の犠牲者を出したネパール大地震。写真家・石川梵は震災直後、ジャーナリストとして初めて現地へ入り、ヒマラヤ奥地の震源地・ラプラック村にたどり着いた。壊滅した村で石…

>>続きを読む

監督

川崎競輪

製作国:

上映時間:

41分
3.8

あらすじ

競輪を楽しむために、立飲み屋に集う人々を映し出したドキュメンタリー 川崎競輪場に近い酒店は、立飲み屋も兼ねている。古くからこの町で働き、競輪を楽しむ高齢者たち。これは、競輪の映画ではない。…

>>続きを読む

Bico

製作国:

上映時間:

5分
3.6

あらすじ

ポルトガルの北西端、ジェレス国立公園内にあるビコ村。一般的な地図には載っていないほど小さなこの村の暮らしと情景を収めたドキュメンタリー。[シネフィル] (C) Sputnik Oy

GUNDA/グンダ

上映日:

2021年12月10日

製作国:

上映時間:

93分
3.7

あらすじ

ある農場で暮らす母ブタ GUNDA。生まれたばかりの子ブタたちが、必死に立ち上がり乳を求める。一本脚で力強く地面を踏み締めるニワトリ。大地を駆け抜けるウシの群れ――。迫力の立体音響で覗き見…

>>続きを読む