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エルジ
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エルジの作品紹介

エルジのあらすじ

児童養護施設で育ったエルジは、24 年ぶりに⼩村で暮らす実の⺟を訪ねる。再婚していた⺟は、娘の来訪に⼾惑い、彼⼥を姪と偽って新しい家族に引き合わせた。家族関係の修復も曖昧なまま街へ戻ったエルジは、⾏きずりの男と交際しながら、鬱々と⽇々を過ごす。ある⽇、素性の知れぬ中年男性がエルジの前に現れ、「君の両親は死んだ」と告げる。

原題
Eltávozott nap/The Girl
製作年
1968年
製作国・地域
ハンガリー
上映時間
84分
ジャンル
ドラマ

『エルジ』に投稿された感想・評価

[ハンガリー、ある自立した少女の物語] 80点

傑作。メーサーロシュ・マールタ長編一作目。ハンガリーで初めて女性監督が撮った長編作品らしい。主人公は24歳の工場労働者エルジ。彼女は養子縁組が成立しないまま孤児院で過ごしてきた。孤児院の大人たちは子供たちへの愛を語るが、エルジはその押し付けがましい"愛"に嫌気が差している。そんな折、産みの母親を見つけた彼女は、招待されたと思い込んで田舎村を訪れる。しかし、母親はそれを既に後悔していて、エルジを追い返したがっている。エルジはそんな母親に"私は存在する"と何度も言い聞かせる。そして、若く自立したエルジは、社会的慣習に従順で、強権的な夫に押さえつけられている母親を批判し、自分はそんな圧力とは無縁であると信じている。彼女はどこにいても様々な男から(母親の夫からでさえ)嫌がらせに近いアプローチを受けるが、母親の心を麻痺させているような恐怖心を持たず、一人で人気のない道を歩き、そのへんにあった池で素っ裸になって水浴びすることさえ出来てしまう。そんな彼女の考えが最もよく現れているのが、彼女のセックスに対する態度である。熱心な追っかけの一人の誘いに乗っかって、彼女は彼とセックスするのだが、"女々しく"エルジに縋り付くその名もなき男に比べて、エルジは男の魅力や男への興味に駆られたわけではなく、自分が退屈だったり寂しかったりという理由で自分から男に近付いている。一方で、橋の上を追いかけてきた青年の罰金を肩代わりしたり、お前の両親を知ってると近付いてきたおっさんの食事代を出して、また会いに来たらお金もあげると発言するなど、目的もなく男性陣の失態をカバーする描写も見られるのが不思議。それも興味の表出なのか、時代の要請なのかは分からない。

母親に会いに行く紡績工場勤務の少女という設定、エルデシュ・パール『Princess』とほぼ同じなんだが、メーサーロシュ的な作品なんだろうか?
4作まとめレビュー記事はこちら↓
https://cula.jp/2025/11/15/marta-meszaros-review-girl-riddance-home/

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メーサーロシュ・マールタ監督が描く“居場所とアイデンティティのなさ”というテーマは、デビュー作から既に鮮明に刻まれている。「自分軸で生きろ」などと安易に語られがちだが、そこへ至るまでのプロセスは決して単純ではない。アイデンティティの確立には、まず他者との関係性が不可欠なのだ。親や信頼できる大人の存在、人との触れ合いを通じた経験——そうした土台があって初めて、人は自分という存在を見出していく。

本作の主人公エルジは捨て子である。小さな村へ実母を訪ねた彼女を待っていたのは、あまりにも残酷な現実だった。母は娘であることを本人には認めながらも、再婚で築いた新しい家族の前では、エルジを姪だと偽って紹介するのだ。実の母から家族関係を拒絶され、村の男たちからは、エルジや他の女性たちが単なる都合のいい存在、性的なアイコンとして消費されるだけ。そんな絶望的な現実を目の当たりにしたエルジが、行くあてもないまま、それでも未来へと歩き出す——その姿を監督は淡々と、しかし痛切に捉えている。​​​​​​​​​​​​​​​​

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観た回数:1回
初長編にして濃密。鈍重さを恐れず表現したい事を表現する。初志貫徹の極み。母親を訪れる前後でエルジにほんの少しだけ変化がみられる。男性に対する温情と抵抗が密接な関係で彼女の中に同居している。どこかに反面教師が存在するかのよう