人間世界に根付いた吸血鬼。
チリの映画だけど、政治的でどうやら歴史の勉強が必要なようだ。
白黒映画であるが、美しい。
皮肉が効いててシニカルで、感情の起伏がない。
悠々と空を飛び歩く会計士の…
撮り方はまあまあかっこいい。ルベツキ、イニャリトゥ、キュアロン、ベラターとかが好きそうな広角。ナレーションとシンメトリーがウエスアンダーソン感も出してる。宗教、金、専制君主、、、テーマは政治的なんだ…
>>続きを読む収賄を適切な報酬と正当化する独裁政権、財産だけで繋がれた家族、母性や女性に無意識で依存している男性が支配する社会、神を建前に欲を増幅する教会など、様々なものをバッサバッサと皮肉るシニカルな御伽話だっ…
>>続きを読む南米の独裁者ピノチェトの歴史物かと思ったら、ピノチェトが実は吸血鬼だったっていう謎ファンタジーでした。
まあそれはそれでいいんだけど、単純にストーリーがよくわからんかったですね。
腹黒い登場人物たち…
チリの近代史に疎くちょっとよくわからないことも多いんだけど、どこか間の抜けた話が面白い。面白いんだけど、やはり間抜けは間抜けで、それでいいのかとも思う。
終盤の空中浮遊のシーンは白眉。実写で宮崎駿に…
チリの夜景の中をムササビのように風に乗って飛ぶ伯爵のイメージが良かった。
そのほか、絵的に非常に面白いところが多いのだけど、背景にある歴史のつながりを把握できていないと追いかけづらいかも。その点はも…