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春の驟雨
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『春の驟雨』に投稿された感想・評価

菩薩

菩薩の感想・評価

4.5
後ろのおっさんが30秒に1回咳払いをし続けないと映画観られないクソだったので死ねばいいのにと思いながら観た。1人の女性の転落劇と言うにはあまりにも苛烈なアダムとイブの再現、林檎の樹の下で飴玉に飛びつく彼女は貞操を奪われ身篭り職を奪われ転々とし…行き着く先はカッフェ、その女の園で子を産み育てる決意をするも福祉の名の下に子を奪われ遂には発狂死する。今日まで脈々と続くミソジニーの原点、及び神は人を救わぬ現実、ただそのままバッドエンドを迎えないのが本作の良いところで、天にまします悲劇の母は自らと同じ道を辿ろうとする愛娘を救う。正直雷くらい落としたれ!とも思うが…それじゃタイトル変わっちゃうし終わり方としてはあれがベストか。こう言う神作がフィルセンみたいなゴミ環境でしか観られないのが何よりの悲劇、ラスト20分くらいで前方から小さめながらいびき、とりあえず上映中にエコバッグ丁寧に畳めるかチャレンジに挑戦するのはやめた方がいい。
ユニバーサルに失望してMGMに転職したフェヨシュは、『ビッグ・ハウス』のフランス語版とドイツ語版のリメイクを作るなど非常につまらなそうな仕事しかしていない。ルビッチ、レニ、ムルナウと並び称された外国人監督は、その才能を活かす機会も素材も与えられず、彼はアメリカを離れる決意をする。フランスで『Fantômas』を製作し、その後故国ハンガリーへと戻った彼は、ハンガリー語で二つの長編を撮る。それが『The Waters Decide』と本作品である。これらの作品は『Hyppolit, the Butler』の成功によってコメディ映画絶頂時代を迎えるハンガリー映画史的にも、そしてアート映画嫌いなハンガリー人的にも受け入れがたいものだったようで、本作品の"神への冒涜的な態度(そういう映画ではないのだが)"のせいで上映禁止になった。フェヨシュ自身大いに幻滅したに違いない。以降は故国も離れて欧州を放浪し、最終的に文化人類学者/考古学者として世界を駆け巡ることになる。

本作品は天国へ行った"母親"が若い娘たちの美徳を守るために雨を降らすという伝説に基づいている。春の驟雨というのは、出会いの季節である春に雨を降らせることで、女性を早めに家に帰して貞操を守ろうというものらしい。地主の息子に恋した主人公マリーは誘惑されて棄てられて、妊娠したことで村からも追い出されて都市部で不定期の仕事をしながら必死に生き延びようとする。窓の外からクリスマスを喜ぶ子供たちを眺めるシーンの「マッチ売りの少女」っぽさ。念願のウェイトレスの仕事を得た当日に職場で倒れ、クリスマスなのに酒場で飲み明かしていた客たちが子供の産まれる瞬間を固唾を呑んで待ち望む姿に、刹那の連帯感があって目頭が熱くなる。息が詰まるほど言葉の少ない洗練された空間で、寓話が厳かに語られていく。マリーが子供を取り上げられるシーンを含めて、異様にカットが静かに割られていることもあり、60分という短尺ながら飽きることがない。

それにしても、冒頭で"伝説やで"としながら、そのままの流れで現代に伝説を作っちゃうのが凄い。"母親"って比喩じゃないんだ、というね。
sonozy

sonozyの感想・評価

4.0
ハンガリー出身のパウル・フェヨシュ監督の1932年作。
原題/英題/邦題は『Tavaszi zápor / Spring Shower / 春の驟雨(しゅうう/にわか雨)』
別に『Marie, légende hongroise(マリー ハンガリーの伝説) 』という題もあるようです。

ハンガリーの小さな村。
17歳のマリー(アナベラ)は子沢山の家の女中として働き出す。
その家の長女が屋外で開かれる舞踏会に出かける際、入口まで行って靴を履き替えさせ、羨ましそうに舞踏会を眺め一人家に戻る。
夜、取り込むのを忘れていた洗濯物のために庭に出たマリーは、長女が男と一緒に帰ってきて、キスするところに出くわすが、驚いた長女は家に入ってしまう。
すると男は美しいマリーに近づき、手持ちのお菓子をマリーの口に入れてあげ、純粋なマリーは喜び、そのまま男にキスされ、どうやらそのまま庭で..(場面暗転)

男とはそれきりになるが、妊娠に気付いたマリーは、その準備でベビー服をベッドの下に隠していたのがバレ、家から追い出されてしまう。小さな村ではすぐに噂が広がり、どこの家でも女中で雇うところはなく、子供たちからも追いかけられる状態に。

ボロボロになったマリーは、汽車で別の村に移動し、男性相手のカフェを営む女主人のところに雇ってもらう。
無事、女の子も産まれ、カフェの女性たちも優しく支えてくれるのだが...

タイトルとなっている春のにわか雨は、ラストでその意味が分かります。
パウル・フェヨシュの最高傑作とする人も多いようで、悲劇のヒロイン、マリー役のアナベラが素晴らしかった。

『春の驟雨』に似ている作品

骨までしゃぶる

製作国:

上映時間:

88分

配給:

  • 東映
4.0

あらすじ

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