南米・ブラジルでの音楽ボサノヴァ。その初期を支えたピアニストは隣国アルゼンチンで姿を消した。彼の音楽的偉業とその後の足跡を追う記者が主人公で、彼がニューヨークの書店で講演をしているのをそのまま聞く感じ。
色彩感覚が独特でたまらない。、

春の音楽アニメ「ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース」「ボサノヴァ〜撃たれたピアニスト〜」感想
https://tea-rwb.hatenablog.com/entry/2025/04/14/143000

• #アニメ映画抹茶

1959年、ブラジルのボサノヴァが音楽の歴史を変えた。サラ・ヴォーンやフランク・シナトラまでがブラジル音楽を歌い踊り始めた。NYの音楽ジャーナリスト、ジェフ・ハリスはこのムーブメントを調べる為、リオデジャネイロでこの爆発的ヒットで重要な役割りを果たした一人のピアニスト「テノーリオ・ジュニオル」の存在を知る。その足跡を辿ると彼は謎の失踪を遂げていた。創造的な自由が奪われ社会主義体制に飲み込まれる直前のラテンアメリカ。ジャーナリストが見た真実とは…？

チラシの絵に目を惹かれ、タイトルの「撃たれたピアニスト」の文字が気になり、V.C.にジェフ・ゴールドブラムの名が重なり、観たいなと思った作品。
その「撃たれた」の言葉があまりにも気になり、なんか重たい話しをアニメで表現するのか？と、思っていましたがちょっと違ってました。
実在したテノーリオのアニメドキュメントドラマ。
アニメは味のある、良い意味でちょっと粗めの感じが雰囲気を醸し出していました。言うなれば昔良く見た雑誌「FMステーション」のイラストレーター、鈴木英人さんの作風を少し粗めた感じでしょうか。とにかく関係者にインタビュー、JAZZやボサノヴァなどの名曲音楽シーンがひたすら繰り返される。その筋に精通されてる方は多分、相当興味を唆る話しだと思われますが、私、そこまで詳しくないので深く理解することは出来なかった。が、何か惹かれるものがあった感じ。

残念ながらボサノヴァには明るくないので、主人公が調べているテノーリオジュニオルさんがわからず。。
でも私でも聞いたことがあるような音楽家たちの名前がいくつも並び、それだけで偉大な人なのだろうと思った。

テノーリオの最期が謎に包まれており、それを解明すべくいろいろな人にインタビューをしながらテノーリオという人物を解き明かしていくストーリー。
ポップで美しいアニメーションは、見ていて飽きないし、ちょこちょこ登場する動物や街並みがかわいいし美しいしで、アニメーションとしても楽しめた。

ボサノヴァがわかればさらに楽しめるだろうな…。