ピアソラ 永遠のリベルタンゴの作品情報・感想・評価・動画配信

ピアソラ 永遠のリベルタンゴ2017年製作の映画)

PIAZZOLLA THE YEARS OF THE SHARK/Tanguedia Astor Piazzolla

上映日:2018年12月01日

製作国:

上映時間:94分

3.3

あらすじ

「ピアソラ 永遠のリベルタンゴ」に投稿された感想・評価

ayus

ayusの感想・評価

5.0
ピアソラがそこにいて、語っている。
ただただそれだけでよい。

ドキュメンタリーとして構成がどうとか
ぐちゃぐちゃした蘊蓄は彼方にぶん投げて、
いかれた変人の生きた証だけを味わい尽くす。

ピアソラが作る音のザワつきの正体を、この映像で理解した。ザワつきは心を鷲掴む。

切ないでも物悲しいでも愛しいでもなく、

芸術はある域を越えると、ジャンル、カテゴリ、境界線がなくなり、ただ、その場から身動きできないほどに魂を揺さぶってくる。

タンゴかタンゴでないか。
そんなことでなく、ピアソラが作る音。
という、ただそれだけ。

「過去を振り返るな、昨日成したことはゴミ」
「音楽は考える人のものだ、談笑や食事しながらではなく考えながら聴いてほしい」

ピアソラの残した偉大な楽曲に出会えたこと、私の人生において何にも変えがたい素晴らしいことだ。
Shizka

Shizkaの感想・評価

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ピアソラの人生って、芸術家の中ではだいぶんいい人生だなあ。

家族でニューヨークに渡って極貧の中音楽の勉強をさせてもらえるとか、かなり恵まれている。ヨーロッパで成功してアルゼンチンでようやく認められたのを知ると、はあーん、それであのスタイル、という感じだね。

それまでのタンゴと違ってピアソラのタンゴは怪物でも出てきそうな攻撃的なタンゴが多くて、え、これ踊れるの?という複雑なコード進行に思える。

一方でクラシックなタンゴはサロンででも踊るかのような優雅でゆったりした気持ちになる。なんでこれが同じタンゴ?というくらい違うけど、アメリカでの教育やフランスでの指導があってこその彼の音楽なのかぁ。

発表当初あのお堅いアルゼンチンが受け入れないのが頷ける。伝統以外は認めない人たちに認めさせるのだから、そりゃあ相当な時間を要しただろう。

しかし誰あろう彼がタンゴを進化させたのだ。彼がいなかったらカルロス・ガルデルのタンゴだけで終わってしまってた、と思うと、改めて彼の音楽の世界ってすごいんだなあ。

それにしてもわかりづらいドキュメンタリーだったね。話をしているのがアストルだったりダニエルだったり、父って誰のことを指しているのか、今この独白は誰の声なのか、本当に注意してないとわからなくなった。
海水

海水の感想・評価

-
劇場公開の時から観たかったのに逃してしまってたやつ。
これを観たらピアソラについて深く知れるのかと思いきや「まぁこの程度は当然ながら知ってるだろうけど」という、予備知識がないと若干置いていかれる感じの映画でした。
ピアソラ、小さい頃から可愛らしさと凛々しさを兼ね備えてる。そして、音楽の繊細さから想像もつかないような力強い猛々しいおじさんになるんだけど、やっぱり可愛らしさが見え隠れする。
憧れの詩人のことを「情熱的過ぎて狂っている人。是非会いたい」と言って入院中の精神病院に会いに行ったらしい。その人はずっと創作を続けながら「外の世界に知人はいない」と一生を精神病院から出ずに終えたらしいんだけど、芸術に情熱を燃やし過ぎてまともに生きられない自分に絶望し、七転八倒した末に情熱に水かけて無理矢理火を消して正常な人のフリをして生きることにしたわたしがバカバカしく思えてきた。狂っててもいいんだね。
そしてそんな風に語ってることすらダメみたい。ピアソラの言葉を借りて言えば「過去はゴミ」。名曲の楽譜もBBQでみんな焼いちゃったんだって。かっこよすぎる。わたしも自由に情熱的に明日を生きよう。
ところで邦題、耳心地のよい言葉で綺麗にまとめてるけど、本当は「ピアソラ~鮫の日々」やからな。サメはいいよね。
ARiES

ARiESの感想・評価

4.0

ドラマティックな人生。

映像オシャレ🌹🎶
お父さんのお話や関係性がいい

焼け焦げた人形のエピソード
宇宙からの奇跡ってあるものね。
QM

QMの感想・評価

4.0
ピアソラ・アニバーサリーイヤーの今年中に観ると決めていた本作をやっと。
バッティストーニ×東フィル定演で日本初演だというシンフォニアブエノスアイレス(高校時代に吹奏楽の何重奏かでリベルタンゴを聴いて痺れた"あの"ピアソラがオケの交響曲を作ってたことを恥ずかしながら今年知ったのだが) を聴くタイミングでタンゴの歴史の本を読んでいたのに合わせて本作を観ておくんだった。アストルピアソラの生い立ちと時代背景が家族のプライベートな視点から語られていて、意外ととっつきやすく見やすい。
バンドネオンという楽器やタンゴの成り立ちについてはほぼ触れられてないので調べておいたほうが絶対に楽しめるとおもう。
作品の中で多く語られてるお父さんとの関係。春の演奏会でバンドネオンの小松亮太さん&北村聡さんがアンコールで演奏したお父さんの死に際して作曲されたAdios Noninoにほろりとしたのを思い出した。一方アストル自身は息子とは色々蟠りもあったようで、ヒーローを讃える伝記映画というより人間くささのあるドキュメンタリー形式なのが良いし、クラシック作曲家の一面もありながらフッテージが豊富な近代のアーティストならではという感じ。
急いで鑑賞した理由の一つに好きなアーティストが今月とあるオケでピアソラを演るので (海外で聴きに行けないのが悔しくて)というのがあったのだが、映画を観た後に小松さんのインタビューを読んでいたらクラシック演奏家が (安易に)タンゴやることについての批判 (として誤りではないだろう) に名指しで同オケ創設者の名前が挙げられていて、なぜか自分が気まずい気持ちになった。。。
RIO

RIOの感想・評価

3.9
アストル・ピアソラの軌跡

リベルタンゴの革命家

しっかり聴いたことなかったから
あらためてでした
体を引き裂くような激しいのもあれば
「New Cinema Paradice」を思い出したり
ノスタルジックなんですね
ジャズ要素も入るとむちゃ良かった

アストラがピアノを弾く音色が
素晴らしい
慟哭って感じがします
ピアニストのルービンシュタインに
弾いてもらっていた

奥さんも完璧な歌声
ルイス・ホルヘ・ボルヘスに誉められていた

バンドネオンはドイツが発祥だけど
アルゼンチンに渡ってタンゴの伴奏となる
その地位をメインにまで持っていったのがピアソラ
凄いですね

ソール・ライターの写真が出てくるし
8㎜撮影の思い出の顔も素晴らしい

映像も何もかも刺激的だった
yuichi

yuichiの感想・評価

5.0
素晴らしい!!
ピアソラが言うように、この作品に出会って
自分もタンゴを勉強してみようと思いました!

この情熱、好きなことをやってる人って
ほんとかっこいいな!
Nana

Nanaの感想・評価

3.1
アルゼンチン人に君はタンゴを踊るには明る過ぎるとダメ出しされた私ですが、バンドネオンの音には惹かれるので見てみました

ピアソラと言うタンゴに革命を起こした人のドキュメンタリー 初めて聞きましたがタンゴと言うよりジャズと言うかクラシックと言うか、踊れないタンゴで素敵です
ちなみに私は踊れないサルサも好きです

映画はピアソラの事を息子が語る進行なのですが、急にピアソラ本人が語るシーンが入って混乱しました
たまに無音のシーンがあったり、余程ピアソラが好きでないと眠くなるかも

祖父からの3代に渡る家族が色々な国に住んだ話や、アルゼンチンよりもパリやニューヨークでウケたタンゴだとか興味深いシーンもありました

芸術家ってワガママなんだな〜
バンドネオン、世界で一番かっこいい楽器だと思っています。

はー、ナディア・ブーランジェ女史の偉大さ。
家族&祖国アルゼンチン中心に絞った構成。後期キンテートの時代がバッサリ切られてて残念。
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