あんのことの龍馬のレビュー・感想・評価

河合優実さん日本アカデミー最優秀女優賞おめでとうございます🎊(ほぼ確信はしていたが、受賞して嬉しいです)

彼女の作品を初めて観たのが、流行語にもなった『ふてほど』だった。印象は、可愛いとか言うより、クセになりそうな演技力で、視聴者を引き込んでいく不思議な力をもった女優の印象を受けた。

本作でも、母から虐待を受け12歳で売春を強いられ薬物依存症になる難しい役を演じているが、圧巻の演技力。

表情ひとつにしても自然しすぎて、演技ではなく、まるで本物の人間がそこにいるかのようである。

この2作品から、一躍、スターダムに乗った彼女だか、これからどんな大女優になっていくか先が計りしれない。

本作は、コロナ禍で実際にあった事件をモデルに映画化をしているが、今でも、彼女と同じように苦しんでいる人は、どこかに存在している。

そういった人達に優しく手を差し伸べられる社会であって欲しいし、また自分でもありたい。

かなり心に突き刺さる暗く重たい映画だが、多くの方に目を逸らさず観て欲しい作品だ。