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すべて、至るところにあるの作品紹介

すべて、至るところにあるのあらすじ

エヴァは旅先のバルカン半島で、映画監督のジェイと出会う。その後、パンデミックと戦争が世界を襲う。ジェイはエヴァにメッセージを残し、姿を消してしまう。エヴァはジェイを探しに再びバルカン半島を訪れ、かつてエヴァが出演した映画が『いつか、どこかに』というタイトルで完成していたことを知る。セルビア、北マケドニア、ボスニアでジェイを探す中で、エヴァはジェイの過去と秘密を知ることになり…。

すべて、至るところにあるの監督

すべて、至るところにあるの出演者

原題
Everything,Everywhere
製作年
2023年
製作国
日本
上映時間
88分
ジャンル
サスペンス恋愛
配給会社
Cinema Drifters

『すべて、至るところにある』に投稿された感想・評価

KUBO

KUBOの感想・評価

3.6
不思議な映画だったなぁ。

バルカン半島の美しい風景と巨大なモニュメントを前に佇む「尚玄」とミス・マカオ「アデラ・ソー」という美男美女。

出演者全員、英語を母国語としない者たちが、全編英語で演じるという不思議なグローバル感。

世界を旅しながら映画を撮っているという主人公ジェイ(尚玄さん)はリム・カーワイ監督の分身?

アデラ・ソーとイン・ジアン。監督の好みの女子はスリムでクールな美人なのかな?

リム・カーワイ監督の撮影方法は「脚本なしの即興」! バルカン半島という地で、尚玄さんやアデラ・ソーさんが感じたままが映画になっていくという実験的手法。

「ドキュメンタリー映画を作っていく手法でフィクションを作る」by リム・カーワイ。

ストーリーの合間合間に入るボスニア・ヘルツェゴビナのおじさんたちが語る戦争の話は、まさにドキュメンタリー。

美し過ぎる映像と、相反する「コロナ禍」や「ウクライナ戦争」など、この時代に流れる孤独や閉塞感が作品全体を貫く。

本作はリム・カーワイ監督のバルカン半島三部作の完結編という位置付けで、作品内には前2作品と関連が多々出てくるのだが、残念ながら私は未見であったので、機会があれば前2作品も見てみたいものだ。
netfilms

netfilmsの感想・評価

3.8
 リム・カーワイ監督のバルカン3部作最終章は、『どこでもない、ここしかない』に対比する様なタイトルが非常に挑発的だ。『どこでもない、ここしかない』という問いかけに対し、『すべて、至るところにある』と結ばんとするリム・カーワイ監督の答えがまさか用意周到な脚本を持たない映画とは思いもしない。バルカン半島を旅していたエヴァ(アデラ・ソー)は、映画監督のジェイ(尚玄)と出会う。その後、パンデミックと戦争が世界を襲い、ジェイはエヴァにメッセージを残して忽然と姿を消す。エヴァにはジェイ監督の映画のラスト・シーンを拒否した苦い思い出があった。シネマ・ドリフターの異名を持つリム・カーワイ作品は常に都市の喧騒や自然のざわめきに飛び込んで行くことで、オリジナルなロード・ムーヴィーを作り上げる。世界中どこでも旅する映画流れ者のフットワークの身軽さは一見、キアロスタミ映画のような構造を持つのだが、常に自国イランで物語を作り上げたアッバス・キアロスタミとは対照的にマレーシア出身の映画流れ者であるリム・カーワイの意思は易々と次々に国境を越えて行く。

 然しながら今作はその移動距離に対し、あらかじめ決められた物語の手法を取ろうとしない。普通はこれだけ国境を超える物語であればあらかじめ物語を用意するのが通例であるが、俳優と監督という最低限の枠組みのフットワークの軽さに賭けるリム・カーワイの意思は大胆不敵で、そこに実際に土地の人々にヒアリングした土着の歴史から一応の物語の欠片を拾い集めながら、1本の映画を形作る。吉田喜重の『さらば夏の光』からの影響は大きいと思うが、次々にすれ違うばかりの青春群像劇と言えば真っ先にウォン・カーウァイ作品が挙げられるはずだ。『どこでもない、ここしかない』に対比させるかのように終幕には、『すべて、至るところにある』というタイトルが当てられるがその実、バルカン3部作の2本目となる『いつか、どこかで』が今作で試みるメタ・フィクション的な意味合いは、この連作2本の主演をミス・マカオのアデラ・ソーが務めていることからも明らかだろう。その土地土地の歴史的建造物(空間)に心惹かれるリム・カーワイは、人々のすれ違いの物語を風景に込める。一見何も起きていないようで、何かが起きているという感覚は不思議な印象を醸す。
リム・カーワイ監督による『どこでもない、ここしかない』(2018)、『いつか、どこかで』(2019)に続くバルカン半島3部作の完結編。
 
バルカン半島を訪れたマカオ出身のエヴァが映画監督のジェイと出会うが、パンデミックと戦争が世界を蔓延する中で姿を消してしまう。その後、彼を捜すためバルカン半島を再訪したエヴァは、かつて自分が出演したジェイの映画が「いつか、どこかに」が完成したことを知るというお話。

旧ユーゴスラビアの戦争記念碑として、各所に建設されたスポニメックでの撮影シーンが印象的なのですが、映画における時間の流れの中での過去と現在が上手く表現されていて、残された建築物の圧倒的な存在感の有り様と完成した映画における作品そのものとしての実存と喪失感が、ロケーションの場所としての重みも相まって、多重的に見える構造が効果的に感じられました。

アジア人の俳優たちと現地の人たちとの交流にも違和感がなく、撮影で訪れた食堂での現地の老人のインタビューが映画内に挿入されることで生まれる意味合いにより、単なる観光的映画になっていないし、戦争やパンデミックが人々に与えた影響の大きさを、身近に引き寄せるほどに魅力的な物語だったと感じました。
 
上映後には、リム・カーワイ監督と「マイスモールランド」の川和田恵真監督とのトークがあり、主演のアデラ・ソーさんも参加されて、貴重なお話を聞くことが出来ました。
 
あと、リム・カーワイ監督のバルカン半島3部作の特集上映が横浜であるらしいということも聞けたので、時間が許す限り駆けつけたいと思いました。

上映後の写真を含むブログは以下にて
https://ameblo.jp/hinomoto-hertz/entry-12839323014.html

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