ノルウェーの森にある小さな農場で、自給自足に近い生活を送るペイン一家。 母マリアと父ニックはかつて街で働いていたが、競争社会や物質主義からの自由を求めて農場に移り住み、長女ロンニャ、次女フレイヤ、長男ファルク、次男ウルヴの4人の子どもたちを豊かな自然の中で育ててきた。 だがある時、家族の中心的存在で、写真家として稼ぎ手でもあったマリアが闘病の末に亡くなり、一家の暮らしは一変してしまう。きょうだいの中で唯一マリアの連れ子だったロンニャは実の父と住むことを決め、家を出る。ニックは外で働き出し、それまで両親からホームスクーリングを受けていたフレイヤとファルクは学校に通い始める。またニック一人では農場を運営できないことから、ニック、フレイヤ、ファルク、ウルヴの4人は街に近い家に引っ越すことに。 新しい生活に馴染もうと努力する中で、家族は一人ひとりカメラに向かってマリアを恋しく思う気持ちや、人には言えない悩みを打ち明ける。 ロンニャは妹たちに会えない寂しさを語り、フレイヤは学校生活への不安を見せ、ニックはイギリス人として異国ノルウェーで子育てを続けることへの気がかりを吐露する。 やがて季節はめぐり、ロンニャは新天地に旅立ち、家族はそれぞれ新しい一歩を踏み出していく。
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