ノルウェーの森にある小さな農場で、自給自足に近い生活を送るペイン一家。 母マリアと父ニックはかつて街で働いていたが、競争社会や物質主義からの自由を求めて農場に移り住み、長女ロンニャ、次女フレイヤ、長男ファルク、次男ウルヴの4人の子どもたちを豊かな自然の中で育ててきた。 だがある時、家族の中心的存在で、写真家として稼ぎ手でもあったマリアが闘病の末に亡くなり、一家の暮らしは一変してしまう。きょうだいの中で唯一マリアの連れ子だったロンニャは実の父と住むことを決め、家を出る。ニックは外で働き出し、それまで両親からホームスクーリングを受けていたフレイヤとファルクは学校に通い始める。またニック一人では農場を運営できないことから、ニック、フレイヤ、ファルク、ウルヴの4人は街に近い家に引っ越すことに。 新しい生活に馴染もうと努力する中で、家族は一人ひとりカメラに向かってマリアを恋しく思う気持ちや、人には言えない悩みを打ち明ける。 ロンニャは妹たちに会えない寂しさを語り、フレイヤは学校生活への不安を見せ、ニックはイギリス人として異国ノルウェーで子育てを続けることへの気がかりを吐露する。 やがて季節はめぐり、ロンニャは新天地に旅立ち、家族はそれぞれ新しい一歩を踏み出していく。
ダフネは快活で明るいダウン症の女性。スーパーで働きながら、母マリア、父ルイジと平穏に暮らしていた。しかしマリアに突然の死が訪れ生活が一変。年老いたルイジは自分が死んだら娘が独り残されてしま…
>>続きを読む1933年2月。ベルリンに住む9歳のアンナは、兄のマックスや友人とともにカーニバルを楽しんでいた。しかし、同じ夜、クラシックのコンサートに行く準備をしていたはずの両親はなぜか出掛けないまま…
>>続きを読むダーヴィットはフランクフルト近郊の実家へ帰ってきた。認知症になった母グレーテル の世話を手伝うためだ。父マルテは、長年妻を介護してきたが、さすがに疲れてしまっ たらしい。ダー…
>>続きを読む2003年冬、母と妹とロサンゼルスで暮らしていた13歳のファンイーは、母が乳がんになったため、3人で台湾に戻ってくる。台北の中学に通い始めたファンイーは、決められた髪型や制服、苦手な中国語…
>>続きを読む2018年、東京。シャルロット・ゲンズブールは、母であるジェーン・バーキンを見つめる撮影を開始した。これまで他者を前にしたときに付き纏う遠慮の様な感情が、母と娘の関係を歪なものにしてきた。…
>>続きを読む父親とパリで暮らす6歳のクレオは、いつもそばにいてくれるナニー(乳母)のグロリアが世界中の誰よりも大好き。お互いに本当の母娘のように想いあっていた2人だったが、ある日、グロリアは遠く離れた…
>>続きを読む著名なジャーナリストである夫、アウグスト・ゴンゴラと、国民的女優でありチリで最初の文化大臣となった妻、パウリナ・ウルティア。20年以上に渡って深い愛情で結ばれたふたりは、自然に囲まれた古い…
>>続きを読むフリダは、荷物がダンボールに詰められるのを静かに見つめていた。その姿は、まるで母親が最後に残していった置物のようだ。両親を“ある病気”で亡くし一人になった彼女は、バルセロナからカタルーニャ…
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