ミリキタニの猫を配信している動画配信サービス

『ミリキタニの猫』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

ミリキタニの猫
動画配信は2025年7月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

ミリキタニの猫の作品紹介

ミリキタニの猫のあらすじ

2001年、ニューヨーク、ソーホーの街角に路上で猫をいつも描いている謎の東洋人がいた。たまたま通りかかったリンダ・ハッテンドーフはその猫の絵の愛らしさに惹かれて思わずその人に声をかける。それが2人の人生を大きく変えるきっかけになるとは知らずに・・・。 その人の名はミリキタニ。絵画の巨匠だと言う。街角でひんぱんに会ううちに、年齢も、性別も、人種も異なる2人の間に奇妙な友情が芽生えていく。心優しいリンダとガンコでワガママなミリキタニ。対照的な2人のやりとりはユーモラスで笑ってしまうことも。そしてだんだんと猫の絵に隠されたミリキタニの過去が明らかになっていく。彼は日系人。サクラメントに生まれ広島で育った。 そんな日々のなかで突然、9・11テロ事件が起こる。崩れ落ちるワールド・トレード・センターはソーホーのすぐ近く。ミリキタニを心配したリンダは思いきった行動にでる。ヒステリックになるアメリカの世論をみて「前にも同じ事があった」とつぶやくミリキタニ。 「生み出すべきものはアートだ!戦争じゃあない」

ミリキタニの猫の監督

リンダ・ハッテンドーフ

原題
THE CATS OF MIRIKITANI
製作年
2006年
製作国
アメリカ
上映時間
74分
ジャンル
ドキュメンタリー

『ミリキタニの猫』に投稿された感想・評価

3.7
NYのホームレス日系二世、画家ジミー・ミリキタニのドキュメンタリー。第二次世界大戦における日系移民強制収容所の経験が当事者から語られる。日系二世には442部隊やダニエル・イノウエ上院議員のような模範的米国人もいればミリキタニのような市民権を剥奪されたままの人間もいる(正確には放棄)。
彼と友人になったこの監督さん、9.11以降でやや感傷的にもなっている節もありますね。公開当時アメリカではこの強制収容所を知らない観客も多く、それもあって衝撃的だったようです。今でもあまり知られていないでしょうが。ただ9.11以降、在米アラブ系へのバッシングや偏見が高まっていく気運の中にあって、日系移民強制収容所の記憶が当事者を通し、アメリカにおいて発信されたことは大きな意味があったと思います。
まぁこの爺さんが偏屈でして。決して同情されやすいような人物ではない。アメリカに住みながらアメリカなんか嫌いだ世話にはならんと言ってのけるんですからね。被害者顔する訳でもなく弱者や少数者としてわめき散らすこともない。ただアメリカの世話にはならんといい、路上で絵を描いている。監督さんも手を焼いています。このNYの路傍に座る隣人を理解しようとするも掴みかねている様子、理解していく過程がドキュメンタリーの要です。
対象に関与し過ぎるドキュメンタリーは嫌いですが、監督さんの善意も伝わってくるし、その善意が望むようには受け取ってもらえない苛立ちもそのまま映されているのでダイアリーのように観れます。
80にして
人生が動き出した
おじいさんの話。

路上生活と路上創作活動を
行なっていた
偏屈日本人画家
ジミー・T・ミリキタニに、
この映画の監督である
リンダさんが声をかけるところから
始まるドキュメンタリー。

撮る人(リンダ)が
撮られる人(ミリキタニ)に
献身的な努力をし、
共に暮らし理解することで、

撮られる側の怒りが溶け出し、
心の傷が癒えていくところを
漏れる事なく映し出している。

いくつであっても
人の人生と世界って変わる。

強制収容所を訪れた時の
ミリキタニ氏の「許すの眼差し」と
その後の生き方に、
人間は許してなんぼの人生だと
強く思った。
Osamu
4.2
絶望的に悲しい感情がこみ上げてきた。

日系二世の米国人アーティスト、ミリキタニを映すドキュメンタリー。

ミリキタニはニューヨークの高齢ホームレスで、誇り高き「グレート・マスター・アーティスト」(自称)。第二次世界対戦中、日本人収容所に入れられた経験を持つ。

当時、米国の日系人は石を投げられ、経営する店をメチャクチャにされ、パスポートも財産も取り上げられ収容所に入れられた。挙げ句の果てに市民権を放棄する誓約書に半ば強制的にサインをさせられた。

宣戦布告無しの攻撃に恐怖した米国人は「狂った民族」日本人を自分たちの街から追い出したのだ。

強烈な恐怖を受けた人間は、分かりやすい敵を仕立てあげ、攻撃することで恐怖を塗りつぶそうとする。そのような状況下では人びとの間で同調が起こりやすく、同調が広がる中で攻撃がエスカレートしていく。その熱狂の中で人は思考を停止させ、悪魔のように残酷になれる。

このドキュメンタリーは、9.11前後の米国が舞台。事件後、テレビのニュースは威勢よく「敵」を攻撃した。そのニュースを見る無表情のミリキタニが印象的だった。

ミリキタニは80歳と高齢になっても路上生活を続けた。国から年金を受け取ることを拒否し続けた。それはなぜか。

彼は50年以上も米国を否定し続けたのだ。50年、あまりにも長い。

今も繰り返される排他攻撃に彼の50年を重ね合わせるとき、絶望の涙を流すしかない。

『ミリキタニの猫』に似ている作品

台湾人生

製作国:

上映時間:

81分
3.7

あらすじ

1895年から1945年までの51年間、日本の統治下にあった台湾で教育を受け、日本語を話すことができる“日本語世代”の人々。酒井充子監督が“日本語世代”の5人にインタビューを行い、当時や戦…

>>続きを読む

丸木位里 丸木俊 沖縄戦の図 全14部

上映日:

2023年07月15日

製作国:

上映時間:

88分

ジャンル:

配給:

  • 海燕社
4.0

あらすじ

ノーベル平和賞候補になり、朝日賞や埼玉県民栄誉賞などを受賞した水墨画で風景画家の丸木位里(1901‐1995)と人間画家の丸木俊(1912‐2000)夫妻は、「日本人側から見た記憶を残して…

>>続きを読む

ふたつの祖国、ひとつの愛 イ・ジュンソプの妻

上映日:

2014年12月13日

製作国:

上映時間:

80分
3.5

あらすじ

第二次大戦中、令嬢・山本方子は美術学校で出会った朝鮮からの留学生、イ・ジュンソプと恋に落ちる。1945年、方子はジュンソプのもとへ嫁ぐが、朝鮮戦争の戦火と貧困に追われ、再び離れ離れに。それ…

>>続きを読む

キューティー&ボクサー

上映日:

2013年12月21日

製作国:

上映時間:

82分
3.8

あらすじ

1932年生まれの「ギュウちゃん」こと篠原有司男は、絵の具を付けたボクシング・グローブでキャンバスを殴る「ボクシング・ペインティング」で名を挙げ、69年に渡米。そこで美術学生だった乃り子と…

>>続きを読む

記憶の戦争

上映日:

2021年11月06日

製作国:

上映時間:

79分
4.0

あらすじ

枯葉剤の後遺症で亡くなった祖父は自らを「参戦勇士」だと称したが、戦争については何も語らな かった。韓国はベトナム戦争の特需で豊かさを手にした。 私は沈黙の世界を知るために旅をし、思考し、そ…

>>続きを読む

主戦場

上映日:

2019年04月20日

製作国:

上映時間:

122分
4.1

あらすじ

慰安婦たちは性奴隷だったのか?強制連行は本当にあったのか?慰安婦問題論争の日・米・韓の中心人物にインタビューを敢行し、激しく対立する互いの主張を丁寧に聞いていく。さらに、多くのニュース映像…

>>続きを読む

ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言

上映日:

2022年08月05日

製作国:

上映時間:

94分
3.6

あらすじ

イギリスのドキュメンタリー監督ルーク・ホランドは、アドルフ・ヒトラーの第三帝国に参加したドイツ人高齢者たちにインタビューを実施した。ホロコーストを直接目撃した、生存する最後の世代である彼ら…

>>続きを読む