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Maria(原題)
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『Maria(原題)』に投稿された感想・評価

Omizu
3.8
【第81回ヴェネツィア映画祭 コンペティション部門出品】
『スペンサー ダイアナの決意』パブロ・ラライン監督作品。ヴェネツィア映画祭コンペに出品され、アカデミー賞も有力とされている。ララインにとってはジャッキー、ダイアナ妃に続く伝記映画第三弾。

アンジェリーナ・ジョリー入魂の演技が素晴らしい。画面もララインらしくとても上品で美しい。マリア・カラスの晩年を描いているのでかなり地味ではあるがよく出来た作品。

確かにマリア・カラス全盛期の映画ではないので派手さには欠ける。それをもって物足りないという意見は分かる。ただスターの晩年を描く物語に個人的に弱いのでかなり感情移入してしまった。

以前マリア・カラスのドキュメンタリーを観たことがあり、その頃はあまり興味が持てなかったのだが、色々勉強して挑むと楽しかった。マリア・カラスが実際どんなに人気だったか、どんな演目を得意といたのか、そういったことを知ってから観ると余計に彼女の悲哀に感情移入できる。

アンジーは『17歳のカルテ』でもみせている通り本来演技派なんだよなぁということを再認識できる。熱演とはまた違う、本当に役になりきっているような言動が非常に上手かった。自然にその役としてそこにいる、というのかな。近年ではダントツベストワークではないだろうか。

ララインの端麗で美しいビジュアルが堪能でき、アンジーの自然な演技にも魅せられる。決して面白い!という作品ではないが、マリア・カラスの伝記映画としてこれ以上は望めないのではないかという作品に仕上がっていると思う。良作。アカデミー賞ノミネートされるといいなぁ。
mika
3.8
日本では劇場公開されていないみたいですが、アメリカではネトフリ配信中。

オペラ好きでなくても、名前くらいは知られている、、、のかな?
20世紀最高のオペラ歌手(ソプラノ歌手)といわれている方です。
心臓発作で亡くなるんですが、その直前のお話。

晩年のお話なので、生い立ちや全盛期のことにはあまり触れられていないので、予習があった方がいいかもです。

とにかくお綺麗な方💕
なのでアンジーが演じるには文句なし。
な〜の〜に〜、あのブサイクなメガネは??と思ったんですが、ご本人、本当に、あのブサイクな(ぉぃ)メガネをかけてらっしゃる😅

そんな美しさは、美しい人なので演じられるでしょうが、それだけでなく、晩年の孤独さ、薬の副作用による感情の浮き沈み、悲しみや痛みの中にある、力強さやか弱さを複雑に表現するアンジーの怪演はお見事。
全盛期のシーンと相まって、とても幻想的に仕上げられています。

その歌声ですが、音源は、マリア・カラスのものが使われているそうなんですが、重要な場面にはアンジーの歌声が使われているんだそうです。
どこなんだろ。。。。

つか、劇中でアンジーがいつも着ていたナイトガウンが欲しい😄(そこ?

2025-123
[ある傷付いた少女の物語、或いはマリア・カラスの最期] 80点

傑作。2024年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。パブロ・ラライン長編11作目。『ジャッキー』『スペンサー』に続く"20世紀偉人女性"シリーズの三作目で、アンジェリーナ・ジョリーの女優復帰作。物語は1977年9月16日、マリア・カラスが亡くなるその日に周囲の人間が彼女の遺体を見つけるシーンに始まり、時間を少しだけ巻き戻して彼女の最期の一週間を辿り直していく。この頃の彼女はマンダラックスという薬の影響で頻繁に幻覚を観ており、映画はテレビクルーからインタビューを受けるという幻覚を基軸に、これまでの人生を振り返っていく構成を採用している。現在と過去、現実と幻覚の流麗な連なりは"意識の流れ"を視覚化したかのようでもあり、"信頼できない語り手"との相性の良さを再確認するなど。加えて、ある種のミュージカル、或いはオペラそのものとして歌や踊りが重要な位置に配置されているのも、幻覚や意識の流れの中に一切の違和感なく組み込まれており、音楽と人生が切り離せなくなり喜怒哀楽の全てと癒着してしまったマリア・カラスという人間そのものの複雑さを視覚化しているようでもあった(ちなみに、マリアが歌うシーンは何度も登場するが、実際の録音を使用しているとのこと)。そんな中で、マリアはかつての声を取り戻そうともがき苦しむ。それは歌によって始まり歌に導かれた人生を、自分のものとして取り戻すための絶望的な戦いに他ならない。しかも、歌から離れることで取り戻すわけではなく、呪いとすらなっている歌によって取り戻していくのだ。

マリアは腰の悪い忠実な執事フェルッチオと親切なメイドのブルーナを雇っており、この二人をピエルフランチェスコ・ファヴィーノとアルバ・ロルヴァケルが演じているのは流石に無駄遣いがすぎるというか、場違いすぎる感じも。ただ、この二人はマリアに無償の愛を提供する人物であり、それはマリアが常に求めていたものだったことを鑑みると、彼女の精神衛生上最も重要な人物たちと言えるだろう。自分を愛さなかった母親への恨みと、他者を支配下に置きたい浮気性なオナシスとの関係はエレクトラ・コンプレックス的というか、それでもマリアは母親を振り返らせたいようにオナシスを振り返らせようと追いかけるという不健康な関係だったので、余計になんでもない瞬間が切なかった。

マリア・カラスを診察する医者をヴァンサン・マケーニュが演じており、アンジェリーナ・ジョリーとヴァンサン・マケーニュが同じ画面にいるという奇妙な瞬間もあった。あと、マリアがオナシスと恋人だった関係でケネディ夫妻も登場する。ジャッキーは言及のみだが、JFKを演じたのは『ジャッキー』や他の映画でも度々JFKを演じるそっくりさんキャスパー・フィリップソンであり、ラライン・ユニバースが繋がってしまった。もしかすると、次はマリリン・モンロー?もう『ブロンド』があるから十分?

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