ネムルバカ、ユメミルバカ。
【感想】
バンド活動に没頭する大学生と、のらりくらりと過ごす後輩大学生。情熱と無気力、光と影のような2人の対比が、物語の軸となる。
しかしその生活は意外にも居心地が良く…
面白かった。日常の解像度もだけど、「売れなきゃ食っていけない業界」のリアルな描写と本人だけじゃない取り巻きの人々の悩みと諦め。
「世の中の8割はなにかを成したいけど何をすればいいか分からない人達。」…
イタすぎる男たちに囲まれた
どこにでもありそうで少しズレた日常譚。
台詞中心の少々退屈な会話劇が
物語の展開によって変化していくにつれ
どこか切なさを帯びながら魅力化されていく。
悪意のない腐し…
Ⓒ石黒正数・徳間書店/映画『ネムルバカ』製作委員会