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エディントンへようこそ

エディントンへようこその作品紹介

エディントンへようこそのあらすじ

物語の舞台は2020年、ニューメキシコ州の小さな町、エディントン。コロナ禍で町はロックダウンされ、息苦しい隔離生活の中、住民たちの不満と不安は爆発寸前。保安官ジョー(ホアキン・フェニックス)は、IT企業誘致で町を“救おう”とする野心家の市長テッド(ペドロ・パスカル)と“マスクをするしない”の小競り合いから対立し「俺が市長になる!」と突如、市長選に立候補する。ジョーとテッドの諍いの火は周囲に広がっていき、SNSはフェイクニュースと憎悪で大炎上。同じ頃、ジョーの妻ルイーズ(エマ・ストーン)は、過激な動画配信者(オースティン・バトラー)の扇動動画に心を奪われ、陰謀論にハマっていく。 エディントンの選挙戦は、疑いと論争と憤怒が渦を巻き、暴力が暴力を呼び、批判と陰謀が真実を覆い尽くす。 この先はあるのか? エディントンの町と住人は誰も予想できない破滅の淵へと突き進んでいく。 暴力、陰謀論、SNSの暴走がすべてを焼き尽くす“炎上スリラー”エディントンへようこそ。

エディントンへようこその監督

アリ・アスター

原題
Eddington
公式サイト
https://a24jp.com/films/eddington/
製作年
2025年
製作国・地域
アメリカフィンランド
上映時間
148分
ジャンル
スリラー
配給会社
ハピネットファントム・スタジオ

『エディントンへようこそ』に投稿された感想・評価

試写

みなさま待望のアリ・アスター監督最新作ですよ。
エディントンという閑散とした街で起きる小競り合いの市長選。
小さい火種が次第に大きい炎になっていく様が最悪すぎて最高でございました。

現代社会の嫌な部分を見繕いアリアスターシェフ流が煮詰めた料理は凶味でございました。
DIZ
-
コロナ禍って本当に歴史的な時間だった、と改めて思った。
すべてを変えてしまった。

人間の、社会の、いろんなものを浮き彫りにした。家族が崩壊した人もいたし、正義と謳って自分のエゴを満たしたいだけの人もいた。
なにが本当か分からない世界はより拡大し、複雑になってしまった今、振り返ると見えてくる。
当時は何が何だか分からず耳にしていた言葉、SNSで流れてきたニュース…
すべてがもう過去のもの、と思っていたけど、コロナ禍をきっかけに全てが変わり、始まって広がり続けてる
もう後戻りはできないのかもしれない

私たちはとんでもない地獄を生きているんだよ、とアリ・アスターが笑顔で言ってくる、そんな映画だった
本作が舞台とするのは、世界がひっくり返ったあのパンデミック──“コロナ禍”である。ロックダウンによって陰鬱とした空気が社会を覆い、人々の分断や罵り合い、ネットの影響力の強大化が加速度的に進んだあの時代だ。マスクやソーシャルディスタンスが強要され、コミュニケーション不全によって孤立化していく人々。その一方で、SNSや巧みな言葉で名声を手にしていく者たちも現れた。リアルでのふれあいを奪われた人々は、こぞってインターネット上で「何者か」になろうと必死にあがいた。そうした承認欲求の渦は、やがて過激なデモや抗議活動へと結びついていったようにも思える。

人々の心的ストレスを混沌とした世界観で描くことにかけては他の追随を許さない奇才アリ・アスター(『ヘレディタリー 継承』『ミッドサマー』『ボーはおそれている』)が、今回照準を合わせたのは、まさにそんな分断の世の中に苦しみあがく人々の過激かつ滑稽な姿。
大衆は何にでもスマホのカメラを向けながら他人の粗探しに興じ、遠くで起きた出来事を発端に、その本質を理解しているかも怪しいまま正義面した抗議運動に勤しむ。権力に楯突きさえすれば自分たちが圧倒的正義であるかのように振る舞い、意味のない破壊活動まで始める始末だ。

その巻き添えを食うのは、悪事を働いたわけでもないのにとばっちりをくらう警察官や、比較的平和に暮らしていたマイノリティたちである。「黒人のために」と声高に叫ぶ白人が、当の黒人に対して思想を強制する光景には、ただ呆れるほかない。なんじゃこりゃ。

誰もが「誰かのため」を謳いながら、どこかで自分のエゴのために動いている。だからこそ、極限の状況に追い込まれれば、結局は自分本位な行動しか取れない。完全に無私な行動などそうそう存在せず、人は本音と建前の狭間で中途半端な選択を繰り返すばかり。そうした矛盾と私利私欲にまみれた正義の衝突、人間の醜さと脆さ、そしてこの世のカオス──アスター監督は今回もそれらを冷笑気味に、実に意地悪く描き切ってみせた。

アスターは本作を「銃の代わりにスマホを手にした西部劇」と呼ぶが、まさに言い得て妙だ。本作では狭いコミュニティを舞台に、銃弾が飛び交うドンパチな銃撃戦ではなく、評判と噂、情報操作による戦いが繰り広げられる。今や人々が簡単に銃を他人に向けて撃つケースは少ないが、SNSでの評判操作によって他人の人生を一撃で葬り去ることができる時代である。しかも敗者は潔く無に帰すこともできず、苦しみながら人生を彷徨うことになる。そう考えれば、銃での決闘よりもよほどタチが悪いかもしれない。

本作ではそんな“スマホでの決闘”を象徴するかのように、ホアキン・フェニックスとペドロ・パスカルが対峙するカットも登場する。人々がいかに「大衆の評判」や「炎上」を恐れるようになったか、そして炎上や評判の失墜が、人をどこまで悲劇へ、豹変へ、狂気へと追い込むのか──本作はそれを鮮烈に描き出している。

監督の前作『ボーはおそれている』に引き続き主演を務めるホアキン・フェニックスは、本作でも“可哀想顔”が抜群に似合う。自身の職務を全うしようとするひたむきな思いと、ほんの少しの自己顕示欲・承認欲求が、ここまでの悲劇を招いてしまうのかという不幸で気の毒なキャラクター。それが徐々に庇いきれない醜悪な人間へと変貌していく様は、観客の心を見事に揺さぶるフェニックスのハマり役と言えるだろう。

また、ヨルゴス・ランティモス監督との度重なるタッグで演技の幅を広げ続けているエマ・ストーンは、精神を病んだ予測不能な妻役としてアスター作品に新鮮な風を吹き込んだ。さらにペドロ・パスカル、オースティン・バトラーはそれぞれ異なるカリスマ性を発揮し、うだつの上がらない役のフェニックスと対照的な存在感で作品に鮮やかな彩りを与えている。

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観た回数:1回

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