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トポロジー・オブ・セイレーンの作品紹介

トポロジー・オブ・セイレーンのあらすじ

学術助手でありアマチュア音楽家でもあるキャスは、叔母の寝室で謎めいたラベルが貼られたマイクロカセットテープを発見する。その中には、日常的な物の音から抽象的なサウンドスケープまで、暗号のような録音が収められていた。

トポロジー・オブ・セイレーンの監督

ジョナサン・デイヴィス

原題
Topology of Sirens
製作年
2021年
製作国・地域
アメリカ
上映時間
105分
ジャンル
ミステリー
配給会社
グッチーズ・フリースクール

『トポロジー・オブ・セイレーン』に投稿された感想・評価

4.0
 キャスは叔母の古い家に移り住み、そこで珍しい古楽器ハーディ・ガーディ(回転式の弦楽器)と、内部に隠されていたマイクロカセットの束を発見する。テープの表面には未知の記号が散らばり、再生するとノイズや静電気めいた音、低くひびくベースのざらつき、どこか音楽の断片のようなものまで混在している。今作は事件解決型の推理というより、耳が勝手に反応してしまうものを拾い集める感覚に寄っていく。キャスは仕事上も音を扱う人物として描かれ、録音や加工の作業と、テープが誘う探索が響き合い始める。テープの出どころを探すうちに、キャスは町の音楽コミュニティへと出入りしていく。実験音楽の演奏、オーディオ機器や古物の店、ちょっと風変わりな店主や収集家たち。会話や場所の移動が、そのまま新しい手がかりとなり、次の訪問先、次に聴くべき音を決める。鳥、木々、水などの自然音は、機械、放送、楽器などの人工音に溶け合って行く。キャスの散歩や自転車移動が、音の採集行為そのものになっていく。探索の途中でキャスは、密やかな場所にあるアナログに取り憑かれたテレビ局のような施設に辿り着く。90年代的な低解像度の放送やノイズを保存し続ける人々がいて、テープの謎は古いメディアに封じ込められた過去へと接続していく。

 音に導かれた音を探す旅は、アピチャッポン・ウィーラセータクン『MEMORIA メモリア』との親和性が高いのだろうが、この日の監督の話にもあったように、今作と『MEMORIA メモリア』のワールド・プレミアとは5日違いで、同じ2021年の上映だったと言う。つまりほとんど同時代的に生み出されたものだったらしい。ボストンを舞台にしているが、撮影そのものは監督が住むLAの奥地で撮影された。自然音・機械音・演奏音などが地形のように折り重なることで、ロサンゼルス郊外そのものを別の宇宙にするというか、ランドスケープへと変わって行く。本作の一番攻めた点は、後半でキャスの捜査劇を奪い、セイレーンの観察劇へ移行するところにある。音は痕跡となり、探索は儀式化し、物語という神話になる。だから解けないのではなく、解くことが目的ではなかったと後から気付く。一番参照元としたのはおそらく、アピチャッポン・ウィーラセータクン『MEMORIA メモリア』だろうが、ラウラ・シタレラの「エル・パンペロ・シネ」だろうし、この日監督からも話があったが、浅野忠信が東京の街から音を拾い集めて行くホウ・シャオシェンの『珈琲時光』なんだと思う。マイクロカセット、古楽器、アナログ放送、古い機材。こうした消えゆく物が単なるレトロ趣味で終わらず、むしろ世界の捉え方を変えるトーテム(道具)として機能している。リヴェット的なシスターフッド的な散策味も感じられる愛らしい作品である。
[音で空間を蘇らせ、空間で音を可視化する] 90点

大傑作。ジョナサン・デイヴィス初長編作品。ロサンゼルス郊外、穏やかな自然に溢れた、まるで時間が止まったかのような地域にある亡き伯母の家に引っ越してきた音楽家のキャス。鍵のかかった押入れにしまってあったハーディガーディの中に謎のカセットテープを発見した彼女は、伯母が辿った音の探究の旅路を辿り直す。物質を起点に感情や時間などを辿り直すのはソフィア・ボーダノヴィッチのような手法だが、興味深いのは本作品は"音"についての映画であり、常になんらかの"音"が流れていることだ。ここでは会話も音に含まれ、本質的には会話の中身すら重要ではない。そして、それらの"音"はキャスのいる"空間"で視覚化され、逆に"過去の音"から"過去の空間"を再創造することで、音と空間は相互補完しながら強固に結び付けられる。最初の伯母の家、ハーディガーディ専門店、アンティーク楽器店などミニマルな空間もあれば、木々が画面に横溢するアレクサンドル・レクヴィアシュヴィリのような空間もあり、実に心地良い。

後半になると、ジャック・リヴェットのようなゲームが始まり、途中で出会った『The Sirens』という絵画に登場した二人の女性に視点人物が入れ替わる。"Tracker Siren"と"Scribe Siren"とされる二人の無言の女性は、強固に結びついた音と空間の中から生み出され受肉した存在のようで、都市部を目指して好奇心旺盛に歩み続ける。二人はハーディガーディの精霊として、キャスとその伯母が別々の時間に辿った旅を三度辿り直す。時間、音、空間、物語はこうして受け継がれていくのか。映画は過去の空間が完全に再構築され、それをキャスが眺めるという、涙が出るほど美しいシーンで幕を下ろす。キャスの視線と我々の視線が最終的に同化し、我々も映画の空間に取り込まれた瞬間だった。
う〜ん、なかなか理解が難しく私には合わなかったです…

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