マッド・ビルズ・トゥ・ペイを配信している動画配信サービス

『マッド・ビルズ・トゥ・ペイ』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

マッド・ビルズ・トゥ・ペイ
動画配信は2025年10月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

マッド・ビルズ・トゥ・ペイが配信されているサービス一覧

『マッド・ビルズ・トゥ・ペイ』が配信されているサービスは見つかりませんでした。

マッド・ビルズ・トゥ・ペイが配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ
Roadstead
J:COM STREAM
TSUTAYA DISCAS

『マッド・ビルズ・トゥ・ペイ』に投稿された感想・評価

Omizu
3.7
【第75回ベルリン映画祭 パースペクティブ部門出品】
ジョエル・アルフォンソ・ヴァルガスの長編デビュー作。ベルリン映画祭パースペクティブ部門に出品、サンダンス映画祭ではNEXT部門審査員特別賞を受賞した。

やはりユース部門はいい作品が多い。ドミニカ系アメリカ人の青年を主人公に、「父になること」の難しさをさわやかに描いている。

素人を多く起用し即興的な演出で撮ったというが、それ故のリアリティがとてもいい。

いきなり父になる、とは言っても定職はなくその日暮らしのリコは簡単には変われない。また16歳の相手とも意思疎通がぎこちない。

そんなリコの心の動きを繊細に捉えていて好感が持てる作品だった。ユース部門らしく爽やかな画面がとてもいいし、演者たちのアンサンブルも遺憾なく発揮されている。

人間として、父として成長することができるだろうか。シンプルな問いを丁寧に描いた良作。
妙に力づけられる映画だった。ドミニカ共和国からの移民の話だ。まる子はドミニカ共和国に行ったことがあるので、本作を観たのだが、彼らは貧しく教育もないしただただ働くしかない。日々面白いこともないが、家族肩を寄せ合ってNYブロンクスで暮らしている。リコはビーチで怪しいカクテルを売る仕事をしているが、常識ないからお母さんに頼っているし、アホだし、その時その時の思いつきでしか行動しないが、父親になりたい気持ちは強い。でもダメ人間だから仕事は続かない。

現代の日本の若者を力づけてくれる作品だったと思う。サポートもなく生きていくのって大変だ。でもどんなアホでも出来るよってメッセージがあった。子供ができたその彼女は16歳で結構しっかりしてるが、外見はイマイチだし、デブだし、彼への要望も結構キツイのを押し付けてくるし、色々大変だが、なんとかやってる。彼らは特に成長もしないがなんとかやっていく、これが大事だね。

第38回東京国際映画祭 一本目
[]

傑作。2025年ベルリン映画祭パースペクティブス部門選出作品。ジョエル・アルフォンソ・ヴァルガス長編一作目。ニューヨークはブロンクスに住むドミニカ系アメリカ人の青年リコは、看護師か介護士の母親や年の近い妹サリーと共に小さなアパートに暮らしていた。19歳になってもやることと言えばビーチで自家製違法カクテルを売り歩くことくらいで定職にはつかず、深夜までゲームをして好きな時間に起きるなど自由な生活をしていた。どのタイミングでかは不明だが、ビーチでナンパした16歳の少女デスティニーを妊娠させた彼は、相手家族から反対されたことを理由に彼女を自宅に連れ帰り、子供を産ませることにする。デスティニーはリコを信じて付いてきたと言うが、もっと自家製違法カクテルを売ればいい!とか産まれる頃には家も金も手に入ってる!とかおおよそ非現実的で安定性/持続性に乏しい計画しかなく…云々。ワンシーン固定ワンカットで描かれ、特に地平線が真ん中にある視点の高いショットが印象的だった。必然的に人間は画面の下半分にあり、地に足が付かない浮遊感のようなものがあった。また、基本は固定カメラなので、必然的に袖に相当するフレームの外側の世界が意識されるのが良かった。特に一度だけカメラが動く(動かされる、が正しい)瞬間の映るもの/映らないものの描き方が素晴らしかった。

初登場時のデスティニーは内気で、調子の良いリコに丸め込まれたんだなぁという感じだったが、徐々にその適当さに違和感を覚えてリコの母親やサリーのように喧嘩にスペイン語を交えてガチファイトを仕掛けてくるようになり、とても良かった。この手の作品はリコに"ダメだけど愛すべき人物"みたいな人工的な香りを付与する傾向があって苦手なんだが(愛すべきカスは"愛すべき"ではなく"カス"を優先して付き合うべきと思ってるので)、今回はデスティニーも成長するお陰で"まぁ悪い奴じゃないからなぁ"と丸め込まれる場面が減っていって、あの印象的なラストに繋がっていく。やはり決定打は小さな違和感に起因することが多いから、見逃しちゃダメですね。リコもリコなりに定職に付くなど頑張ってはいて、一攫千金の一発逆転頼りではなかったのが描かれていたのも良かったけど、多分そもそもビーチで自家製違法カクテルを売ってる奴は信じちゃダメです。

ベルリン映画祭パースペクティブス部門、そんなに良いが作品ないと思ってたけど、最初に三連で観た『The Devil Smokes』『Shadowbox』『Where the Night Stands Still』がカスだっただけで他は普通に良いな。特に『Little Trouble Girls』『That Summer in Paris』『Two Times Joao Liberada』『We Believe You』はどれも良かった。誰も観てないから話題にならないのは、それはそうとしか言えないけど。