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『地下の民』に投稿された感想・評価

菩薩
3.6
インディオである自らのアイデンティティを捨て帝国主義に迎合し資本主義に魂を売り渡した青年が死刑宣告同様の扱いを受け追放された生まれ故郷に今一度舞い戻り、贖罪の為に今は廃れてしまった伝統である死の踊りを文字通り死ぬまで踊り続け命をもってしてその誇りを取り戻すと言う残酷なお話。彼が村に戻るまでの過程に彼がどの様な罪を重ねて来たかが回想形式で盛り込まれる。時を同じくして軍事クーデターが発生してるってのも重要な点。印象的なロングショットが多数、死の踊りの際のヴィジュアルも強烈。なんでまたボリビア映画観てるのかは謎。
友人の誕プレに本作のDVDをあげているのは、世界で私だけと自負している。ただそれが自負すべきものかは分からないし、彼のフィールドはアフリカのケニアであって、ボリビアでもないから研究に役立つかは知らない。そんな話はさておき、一年ぐらいたって私もみたいと思って借りて拝見。凄い。やっぱりボリビア・ウカマウ集団作品は傑作だ!素晴らしい!

傑作である本作は、セバスティアンという男が生まれ故郷に帰る物語である。それだけ。本当にそれだけ。
しかしその中で、彼が先住民のアイデンティティーを捨てざるを得ない状況と、捨てた後に都市で「文明人」となる苦悩が、旅路の中のフラッシュバック/回想として巧みに描かれている。さらに彼が帰郷する私的な旅路は、彼の故郷が巻き込まれている軍事クーデターとそれに抵抗する村人の行進/政治的な旅路と合流してしまう。しかもこれらの物語は、村人との集団的創造による製作によって、どこが劇でドキュメンタリーか分からなくなっている。それはもちろん好意的で、もはや劇とドキュメンタリーの区分は失効され真実のみが映し出されているのだ。さらにそれは作劇とカメラワークの凄さでもあるのだが、それにより物語における現在と過去もフラットに繋げられ、共時的に存在している。この作劇とカメラワークは従来の西洋の映画的手法のように思えるが、その手法を駆使しながら、さらに手持ちカメラと寄りのショットを撮らない新たな創造行為によって独自の映画を作り上げているのだ。

以下、ネタバレ含みます。

彼が帰郷するのは、罪滅ぼしのために村の伝統的なダンスを踊り続けて自死するためなのだが、それまでの過程がかなりつらい。幼い頃から彼は奉公として家族から引き離されて先住民としてや家族とのアイデンティティーが形成されず大人になり、大人になって家族や村のために「軍人」になったとしたら、村の共同性を破壊する者として忌避される。さらに内務省に勤めてまともな職に就いたと思いきや、「共産主義者」というレッテルを貼って政府に不都合な人物を弾圧する汚職に加担することになる。それが嫌で酒浸りになってしまう。だが父の死をきっかけに村に帰り、都市での経験を生かして村長になり、妻を「もらう」まで出世する。しかし村長候補から妬まれ、さらに村のためと思った汚職ーそれも都市人からの唆しで彼の意志ではないーはバレて村から追放される。そこからの帰郷なのだ。このように彼の先住民としてのアイデンティティーは単なる西洋的価値観やアメリカとの対立ではなく、同じ先住民や「都市化」した人々とも葛藤したり抑圧されたりすることで形成されていくのがよく分かる。
印象的なのは彼の汚職がバレたときの村や村人の処罰の仕方だ。その帰結だけをみれば、彼は半裸にされて村人に罵声を浴びせられ、見世物にされた上で追放されるから極めて「野蛮」にみえるかもしれない。しかしその前に、彼の不正は「支援物資の不足」という客観的証拠によって事実性を確認され、その処罰も村人の合議によって決定されているのだ。そこにジェンダーの問題があることは留意しつつも、西洋を起源とし、西洋の独自的価値観とされている民主主義はすでに村にあるのだ。もちろん上述のように本作はドキュメンタリー作品ではないから一般的に言われる事実性はないかもしれない。けれど物語として十分あり得るし、理解できるといった「確からしさ」によって事実性は担保されていると思う。このようにボリビアのある村において民主主義がすでにあることを1989年時点で描写したのはとても凄い。なぜなら人類学者のデヴィット・グレーバーが、後に『民主主義の非西洋起源について』として出版されることになる論文「There was a West」を発表したのが2006年なのであまりにも早いからだ。

本当に凄い。ヌーベルヴァーグやアッバス・キアロスタミとかは、世界的評価を受けているけれど同時代で同様の手法で同じことをやっていた集団がボリビアにもいたんですよ。しかもなぜだか、制作協力している太田昌国さんはじめ日本の「同志たち」。さらにDVD化されているのはシネマテーク・インディアスの素晴らしい仕事のおかげである。凄い。再評価の機運が高まってもいいと思うのは私だけでしょうか。

追記
過去と現在をフラットに繋ぐシーンで印象的なのは2カ所ある。一つ目は彼が妻と出会い、はじめての情事に至った過程をアンデスの山々をロングショットで映して現在の回想している彼と繋いでいる箇所である。ロングショットの前に二人の全身が映るショットがあるから、次のショットの遠目の彼らー特にセバスチャンーを前のショットの人物と当たり前に同一化してしまう。だがロングショットの彼は別の人が演じているからイリュージョンが起こったように錯覚する。しかしすぐには分からない。演出の妙と言えよう。
二つ目は彼が踊り続けて死に、彼が葬送されている行列の後ろに彼がいる箇所である。これも死に姿の彼を別の人が演じているからイリュージョンが起こったように錯覚する。しかしそれもポンチョによって彼であることがすぐに分かるように演出されていたり、ポンチョが父の形見であることを明らかにする物語が準備されているからイリュージョンは起こりえるのである。そう考えると本作の演出、カメラワークはやっぱり凄くないですか?セバスチャンも村人も、現実にいそうな自然さとして演出されているわけだから。

蛇足
西洋人が村人に当たり前かのように、そして権威の固持のためにスペイン語を喋るが全く理解されないコメディーシーン地味に好き。西洋人、シャツ千切れているし、全力で走っているし笑うしかない。
para
-
ウカマウ集団特集

子供の頃に街(ラパス)に奉公に出され、都会で生きるためにインディオの姓を捨てるなどしたセバスチャン。
父親の死で村に戻り、その後村長に選ばれるもの村民のためより自身の都合を優先させたりとリーダーの素質がなく不正も働き村から追放される。
村に伝わる伝承の踊りで償いをすべく、「死の踊り」を舞う。(この踊りで死ぬには一体何日必要なのか?そもそも踊りで命を落とすって難しそう。)

街から村に戻る道すがら映画の演出として過去の己の過ちを俯瞰で眺めるセバスチャンを映す。

時は独裁政権。軍事クーデターが起きている最中。
共産主義者を探し拉致・殺害・隠蔽する警察の様子が居た堪れない。

今日は信じられないくらい寝坊したのに(よく寝た)、前半ラパス場面で寝落ちしてしまった。かなり後悔。

「死の踊り」の最中にやってくる鉱山でのクーデターに抵抗した村民たちの場面はカオスでドキュメンタリーのようだった。
寝落ちした時間があるため採点なしで。

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