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東京裁判
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『東京裁判』に投稿された感想・評価

思う所有り再鑑賞。

DVD前後編で約5時間弱、途中 裁判用語や人物を調べながら観てたので 2日かかって鑑賞。

観直すのが遅かったと思う反面、今のこの年齢だからよく理解出来たとも思う。

日本人として大変勉強になった。

善し悪しでは無く、40代以上の男性は観るべきと薦めたい映画。
健一

健一の感想・評価

3.8
1983年 🇯🇵映画 モノクロ作品。

日本映画史上に残るドキュメンタリーの傑作!
戦後日本の運命を決定づけた極東国際軍事裁判の全貌を見つめ歴史の瞬間に立ち会う
至高の4時間37分!!!

小学生の時、何年生だったかな?
担任の先生が50歳位のオバサン先生だった。
この先生は国語の時間に戦中、戦後を題材とした教科の時、いつも朗読中に泣きじゃくって10分位座り込んで泣き出してしまう。

今となれば「嗚呼、若い頃に何か辛いことがあって思い出したんだなぁ。」と思えるが、小学生の私とクラスメイトには、
「今、何が起こった?」「どうして突然泣き出した?」とクラス中が 放心 & パニック状態に!

そんな先生が、
「今、映画館で東京裁判という映画をやっています。お父さん お母さんに頼んで是非 観に行って下さい。」と言い出した。
何も知らない私達は脱力感丸出しで 「はぁ〜〜〜い。」と元気無く返事した。

オイオイオイオイ。

白黒の四時間半の戦争ドキュメンタリー映画なんて、小学生が観る映画じゃないよ!
違う意味で 泣きじゃくるわ!

という事で先生の願いを叶える為に本作を鑑賞。

'83年公開作という事で もっと昔の作品だと思ってた。

これまで何度もリバイバル上映されていて現在でも都内をはじめ各地で上映中。

いや長い! シンドイ!
つまらなくは無い。かなり見入ってしまう。為になる、考えさせられる。
ショッキングな映像もあるが 全て真実。ドキュメンタリーが持つ力!

でも長い!ムリ!
二夜に分けて鑑賞しました。

ロードショー公開時に。リバイバル上映に劇場へ足を運ばれたかた。自宅での鑑賞時に イッキ見されたかた。
心から尊敬します。

もうへとへと。観たよ!吉田先生!
KUBO

KUBOの感想・評価

5.0
終戦の日に、ずっと見ようと思っててなかなかちゃんと見ることの出来なかった『東京裁判』を最初から最後までしっかり見た。なにせ277分の長尺。かなりの大作だが、それだけの価値ある作品だった。

玉音放送を初めて全部聞いた。

「ポツダム宣言」「広島・長崎への原爆投下」「ニュールンベルグ裁判」

裁判自体を詳細に伝えるだけでなく、その裁判に関わる事件や時代の背景など、これを見ていればわかるように編集しているので、これだけの長尺になっている。

裁判冒頭に提起されるのが「管轄権」の問題。

この法廷で問われる「平和に対する罪」「人道に対する罪」はポツダム宣言の時点では法律上戦争犯罪の範囲外であるので、いわゆる「事後法」で裁くことになり無効ではないか、という問いかけだ。

アメリカ人弁護団のファーネスは「真に公正な裁判を行うのならば、戦争に関係のない中立国の大兵によって行われるべきで、戦勝国による敗者の裁判は決して公正ではあり得ない」と主張、

また、同ブレイクニー弁護士は「戦争での殺人は罪にならない。それは殺人罪でない。戦争が合法的だからです。つまり、合法的な人殺しなのです。殺人行為の正当化です。たとえ嫌悪すべき行為でも、犯罪としての責任は問われなかったのです。キット提督の死が真珠湾攻撃による殺人罪になるなら、我々はヒロシマに原爆を投下した者の名をあげることができる。投下を計画した参謀長の名も承知している。その国の元首の名前も我々は承知している。彼らは殺人罪を意識していたか? してはいまい。我々もそう思う。それは彼らの戦闘行為が正義で、敵の行為が不正義だからではなく、戦争自体が犯罪ではないからです。何の罪科で、いかな証拠で、戦争による殺人が違法なのか? 原爆を投下した者がいる! この投下を計画し、その実行を命じ、それを黙認した者がいる! その人達が裁いている。」(この件は現在の速記録から削除されている)と陳述しているのだ。

私は毛頭太平洋戦争を肯定などしないが、この戦勝国が敗戦国を裁く裁判は認められないと思ってきたので、筋書きがある程度決まっている裁判の中で、アメリカ人弁護団の中からこのような発言があったことを知り、アメリカの民主主義も体裁だけではないな、と思い感心した。

「満州と溥儀」「二二六事件」「支那事変」
「南京大虐殺」「ナチスの台頭」「日独伊三国同盟」「大東亜共栄圏」「日ソ中立条約」「ノルマンディー上陸作戦」「アウシュビッツ」「日本国憲法制定」

アジアの、ヨーロッパの動きが記録フィルムを通して映される。

裁判では、日ソ不可侵条約を破り、最後の1週間しか参戦していないソ連がなぜこの裁判に入っているのかに違和感があるのだが、その内訳はこうだ。

ヤルタ会談で、スターリンは英米の首脳より、当時日本領であった南樺太をソ連に返還し、千島を引き渡すという条件の基に、対日戦参加を約束したと言うのだ。

この米英との密約のために、多くの日本人がシベリアに抑留され、未だに北方領土は帰ってこない。

「ABCD包囲陣」「石油の対日輸出の禁止」そして「ハルノート」。

経済封鎖の上、「日本の中国及び仏印からの全面撤兵」「満州国を認めない」という、飲めるはずのない最後通牒を突きつけられて日本は開戦に臨んだわけだが、そんな日本の被告たちに、ローガン弁護士は最終弁論でこう語った。

「彼らは日本国を愛しました。彼らの決定は祖国にとって生きるか死ぬかの決定でありました。彼らは祖国を愛しました。決定をしなければならぬ地位にありました。我々はこの裁判をされる方に、ちょっと彼らの立場に立って考えてみてくださいとお願いします。その立場に立ったら愛国者としてあなたたちは他の決議をすることができるでしょうか?」

重光の日記には「ローガン弁護人の陳述は舌鋒火を吐き、東条を泣かしむ」と書かれていたという。

この裁判は全ての戦勝国の裁判官からなる体裁はとっているものの、アメリカの「日本統治のために天皇を利用したい」という思惑のもとに進行した。

東條英機が最初の弁論で言ってしまった「天皇陛下の御意志と異なることをする日本国民はいない」という失言を、マッカーサーとウェッブ検事が東條にその意図を理解させ2度目の弁論で訂正させたという件は興味深かった。

また全員を無罪としたインドのパル判事の判決書も興味深い。アジアへの侵略を罪とするならば、裁いている欧米各国の今までの植民地支配こそ裁かれるべきだとした。インドはこの頃、まだイギリスの支配下であったのだ。

最終的には数名の文官を除いて、全員「絞首刑」か「終身刑」となり、象徴天皇による戦後日本がスタートする。

もし、ロシアがウクライナに勝って、こんな裁判をしたらゼレンスキーは死刑だろうし、やはり戦勝国による敗戦国の裁判など許されるものではないと思う。

もしこのような裁判をするのだと言えば、裁判官は全て中立国で、「東京大空襲」や「広島長崎への原爆投下」「沖縄戦」などの戦勝国の戦争犯罪も同様に裁かなければならないはずだ。

作品冒頭に「国際連合の発足」に際して以下のように語られる。

「第二次世界大戦の反省からパリ不戦条約の精神が再確認され、顕彰の第一章に、国際紛争解決のための武力行使は禁止することを謳い、国連軍を設置して平和の維持と侵略行為阻止の権限を与えた。その機能を果たす安全保障理事会は米、英、仏、ソ、中国の5大国の影響下に置かれたが…」

現在のウクライナ戦争に関して、国連は全く上記の役割を果たせていない。当時の日本を追い詰めたような経済制裁も続いている。

戦後77年。いつまでこう振り返るだけでいられるのか? 我が子供たちの世代も、この平和が続くように、我々は過去の過ちに学ばなければならない。本作はそのための大いなる記録である。

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