大日本帝国の作品情報・感想・評価・動画配信

「大日本帝国」に投稿された感想・評価

oji

ojiの感想・評価

3.3
戦争・歴史作品としては分かりやすい作品だろう
みんな知っている戦争を丁寧に細かく描写していた。特に、日本国の動きについては、なかなか見ることがない中で、首相交代や天皇との掛け合いなど、新鮮だった。
国のために死ぬことが軍人としての務めであり、自滅してまで相手を陥れる。そんな男の一種の美徳がある中で、意中の相手は、愛した男が帰ってくることを望んだり、死ぬなら私も一緒に!と必死になる様子が時代をそのまま象徴しているようだった。
「国のために死んでどうするの」と引き止める姿は、軍人としての責任をわかっていながらも本音がストレートに出ていて響いた。
それと天皇が戦争はせずそのことを国民に話す準備は出来ていると告げるシーンは中々突き刺さる
歴史の勉強としても良い作品
1982年の舛田利雄監督作品。昭和天皇から首相の任命を受けた陸軍大臣東條英機と3人の兵士を視点に大東亜戦争終結までを描いた180分の超大作。

何といっても丹波哲郎演じる東條英機の存在感が全て。
政府関係を中心に描いていくのかと思ったら、ほとんどを3人それぞれのメロドラマに費やしていて少し食傷気味。それなら東條英機、1人に焦点を絞って描いてほしかった。この当時の映画としては、昭和天皇の顔を隠さず真正面からカメラで捉えていたのは結構珍しいかも。

アングロサクソンからの解放戦争なのに、シンガポール攻略戦で華僑の女性が日本軍に必死に抵抗する姿が、サイパンで米軍から攻撃を受ける日本人民間人の姿と重なる場面がきつかったね。「全ては天皇陛下のため」という言葉で、軍人の残虐な行為を正当化していたのが見るに堪えなかった。サイパンの浜辺に横たわる軍人と民間人のおびただしい数の死体の光景は、『激動の昭和史 沖縄決戦』を思い出さずにはいられない。

主要キャストの演技はまあいいとして、外国人俳優の演技があまりにも下手過ぎたのが残念。米兵のカップルが裸になって戯れるシーンは絶対要らない。あまりにも小田島がかわいそう。アメリカとイギリスと日本の戦車が、どう見ても同じ戦車なのも首を傾げてしまう。

最後に京子の名前ではなく、「天皇陛下万歳」と叫んだ江上の心境を思うと胸が苦しくなる。ラストの五木ひろしの歌でぐっと来ました。
mh

mhの感想・評価

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東映戦争映画三部作の二作目。
普通この手の映画は強い男と繊細な女の組み合わせとなるところを、繊細な男と強い女という組み合わせのカップルにしてる。
背丈以上もある草むらで、目の前に敵が現れ、お互い撃たずにその場を離れるとか、遺骨は持って帰れないから、昭和刀で小指だけ切り取って空き缶に入れておくとか、あまり見ないシーンが多くて好き。
ありきたりな場面を避けているのか、「太平洋の奇跡」でも見た司令官たちがまず自決するというサイパン島の頭おかしい玉砕とか、フィリピン・ルソン島であったであろう現地人女性との恋愛、また現地人ゲリラの虐殺。敗戦後の捕虜収容所と戦犯裁判なども描かれている。
取材の成果だろう、MPも一緒になって日本人捕虜をいじめるシーンもあった。返す返すも笠原和夫はすごいと思う。
三時間と長いけど面白かった。
かいと

かいとの感想・評価

3.0
14億
○東條が連合軍に連合されるシーンは実際に起きたとう東條邸で撮影
○ラストシーン
関根さん複雑な思いを1つで表さないといけないシーン。
舛田は脚本の笹原の要求に応えてないんじゃないかと思い込み、何度も取り直し。関根さんが「もうできません」とわーと泣きじゃくり撮影が終わる。
このシーンを見た東映社長は関根と面と向かって「あんたは僕はそんなに名優だと思っていなかったけど、実は名優なんだね」と褒めた。
久々に歴史戦争モノが観たくなりレンタル。

『二百三高地』『海行かば(未観)』の同スタッフの系統的続編。

残念ながら今回はちょっと…😓

重鎮役者が丹波哲郎先生位しか居なく、当時の若手役者中心のストーリー進行で重厚さ無く薄っぺらに感じる上に『神様』無き後の一番厳しい特撮界の時代の為、他の作品からの貰い映像(トラ!トラ!トラ!かな?)と比べると完全に迫力不足の特撮技術と外人役者達のラディッシュな演技に興醒め状態…。

でも、太郎と丈の共演はなんだか嬉しかった。
特に、あおい輝彦のべらんめぇ口調は、まんま泪橋補正がかかってカッコ良く見えてしまった~😁

ラストの丹波哲郎先生は〆に相応しい大貫禄な演技で物語の帳尻合わせ。
流石大俳優。

主題歌聴くと、やっぱりコロッケのものまねには悪意感じますね(^^)
TATSUYA

TATSUYAの感想・評価

3.0
「二百三高地」の監督・舛田利雄、脚本・笠原和夫のコンビ作ということで観てみた。東條英機の動きと記録映像によって、太平洋戦争の歩みが語られていく中、前線の人達や日本の家族の苦しみを、かなり異色な形で描いている。

全体として、大日本帝国病というウイルスに冒されたかのようなイメージだった。サイパン玉砕シーンはまるで夢遊病者集団の行進みたい。
生きるチカラを女性を通じて表現されてるような感じだ。
gakupapa

gakupapaの感想・評価

3.5
過酷な戦闘で人格が壊れていく兵士、本土で待つ家族の苦しみなど、戦争の悲惨さ愚かさが伝わってくる。
戦争を嫌っていた青年が「天皇陛下バンザイ」と叫び処刑されるシーンが印象に残る。
Yasu

Yasuの感想・評価

4.2
『二百三高地』に続き、舛田利雄と笠原和夫がタッグを組んで“太平洋戦争”を兵士の視点重視で描いた作品。

観る人によって評価がバックリ割れるだろうが、僕は好き。

なんと言ってもこの映画のMVPは篠田三郎と夏目雅子。学生期のほのぼの(?)した感じから戦争に巻き込まれ、瓜二つの女性を殺してしまった罪悪感で迎える戦後の姿は圧巻。本当に目に光がなくなっていく。
現地の拘置所で再開するシーンは涙なしには見れない。

この映画、全体的にお金かけただけあって、画に力入ってるし、役者陣も錚々たる顔ぶれでどっぷり良い演技に浸かれる

ラスト、あおい輝彦帰ってこれてよかったね。
女性キャラが強いのも良い気がする。

このレビューはネタバレを含みます

https://umemomoliwu.com/dai-nippon-teikoku
丹波哲郎等が主演、太平洋戦争の開始から終わりまでを前後編の約3時間にまとめた長編戦争映画。
大東亜共栄圏を夢見た当時の大日本帝国が、どういった原因で連合国軍相手に勝てるはずのない戦争をするに至ったかを描いており、そのテーマは非常に重く、日本人に限らず劇中で描かれる人々に起こる出来事も悲劇しかありません。
当時の実力派俳優陣の演技も見ものですし、何よりも戦時中の実際のフィルムに加え、本物の戦車や精巧なゼロ戦の模型を使った空戦の映像等が素晴らしい。
1982年でこのクオリティには正直驚きました。
主に日本視点での悲劇を描いてはいるものの、太平洋戦争における大日本帝国を擁護するような内容では決して無く、長い作品ですが映画としてもちゃんと見ごたえがありました。
それにしても高橋惠子と夏目雅子は本当に美しいですね。
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